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奇跡 の商品レビュー

3.5

14件のお客様レビュー

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2023/01/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2011年公開の映画『奇跡』のノベライズ。映画は未鑑賞。 両親の仲違いで兄の航一は母と鹿児島へ、弟の龍之介は父と福岡へ、家族はバラバラになってしまう。 龍之介が健気で明るい子なので対照的に航一は愚痴っぽく可愛げの無い子に映るが、弟が明るく振舞うのは家族が大事で大好きだから。兄が苛々不機嫌になってしまうのも家族が大事で大好きだから、根っこの想いは一緒なんだよな。 迎えに来てくれたお爺ちゃん、体温計の使い方(?)を教えてくれた先生、泊めてくれた老夫婦。子供たちの秘密を察しながらもそっと協力する大人たちも素敵。 新幹線がすれ違う奇跡の瞬間は私も祈るような気持ちでページをめくった。 親に内緒で学校をサボったり遠くへ出かけるのなんてそれだけで大冒険。子供の頃のドキドキ感を思い出した。 中村色は薄いけど温かい気持ちになれる良作。

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2022/05/24

舞台は鹿児島と福岡。 かるかん、水ようかん的もの。水、山芋、かるかん粉 ジャンベ、太鼓 ソフトバンクのペタジーニは友達の親と結婚した。 子どもは小さな希望を持って信じて、思ったことを行動している。 若いというものはこういう物を持っている。 衰えるとこういう物が自分の中から無...

舞台は鹿児島と福岡。 かるかん、水ようかん的もの。水、山芋、かるかん粉 ジャンベ、太鼓 ソフトバンクのペタジーニは友達の親と結婚した。 子どもは小さな希望を持って信じて、思ったことを行動している。 若いというものはこういう物を持っている。 衰えるとこういう物が自分の中から無くなるんだと思った。

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2016/10/21

小学生の小さな、でも大きな旅の物語。 普通に楽しく読めたが、やっぱりこの人は恋愛ものが良いなあと。あの繊細な世界観は恋愛ものの方が合ってるんだろうな。

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2015/03/18

航一と龍之介の兄弟は別々に暮らしている。両親が別れてそれぞれ母親、父親と暮らしている。性格は違うけれどどちらも前を向いて生きている。新幹線の一番列車がすれ違うとき奇跡が起きると聞いいた子どもたちの冒険が始まる。

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2014/09/10

【映画化『100回泣くこと』著者の感動作】青春小説の旗手・中村航が描く兄弟愛と小さな冒険旅行。是枝裕和監督の映画にインスパイアされた、ハートウォーミング・ストーリー。

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2014/06/10

映画を元に書かれた作品というのがなんだか新鮮だった。 幼い子ども達のひたむきさがまぶしくて、悲しい。 何かが本当に起こってくれたら…と、ついつい先を読み進めた。 つい物語に引きこまれるテンポの良さみたいなのがあって読みやすい。 前を向いて進んでくれたことが「救い」だと思った。

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2014/05/13

親の離婚で福岡と鹿児島に離れ離れとなった兄弟が、九州新幹線の交差に立ち会えば願いが叶う奇跡を信じて仲間と旅をする。原案の是枝裕和が監督、脚本で映画化され、主演は前田兄弟。まぁ、観てないけど良い出来だろうと予想はつく。映画化前の小説だとノベライズにならないのかな・・ともあれ中村航作...

親の離婚で福岡と鹿児島に離れ離れとなった兄弟が、九州新幹線の交差に立ち会えば願いが叶う奇跡を信じて仲間と旅をする。原案の是枝裕和が監督、脚本で映画化され、主演は前田兄弟。まぁ、観てないけど良い出来だろうと予想はつく。映画化前の小説だとノベライズにならないのかな・・ともあれ中村航作品としては直球。読みやすいけど、らしくない。7人の子供が主人公で、素直な内容。無理してなくて好きだけど、インパクトは弱いな・・

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2017/02/26

2013/09/14読了 好きな作家さんが、以前劇場で見て感動した映画を文字にしてくれたというのがとても嬉しい。映像をなぞることはとても難しい。航一の怒りや悲しみの象徴が、老夫婦の未来が、図らずとも起こった奇跡が、子どもの中に渦巻く感性が、ゆっくりと浮かんでくるのは文字だからこ...

2013/09/14読了 好きな作家さんが、以前劇場で見て感動した映画を文字にしてくれたというのがとても嬉しい。映像をなぞることはとても難しい。航一の怒りや悲しみの象徴が、老夫婦の未来が、図らずとも起こった奇跡が、子どもの中に渦巻く感性が、ゆっくりと浮かんでくるのは文字だからこそかもしれない。 奇跡のあの瞬間の叫びと思いが爆発していた。 映画の演出も小説も、航一の心の中をこれ以上ない位上手く表していたのだ。 少年たちは叫ぶしかないのだ。それしかない 250ページ以上ある彼らの冒険記はたった1ページのために。 2時間におよぶ彼らの足跡はたった1分間のために。 奇跡というタイトルその瞬間のものなのだ。 良作。映画とともに是非。

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2013/07/17

"博多発と鹿児島発の新幹線、「つばめ」と「さくら」が初めてすれ違う時に奇跡が起こる"…それぞれの思い・願いを胸に、その場所を目指しその瞬間を迎える男女七人の小学生たち。子供の純真な真っ直ぐ目線と、見守る大人たちの温か目線にホノボノさせられる。

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2013/09/28

離ればなれとなった兄弟の再会と、奇跡を信じ旅に出る物語。タイトルからどんな奇跡が物語中で起こるのかと期待して読み始めはしたものの、内容は奇跡にあいにいくまでの軌跡。流れ星が見たいから星のよく見える場所にいくということとかわりはない。ただ、奇跡を信じる子供達の状況、心境が、この小説...

離ればなれとなった兄弟の再会と、奇跡を信じ旅に出る物語。タイトルからどんな奇跡が物語中で起こるのかと期待して読み始めはしたものの、内容は奇跡にあいにいくまでの軌跡。流れ星が見たいから星のよく見える場所にいくということとかわりはない。ただ、奇跡を信じる子供達の状況、心境が、この小説の面白さの主軸となっているように思います。子供ながらの葛藤や、子供らしい純粋さは、自分にとっては懐かしく、そしてうらやましく感じずにはいられません。

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