あんじゅう の商品レビュー
暗獣は二度目でも泣けた。単行本のかわいい挿絵が文庫にはなかった。TVドラマを見たので「おそろし」「あんじゅう」を再読。宮部作品はやっぱり厚みがある。登場人物ひとりひとりの心の内が軽いタッチながら細やかに書かれていて、身近に伝わってくる。くろすけ、お旱さんはもちろん、青野先生、いた...
暗獣は二度目でも泣けた。単行本のかわいい挿絵が文庫にはなかった。TVドラマを見たので「おそろし」「あんじゅう」を再読。宮部作品はやっぱり厚みがある。登場人物ひとりひとりの心の内が軽いタッチながら細やかに書かれていて、身近に伝わってくる。くろすけ、お旱さんはもちろん、青野先生、いたずら三人組、お勝さん、読み終わる頃にはみんな大好きになる。
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叔父夫婦の経営する袋物屋「三島屋」で面妖な話しを黒白の間で聞き、百話集めようという本著はそのうちの四話プラスおまけ。 いわゆる霊や化け物が出てくるので完全なミステリーではないが、どうしてそのようなものがこの世にあらわれるようになったかなどを書いてくれているので、ミステリー感...
叔父夫婦の経営する袋物屋「三島屋」で面妖な話しを黒白の間で聞き、百話集めようという本著はそのうちの四話プラスおまけ。 いわゆる霊や化け物が出てくるので完全なミステリーではないが、どうしてそのようなものがこの世にあらわれるようになったかなどを書いてくれているので、ミステリー感は残る 副題や人間関係などから続編ありそう感たっぷり。
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なんか、全体的に長くて飽きてきちゃう(T_T) でも、暗獣・くろすけのお話は好きかも。 くろすけ、かわいい♡
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「おそろし」から始まった三島屋百物語シリーズの第2作。 文庫で600ページを超える超作だったけど、一気に読了。 キャラも馴染んできて、筆者の筆にも勢いが出ている感じ。 登場人物も増えて続きはさらに良い感じに盛り上がりそう。 怖さを強調とする話とほのぼのする話を交互に織り交ぜて...
「おそろし」から始まった三島屋百物語シリーズの第2作。 文庫で600ページを超える超作だったけど、一気に読了。 キャラも馴染んできて、筆者の筆にも勢いが出ている感じ。 登場人物も増えて続きはさらに良い感じに盛り上がりそう。 怖さを強調とする話とほのぼのする話を交互に織り交ぜてる、 というのは解説読んで初めて気づいた。 ほのぼのする話を混ぜてるのはわかってたけど、言われてみればなるほど交互だ。 一気に読んでしまうのは強弱のつけかたのうまさもあるんだろうなぁ。 宮部みゆきの作品は続きが気になって寝不足になることが多いので、休み中に一気に読んでしまえて良かったです。
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三島屋変調百物語シリーズの2作目。 3作目を先に読んでしまったけれど、2作目で新たな レギュラー陣が続々と増えたような印象。 怖かったり奇妙だったりは毎度のことだけれど、 タイトルにもなっている「あんじゅう」が特に良い。 くろすけと呼ばれた暗獣が、とにかく可愛い。 2作目で利...
三島屋変調百物語シリーズの2作目。 3作目を先に読んでしまったけれど、2作目で新たな レギュラー陣が続々と増えたような印象。 怖かったり奇妙だったりは毎度のことだけれど、 タイトルにもなっている「あんじゅう」が特に良い。 くろすけと呼ばれた暗獣が、とにかく可愛い。 2作目で利一郎さんとおちかさんが出会って、3作目で 再会。利一郎さんには、これからもずっと出てきて もらいたい。
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標題になっている 「あんじゅう」の章 読んでしばらく 涙がとまりませんでした。 やさしく、ただただ、そこにいる。 そんな生き物と、人間との、切ないふれあいの話。 今思いだしても、こころに迫るものがあります。
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宮部みゆきの作品は面白い。面白いのだけど、人の世の辛い部分も浮き彫りにされるから読むのにエネルギーを要します。この百物語の前作もそうだったので、続きが読みたいもののなかなか手が出せずにいました。しかしいざ読んでみると、確かに辛い部分はあれども、おちかの身の上話が一段落を迎えており...
宮部みゆきの作品は面白い。面白いのだけど、人の世の辛い部分も浮き彫りにされるから読むのにエネルギーを要します。この百物語の前作もそうだったので、続きが読みたいもののなかなか手が出せずにいました。しかしいざ読んでみると、確かに辛い部分はあれども、おちかの身の上話が一段落を迎えており前作よりも明るめの作風でした。周りの人々が活き活きと動き出し、また新たに現れた人々も作風を明るくし、恐ろしく悲しい話を扱っているのに爽やかな読後感でした。 怪異よりも何よりも人が一番恐ろしい、そんな風に思える話でありながら、人がもつ力によって救われることも示すのが素敵です。
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切なくて悲しい物語。欲望と本能のまま生きる汚れた人間から、純粋に大切なもの守るために必至になる弱くて小さな妖怪に心が締め付けられるような思いがしました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
再読。『おそろし』に続くシリーズ第2弾。表題の暗獣のくろすけが可愛らしくて、悲哀に満ちて、いい。読後にこの表紙を見ると、落書きのような単純なイラストがほろりとさせる。前作より登場人物も増えて、少し明るい雰囲気になりながらも、生きている人間のコワサも描き出されて、前作とはまた違った味わいになってきた。しかしこれ、百物語まではまだまだ遠い道のりだけど、途中で終わるようなことだけにはならないでほしい。
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500頁までは「くろすけ可愛いよ、くろすけ」だったのに、最後の100頁で行然坊に持っていかれました(笑)
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