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太平洋の試練(下) の商品レビュー

3.6

11件のお客様レビュー

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2023/04/21

図書館で借りた。三部作に及ぶ本シリーズを一言で言えば「米国人から見た太平洋戦争」である。第一部の下巻である本書では「シンガポールの戦い」と「フィリピンの戦い」から「ミッドウェー海戦」までとなる。訳文が読みづらいとの評判も一部であるが、そのような印象はなかった。各戦闘の詳細な描写も...

図書館で借りた。三部作に及ぶ本シリーズを一言で言えば「米国人から見た太平洋戦争」である。第一部の下巻である本書では「シンガポールの戦い」と「フィリピンの戦い」から「ミッドウェー海戦」までとなる。訳文が読みづらいとの評判も一部であるが、そのような印象はなかった。各戦闘の詳細な描写もそうだが「ミッドウェー海戦の頃には日本の暗号無線はほぼ米軍に筒抜けだった」との事実は知っていたものの、米軍側がどのようにして暗号解読に挑んだかの詳しい説明は本書を手にするまで、あまり読んだことがないので、とても勉強になった。

Posted byブクログ

2015/02/20

シンガポール、フィリピン攻略の快進撃から、ミッドウェイの敗戦に至るまで。日本側の非統制的なミッドウェイ攻略決定に至る混乱と、米軍の暗号解読とニミッツの決断と様々な偶然がミッドウェイでの日本機動部隊壊滅に繋がったことを論理的にまとめている。 ミッドウェイにおける暗号解読がこれほどま...

シンガポール、フィリピン攻略の快進撃から、ミッドウェイの敗戦に至るまで。日本側の非統制的なミッドウェイ攻略決定に至る混乱と、米軍の暗号解読とニミッツの決断と様々な偶然がミッドウェイでの日本機動部隊壊滅に繋がったことを論理的にまとめている。 ミッドウェイにおける暗号解読がこれほどまでにギリギリでしかも信頼性に欠けていたとはついぞ知りませんでした。そしてアラン・チューリング同様に守秘義務の霧の中で暗号解読者が歴史が検証するまで報われなかったことも。しかし日本語の暗号を解読するとか、それだけでもエニグマの何倍も難しそうな気がしますがな。 ミッドウェイに勝てても日本側に打つ手が無かったのは散々論じられていますけど、ミッドウェイが勝ち目の無い無謀な作戦でも無かったというのも又神話で、米国側も敗北のリスクを取りながら乾坤一擲の勝負に出たというのがよく分かりました。 翻訳がいまいちなところがところどころあって、特に接続詞の繋がりが悪い箇所が多かったのが残念。

Posted byブクログ

2014/09/10

【日本がアメリカに戦争で勝っていた六カ月】日本は戦争に勝っていた。アメリカの戦艦をほとんど沈め英国の主要艦も撃沈。連合軍は壊滅状態だった。日米海軍から見た最初の半年。

Posted byブクログ

2014/07/21

・ 日本軍の司令官、本間雅晴将軍は、自分の部隊がマニラを占領すればフィリピンの戦いは終わったも同然だと確信する過ちを犯していた。 ・ 公報や報道は絶対嘘を言っちゃならんので、嘘を言うようになったら戦争は必ず負ける ・ 日当丸の乗組員は空母の一席が双発爆撃機を搭載していたことに決定...

・ 日本軍の司令官、本間雅晴将軍は、自分の部隊がマニラを占領すればフィリピンの戦いは終わったも同然だと確信する過ちを犯していた。 ・ 公報や報道は絶対嘘を言っちゃならんので、嘘を言うようになったら戦争は必ず負ける ・ 日当丸の乗組員は空母の一席が双発爆撃機を搭載していたことに決定的に気づかなかった。 ・ 1942年4月後半にかれの幕僚が行った研究は、戦争のその段階でアメリカが持っている最も重要な利点は情報であることをあきらかにした。 ・ 撃破された木っ方に爆弾や魚雷を浪費して、4席の的巡洋艦と一席の駆逐艦をみすみすのがしたことに失望した。

Posted byブクログ

2013/12/26

日本軍の組織が一方的にダメな訳ではなく、米軍も組織として結構ダメな所があったという話は興味深い。 ・ミッドウェー海戦で米軍の勝利に多大な貢献をしたホノルルの暗号解読グループ。しかし政治的手腕にのみ秀でるものの暗号解読には無能なワシントンの暗号解読グループにその手柄を横取りされて...

日本軍の組織が一方的にダメな訳ではなく、米軍も組織として結構ダメな所があったという話は興味深い。 ・ミッドウェー海戦で米軍の勝利に多大な貢献をしたホノルルの暗号解読グループ。しかし政治的手腕にのみ秀でるものの暗号解読には無能なワシントンの暗号解読グループにその手柄を横取りされてしまう。その上ワシントンチームのリーダーは昇進し、ホノルルチームのリーダーは左遷されてしまう。 ・フィリピンに日本軍が侵攻した際、マッカーサーは事前に定められたの作戦計画を無視して即座に後方へ撤退せず、迎え撃とうとして貴重な時間を空費してしまう。

