日本の血脈 の商品レビュー
各界の著名人10名を取り上げ、”名家”のルーツを2代3代前まで遡ります。 NHKのファミリーヒストリー的な、もう少し踏み込んだかんじ。 各人その家系を辿ると良くも悪くも波瀾万丈な先人達がいて、そういった血脈は人に少なからず影響を与えるものなのか、何だか一族や家にまつわる業や...
各界の著名人10名を取り上げ、”名家”のルーツを2代3代前まで遡ります。 NHKのファミリーヒストリー的な、もう少し踏み込んだかんじ。 各人その家系を辿ると良くも悪くも波瀾万丈な先人達がいて、そういった血脈は人に少なからず影響を与えるものなのか、何だか一族や家にまつわる業や因果って ほんとにあるのかなあ‥なんて気持ちにはさせられました。 近代日本の歴史をちょいと垣間見られるような意外な繋がりがあったりもします。 その10名→小泉進次郎、香川照之、中島みゆき、堤康次郎、小沢一郎、谷垣禎一、オノ・ヨーコ、小澤征爾、秋篠宮紀子妃、美智子皇后(当時)。
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面白いよと勧められて読んだのだが、これは暴露本だった。 もともと取り上げられた人達に興味がなかったから楽しめなかったのかも。 10人中3人のストーリーを読んで、どれも読後感が悪かったので全部を読むのをやめた。
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血の継承。過去から繋がる因縁と業すら感じる。著名人のファミリーヒストリー。高カロリーな濃密な内容。 小池都知事の本で注目の作家。文藝春秋に「現代の家系」として連載されていた作品を加筆したもの。 小泉進次郎、香川照之、中島みゆき、堤康次郎、小沢一郎、谷垣禎一、オノ・ヨーコ、小澤...
血の継承。過去から繋がる因縁と業すら感じる。著名人のファミリーヒストリー。高カロリーな濃密な内容。 小池都知事の本で注目の作家。文藝春秋に「現代の家系」として連載されていた作品を加筆したもの。 小泉進次郎、香川照之、中島みゆき、堤康次郎、小沢一郎、谷垣禎一、オノ・ヨーコ、小澤征爾、秋篠宮紀子妃、美智子皇后。いずれも単品としても充分通用する濃い内容で面白い。 小澤征爾は満州生まれ。板垣'征'四郎と石原莞'爾'から名付けられ、父が満州の理想を追い求めていたエピソード、谷垣禎一の祖父影佐禎昭の日中工作など、歴史的に幅広い作品も。山崎豊子的な作品に膨らませられそうな題材。 筆者のノンフィクション作家としてのあまりに冷徹な視点は恐ろしいほど。一気読み必至の良作です。
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とにかく面白い。 ただ、有名人になると、他人にここまで血脈や過去を調べ上げられて、他人目線で晒されるのかと思うと恐ろしい。
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政治家、俳優、芸術家、そして皇后‥。 存命の人物に対して、家系や出自を丹念に探り、本質に迫っていく。 故人の評伝とは少し違ったもどかしさもあるが、テレビなどで毎日のように目にする人物でも、初めて知る生い立ちがあり、半生があり、興味深かった。 女性ならではの視点なのか、血脈のなかで...
政治家、俳優、芸術家、そして皇后‥。 存命の人物に対して、家系や出自を丹念に探り、本質に迫っていく。 故人の評伝とは少し違ったもどかしさもあるが、テレビなどで毎日のように目にする人物でも、初めて知る生い立ちがあり、半生があり、興味深かった。 女性ならではの視点なのか、血脈のなかでも女性たちの存在に着目し(もしくは女性たちの影響が色濃い人物を敢えて選んだのか)歴史的にはなかなか浮かびあがらない側面に目を向けている。
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著者は、ノンフィクション作品では異例の20万部を突破した『女帝 小池百合子』で、俄然注目の石井妙子氏。 同じノンフィクションライターでも佐野眞一氏のように自身を色濃く出す作風ではなく、徹底取材で得た膨大な情報量を丹念かつ執拗に見直し、そぎ落とした濃厚な残滓を足がかりに、ソリッド...
