とりかえ・ばや(2) の商品レビュー
倒錯した平安古典をモチーフにした漫画の第2巻。男子として生きる男装女子と、女子として生きる女装男子のきょうだいを軸に、話が一気に動き始めた。貴族の男子が男装女子に恋をして「俺は男色家か?」と悩んだり、女官として参内した女装男子が、主人(女性の東宮)に好意を抱いたり、もう何が何だか...
倒錯した平安古典をモチーフにした漫画の第2巻。男子として生きる男装女子と、女子として生きる女装男子のきょうだいを軸に、話が一気に動き始めた。貴族の男子が男装女子に恋をして「俺は男色家か?」と悩んだり、女官として参内した女装男子が、主人(女性の東宮)に好意を抱いたり、もう何が何だか分からない世界に。この限りない百合っぽさとBLっぽさがたまらなく良い。さいとうちほの作風が、本作の倒錯した世界観に見事にマッチしている。 どうでもいいけど、原作の「とりかへばや物語」って、「源氏物語」と「枕草子」を足して2で割った二次創作に見えるのは私だけ??(平安時代におけるパロディ同人誌!?)
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さいとうさんだから、お目目ぱっちり、睫バッサリ。 男もね♪ 石蕗がずいぶん揺れるキャラですね。 おもしろいです。
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面白いので一気読み。 ツンデレの四の姫と沙羅の初々しいやりとりにニヤニヤする。かわいい。 物理的に子供を残せない、今後の展開を思うと切ないなあ 女御たちが沙羅のことを光源氏のよう言っていたが、むしろプレイボーイぶりは石蕗中将の方が光源氏らしいのでは(笑) さすがプレイボーイの勘というか、本能で男か女か判断してるんだろうなあ。そのせいで悩むことになるんだけど。 多分、ここら辺の倒錯した耽美な雰囲気が嫌いな人は気持ち悪がるのかも。 これはギャグっぽく書かれていて読みやすい。というか中将かわいい。
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弟君の睡蓮まで出仕をすることに。南天の東宮さま、お可愛らしい。恋とは何ぞや。四の姫と石蕗の宰相の中将、このふたりの出会いが話をどう動かしていくのか、これからがどう描かれるのか気になる。
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四の姫と睡蓮の君が可愛い。そしてかっこいい。 各人がそれぞれにきりりとしていいなぁ……。基本は萌えですが。 70年代の少女マンガの登場人物たちが現代日本が舞台なのに外人みたいな外見していたのと同じように、バタ臭い登場人物たちが平安絵巻に居る違和感は……若干ある。でもまぁ。...
四の姫と睡蓮の君が可愛い。そしてかっこいい。 各人がそれぞれにきりりとしていいなぁ……。基本は萌えですが。 70年代の少女マンガの登場人物たちが現代日本が舞台なのに外人みたいな外見していたのと同じように、バタ臭い登場人物たちが平安絵巻に居る違和感は……若干ある。でもまぁ。かっこいいしきれいなので良し! 狩衣の後ろ姿や、十二単の後ろの裳など、後ろ姿で語れる絵だなぁと。 ところで沙羅双樹の好きな人は誰なの? 原作通りなの?
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二巻もおもしろかったです。続きが気になる! もともとこういう話がすきと言うこともあるでしょうが、それでもおもしろいです。ちょうどよいところで終わりましたね。
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【デザイナーメモ】1巻は発売6か月で6刷、この2巻も発売3か月で3刷。めでたく大ヒット!になった。 売れるのはもちろん作家さんの力だけれども、自分としてはそこまで刻める(小刻みに重版をかけられる)ところが自慢で、これは重版時のコストが上がらないように苦心しているため。 金刷り...
【デザイナーメモ】1巻は発売6か月で6刷、この2巻も発売3か月で3刷。めでたく大ヒット!になった。 売れるのはもちろん作家さんの力だけれども、自分としてはそこまで刻める(小刻みに重版をかけられる)ところが自慢で、これは重版時のコストが上がらないように苦心しているため。 金刷りをしているが、FCαレーベルで標準の蛍光ピンク版を使っていないので版代はかわらない。オビ幅は実は広くしても紙取りの都合上それほどコストに影響しない(通常たとえば天地55mmのところ72mm程度まで太くしても費用は変わらない。ただし本作では125mmなので多少違う)。オビの透け感のある紙は包装に使われるクラフト紙なのでトレペのような高コストではない。 重版時にはオビを通常の幅に戻す案もあったが、結局幅広をトレードマークに定着した。6刷まで特殊オビがついているというのも珍しく、工夫のかいがあったと思う。 1巻では幼いキャラクターたちの危うさを出したので、2巻では烏帽子もつけ大人の恋愛を強調してもらった。構図は近田が出した案の中から選んでいただいたものだが、沙羅(実は女性)の胸のふくらみと、睡蓮(実は男性)の胸のたくましさが見えそうで見えないあたり作家さんの技がみごと。自分の半身と見つめあうのは自己愛なのかそうじゃないのか……というあたりに作品のテーマがうまく出たのではないかと思う。(カバー、表紙、帯、総扉、目次その他を担当)
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二巻。四の君可愛い。 日出処の天子の王子の最初の奥さんみたいだなあ~ さてどうなるどうする展開。夜だけ入れ変われば良いのにとかちょっと思ったり。
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読んでいるとどうしても、「ざ・ちぇんじ」と比較してしまう自分がいるのに気付きました。あっちは、ずいぶん昔に読んだけど、何度も読み返していたから記憶に残っているんでしょうね。 さて、さいとうちほ版の「とりかえ・ばや」はとしては、貴族として避けられない婚姻ってところですが、女である沙羅が本当に妻を娶ることはできないのはどうしようもない事実で、石蕗が四の姫に言い寄るところで終わりました。このあとの流れも知っているけど、こちらではどんな風になるのかは楽しみにしています。「ざ・ちぇんじ」のお姫様よりこっちのお姫様は大人っぽいですから。 一方、男君の睡蓮の方も尚侍として出仕し、女東宮に仕えることになりましたが、東宮は小さいながらも健気にがんばってて、これはたまりません。 帝と沙羅の仲はまだまだ接点がない状態ですが、帝がどう絡んでくるのか楽しみにしてます。
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全力でおすすめ。 古典の「とりかえばや物語」の漫画化作品ですが、原作にかなり忠実。同じ原作からの翻案ものとしては、既に有名な氷室版「ざ・ちぇんじ」がラブコメに特化した作りで非常に楽しいのですが、こちらのさいとう版は、現代にも通じる性の闇をあぶり出し、重量感満載の運び。それでいて、...
全力でおすすめ。 古典の「とりかえばや物語」の漫画化作品ですが、原作にかなり忠実。同じ原作からの翻案ものとしては、既に有名な氷室版「ざ・ちぇんじ」がラブコメに特化した作りで非常に楽しいのですが、こちらのさいとう版は、現代にも通じる性の闇をあぶり出し、重量感満載の運び。それでいて、時代考証や衣裳の画へのこだわりも捨てず、原作ファンとしても大満足な作品です。 ネタバレにもなりますが、この先のえげつない展開。氷室版は上手に避けましたが、さいとう版はおそらくそのままいくでしょうね…
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