Posted byブクログ

2013/12/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前編に続いてミッドウェー海戦までを描く。前編は開戦までのくだりとか、ホワイトハウスでの話が含まれていてやや冗長に感じる人もいるだろうけど、後編はひたすらミッドウェーまでの道のりをノンステップで描く。 とはいってもただ戦艦どうしてドンパチをする話だけを描いて300ページを引っ張る訳ではない。中盤でメインとなるのは、ハワイにおいて日本軍の暗号解読に挑む一隊の話である。 日本軍が太平洋戦争において情報戦に負けていた・・というのは、良く知られているところだけど、この本のように「米国側でどのように解読を行ったのか」を描いているのは始めて読んだ(サイモン・シンの「暗号解読」にもこういった話はなかったように覚えている)。理系である自分には、ひたすら数字が並んだ紙を凝視して意味を見いだしていくくだりは胸が詰まる(意味不明な数式が羅列した論文を目の前にしたときの気持ちを思い出した・・・) ラスト100ページ強はひたすらにミッドウェーでの戦闘を詳細に記述する。日本側では「目的の二重設定」「偵察の不十分」などから非難されることが多いミッドウェーだが、この本では勝利/非勝利はほんの運の差でしかないことが強調される。もちろん、その運を勝ち取るための努力で米国側に優位があったわけだが。 基本的な装備の単語がわからないと意味が分からない点もあるが、いずれは「あの時代を知る」ための基礎となりえる一点。

Posted byブクログ

2013/10/24

日米海軍の発足から太平洋戦争中盤ミッドウェイ海戦までの戦史を、アメリカの視点、日本の視点の両側から記述している。後編は、日本軍のマレー半島攻略、ドゥーリットルの東京空襲、珊瑚海海戦から、ミッドウェイ海戦までの経緯と、その分析。第二次世界大戦中のアメリカ軍事戦略研究の良いテキストに...

日米海軍の発足から太平洋戦争中盤ミッドウェイ海戦までの戦史を、アメリカの視点、日本の視点の両側から記述している。後編は、日本軍のマレー半島攻略、ドゥーリットルの東京空襲、珊瑚海海戦から、ミッドウェイ海戦までの経緯と、その分析。第二次世界大戦中のアメリカ軍事戦略研究の良いテキストになると思う。

Posted byブクログ

2013/10/06

太平洋戦争の趨勢を一転させたと言われるミッドウェー海戦。日本艦隊敗北の原因として機動部隊司令官の南雲中将の決断の迷いに関して言及されることが多いですが、現場司令官の判断を迷わせるに足る様々な伏線が実はあったこと。作戦の目的が複雑であったり、索敵情報の不確実さによって翻弄されたミッ...

太平洋戦争の趨勢を一転させたと言われるミッドウェー海戦。日本艦隊敗北の原因として機動部隊司令官の南雲中将の決断の迷いに関して言及されることが多いですが、現場司令官の判断を迷わせるに足る様々な伏線が実はあったこと。作戦の目的が複雑であったり、索敵情報の不確実さによって翻弄されたミッドウェー海戦の前哨戦の経験であったり。その一方で、戦力の劣勢を情報によってカバーしようとしたアメリカ。結局、航空機が主役となる時代を自ら呼び起こしながら、情報、索敵という部分では目視で大砲を打ち込んでいた時代の概念から脱却できなかった思考の硬直化がもたらした結果であったのかも。人間が判断を誤る状況に陥るときには、それをもたらす様々な背景が必ずあるということでしょうか。 ミッドウェー海戦の勝敗を分けた、様々な側面を特にアメリカ側からの視点で丁寧に解説している良書だと思いました。

Posted byブクログ

2013/08/13

 真珠湾攻撃からミッドウェイまでのアメリカが負けていたあいだの日米戦争を、主にアメリカ側の視点で描いた書である。真珠湾、ウェーキ島、マーシャル諸島、ドゥリトル空襲、などイベントを時系列で追っているので、各戦闘が次にどう影響を与えたか、どのような背景で行なわれたかがよくわかる。  ...

 真珠湾攻撃からミッドウェイまでのアメリカが負けていたあいだの日米戦争を、主にアメリカ側の視点で描いた書である。真珠湾、ウェーキ島、マーシャル諸島、ドゥリトル空襲、などイベントを時系列で追っているので、各戦闘が次にどう影響を与えたか、どのような背景で行なわれたかがよくわかる。  また、提督から兵隊まで満遍なく描写されており、将官の苦渋、摩擦、決断や兵士の覚悟、本音、未帰還の同僚への寂寥、など様々な感情は敵味方に関係なく満ち溢れている。また、劣勢にあるアメリカの不安や自信のなさなどは思っていた以上であった。  戦闘の勝敗は、運を含む多くの要因が複雑に絡みあって決まるもので、南雲提督の優柔不断がなければなどと論評するのは事を単純にしすぎているとの思いを強くする。アメリカも合理的な人ばかりではなく、日本にだって独創的な人はいたのだ。太平洋戦争を知るのに、本書はお勧めできる。多くの文献や記録にあたり、日米に等距離で書いていることもあって、いろいろなことを改めて考えさせてくれる。

Posted byブクログ

2022/12/05

第7章 ABDA司令部の崩壊 第8章 ドゥーリットル、奇跡の帝都攻撃 第9章 ハワイの秘密部隊 第10章 索敵の珊瑚海 第11章 米軍は知っている 第12章 決戦のミッドウェイ 終章 何が勝敗を分けたのか

Posted byブクログ