著者は、ノンフィクション作品では異例の20万部を突破した『女帝 小池百合子』で、俄然注目の石井妙子氏。 同じノンフィクションライターでも佐野眞一氏のように自身を色濃く出す作風ではなく、徹底取材で得た膨大な情報量を丹念かつ執拗に見直し、そぎ落とした濃厚な残滓を足がかりに、ソリッドな筆致で炙り出していく。 名前で本が売れるようになると、誰しも『己(おのれ)節』を出そうとするのか、抑制しようとしても 湧出するのか。そのあたり、一概に作家は責められないが…。 取り上げる人物は… 小泉進次郎・香川照之・中島みゆき・堤康次郎・小沢一郎・谷垣禎一・オノヨーコ・小澤征爾・秋篠宮紀子・美智子皇后(出版当時) 『血脈』と謳うぐらいだから、対象人物を砂場での山くずしよろしく過去から徐々に遡り、次第に有無を言わせぬ裏取りで固め、対象人物の輪郭を明確にする。ゆえに先祖や家族を構成している人々の人生に多くの紙幅が割かれている。明治どころか江戸時代にまで遡る場合もあり、名家だけに一幅の一大絵巻物を眺めている錯覚を抱くものもあり、取材力にただただ驚かされ、またそこにノンフィクションライターのサガを見る。 人は、生まれた家の歴史や因縁を好むと好まざるにかかわらず結果として引き継ぐ。それは険しい形相の白波に翻弄されるかの如く過酷な運命が待ち受けていたり、ひとり人間の思考や人生観までに深い影を落とす。 【各人のさわり】 ◉小泉進次郎『女系家族』 なぜ小泉純一郎は離婚したのかその真相が明かされる。妻か家族かを迫る排他性の強い血の結束。 ◉香川照之『癒されぬ子ども』 父 猿之助との確執、母 浜木綿子からの自立。俳優 香川照之は、何ゆえに九代目市川中車を名乗ったか?また藤間流と歌舞伎の深い結び付きも納得。 ◉中島みゆき『哀しき父への鎮魂歌』 地方都市の権力者で芳しくない評判の祖父、その祖父に反発し医師になるも、事故による後遺症のため故郷に戻り、街の小さな産婦人科医として厭世的に暮らす父。このふたりの存在が中島みゆきに深く大きな影を落とす。 ◉堤康次郎『土地の亡者と五人の女』 『英雄、色を好む』と言われるが、確かに多くの女性が登場しては消える連続。読了するまで何度も系図を見直した。 ※各人には系図が付けられており、セレブリティと 言われる所以を感じる。 ◉小沢一郎『ひとりぼっちの豪邸』 小沢一郎の地元 岩手県水沢市は多くの政治家を輩出している。後藤新平・斎藤実・椎名悦三郎・小沢佐重喜。幕末の蛮社の獄で処刑された高野長英もこちら。それと小沢一郎・竹下登・金丸信の三人は親戚関係は有名な話。 ◉谷垣禎一『影を背負って』 『お公家集団』と揶揄される自民党派閥 宏池会の プリンス谷垣禎一氏。東大法卒ながら、山岳スキー部に所属。山にのめり込みすぎて8年かけて27歳で卒業。そこから司法試験合格を目指し7年要する。全くイメージに合わない経歴にビックリ。 ◉オノ・ヨーコ『流血が生んだアート』 血の流れる惨劇の中で歴史を紡いでいった家。母方の父 安田善次郎(安田財閥の祖)は暗殺され、ジョンレノンも銃弾に倒れ、血を流しながら絶命。 流血を伴う因縁に畏怖の念を覚えた。 ◉小澤征爾『遅れてきた指揮者』 小澤征爾の父 小澤開作は歯科医でありながら、満州国協和会創設者のひとり。その経緯から『征爾』の名は、満州事変の首謀者である板垣征四郎より一文字を、石原莞爾より一文字を貰って命名された。 ◉秋篠宮紀子妃『皇室で掴んだ幸せ』 おそらく誰しもが感じたであろう、ご成婚時に恥じらいながら言葉を発した乙女の姿、時を経て今や3人の親王・内親王の母としての貫禄…。その成長っぷりがきちんと描かれている。 ◉美智子皇后『母が授けた改革精神』 ご成婚に至った、あまりにも有名な『軽井沢の恋』の真相が明らかにされている。その他、正田家の骨太の教育方針等、瞠目に値する濃い内容。 『血』を受け継ぐということは、『偶然ではなく、身に起こることはすべて必然である』ことを思い知らされ、また『人は一代で造形されるものではない』こと感じ入った一冊。
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今の東京都知事「小池百合子」氏の暴露本「女帝」を上梓し話題になった石井妙子氏の作。「名家」はこう生まれる。として、小泉進次郎、中島みゆき、小沢一郎、オノヨーコ、秋篠宮紀子妃等を・・・。
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『女帝 小池百合子』の著者として初めて名前を知った石井妙子氏。ほかの本を読んでみたいと図書館。 小泉進次郎、香川照之、中島みゆき、堤康次郎、谷垣禎一、オノ・ヨーコ、小澤征爾、紀子妃、美智子皇后らの数代前の系譜をさかのぼり、それがもたらしたであろう血、歴史をひもとく。 時に、感情に...
『女帝 小池百合子』の著者として初めて名前を知った石井妙子氏。ほかの本を読んでみたいと図書館。 小泉進次郎、香川照之、中島みゆき、堤康次郎、谷垣禎一、オノ・ヨーコ、小澤征爾、紀子妃、美智子皇后らの数代前の系譜をさかのぼり、それがもたらしたであろう血、歴史をひもとく。 時に、感情に走るきらいがあるような気がするが、文章はうまくて引き込まれる。 印象に残ったのは、中島みゆき。 彼女のお父さんは腕のいいお医者さんで人望もあったが、不運な事故でケガをし、その後遺症でそれまでの仕事が困難になる。時にお酒におぼれるようになる。大学卒業後、中島みゆきはポプコンで入賞する。「アザミ嬢のララバイ」でデビューが決まった10日ほど前にお父さんが脳溢血に。その病室で書いた曲が『時代』だった。その曲で中島みゆきは世界歌謡祭でグランプリを受賞した。 この曲は、私の中ではクラスメイトの交通事故死と重なる。 「そんな時代もあったねと、いつか話せる日がくるわ あんな時代もあったねと、きっと笑って話せるわ」 このくだり、本当にそうなのかしら?と思った当時。 私がこの曲とクラスメイトの死を重ねたように、 彼女も死線をさまようお父さんと重ねたのだろうと思ったら、とてもとても胸に来た。
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ミーハー心、野次馬根性を満たしてくれる一冊。小泉進次郎、香川照之、中島みゆき、堤康次郎、小沢一郎、谷垣禎一、オノ・ヨーコ、小澤征爾、秋篠宮紀子妃、美智子皇后というラインナップで各人物に至る家の歩みを振り返る。 こじつけ、都合のいい解釈といってしまえばそれまでだろうけど、この家にし...
ミーハー心、野次馬根性を満たしてくれる一冊。小泉進次郎、香川照之、中島みゆき、堤康次郎、小沢一郎、谷垣禎一、オノ・ヨーコ、小澤征爾、秋篠宮紀子妃、美智子皇后というラインナップで各人物に至る家の歩みを振り返る。 こじつけ、都合のいい解釈といってしまえばそれまでだろうけど、この家にしてこの人物ありという納得感も十分ある。個性豊かな現代における注目の人物たちだけど、前の世代の人たちはそれ以上の活躍をしたように思える。そして表には出てこない女たちの存在。血脈だから男と女がいなければつながりようがないのだが、それ以上に家に、人に強い影響を与える女傑が存在するものだと感じた。 やや異色かつ異常に思えたのが香川照之。おそらく標題に挙がった人物たちはそれほど血筋を気にしていないのではないかと思う。もちろん、父がやってた職業だから継いだ程度の思いは、二世政治家連中にはあるかもしれないが。ただそれ以上に、香川照之だけは血脈を滑稽なまでに、やさしくいえばいじらしいほどに意識している。それが彼の原動力でもあるのだろうけど、彼を縛るものでもあるように思えてならない。 血脈。それは家系をつなぐ業のようなもの。科学的にいえばDNAがなす業。意識することなくそのように生きてしまうところにその所以があるだろう。だからこそ、家系をさかのぼることで所以がうなずけるところが面白い。でも、面白いと思うにとどめておくことが大切。あくまでも人々が思いたいようにつくり出す勝手なストーリーに過ぎない。
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いやはや、なんとも面白い本だった。著名人の数代前まで遡って、 その家系から彼ら・彼女らの生き方を検証している。 感傷的な文章も所々にあるが、女性作家だからだろうか、女性を ないがしろにした男性に対してかなり辛辣な筆をふるっている。 その辛辣さが最も発揮されているのが、小泉進次...
いやはや、なんとも面白い本だった。著名人の数代前まで遡って、 その家系から彼ら・彼女らの生き方を検証している。 感傷的な文章も所々にあるが、女性作家だからだろうか、女性を ないがしろにした男性に対してかなり辛辣な筆をふるっている。 その辛辣さが最も発揮されているのが、小泉進次郎と小沢一郎 の章だ。小泉ジュニアに関しては本人ではなく、その父である 純一郎氏に対してである。 ジュニアの母であり、別れた奥さんへの純一郎氏の対し方に 相当のお冠である。これが気持ちいいほどに、冴えた筆を 見せている。 そして、私が一番読みたかったのが俳優・香川照之の章だ。 この章の為だけに本書を買ったと言っても過言ではない。 テレビをあまり見ないので、香川照之を初めてまともに見た のはNHKのドラマ「坂の上の雲」で正岡子規を演じた時だった。 うまいなぁ…と思った。しばらくして、ドラマだったかCMだったか で見掛けた時、なんだか嫌な顔になっていてびっくりていたら、 歌舞伎進出と聞いて二度びっくり。 離婚して母の下で育てられたとは言え、彼は歌舞伎役者・三代目 市川猿之助の長男。でも、40歳を過ぎての歌舞伎進出には 違和感があった。 香川照之が父の元を離れる原因となった藤間紫とのスキャンダル。 本書は当時のワイドショーや週刊誌の報道内容に疑問を呈し、 藤間流の歴史から三代目と藤間流との関係を解き明かしている のが興味深い。 ずっと父に会えなかった。どうしても父に会いたい。だからって 本番前の楽屋に押し掛けて行っちゃダメだろう。大事な舞台を 控えている役者が、どんな心境なのか。同じ役者なら分かって もいいようなもんだけどね。 私は本書を読んで、香川照之が嫌いになりました。 中島みゆきの父の話は切ないし、秋篠宮紀子妃の父方の おばあ様・紀子(いとこ)さんも興味深い人物だ。そして、 美智子皇后の母・正田富美子さんの、マスコミが作った イメージとは異なる実像も面白かった。 家系を遡るなんて余計なお世話かもしれないが、この人が この人と繋がって、そうしてここであの人と繋がって…と 見て行くのは楽しい。 それにしても、皇室からのふたり。美智子皇后と秋篠宮妃かぁ。 皇太子妃じゃないのね。あ、皇太子妃だとチッ…(以下自粛)。
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