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死刑 の商品レビュー

3.9

28件のお客様レビュー

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2013/10/12

死刑には賛否両論ありましょうが、 現在の私は被害者の側ではないわけで、 そういう立場の苦悩とか心の揺らぎとか 共感部分の大きい一冊でした。 じっくりと考えてゆかねばならない…。 この本をご紹介くださった方に感謝。

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2013/07/05

死刑廃止論者が様々な意見を聞いた上で、結局自分は廃止だという帰結。 私自身は賛成の立場で読み始め、読み終わり最終的には賛成のままでる。 ただし、今まで死刑制度について余りにも無知であり、考えが浅いことは痛感した。読む前の賛成度が10だとすると今は3くらいになった感覚。 冤罪の不...

死刑廃止論者が様々な意見を聞いた上で、結局自分は廃止だという帰結。 私自身は賛成の立場で読み始め、読み終わり最終的には賛成のままでる。 ただし、今まで死刑制度について余りにも無知であり、考えが浅いことは痛感した。読む前の賛成度が10だとすると今は3くらいになった感覚。 冤罪の不可避、執行の不透明さ、報復感情など、死刑制度には考え直さなければならない点が多いことを知り、今一度自分自身の終着点を見つけたくなった。

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2013/06/25

『死刑賛成の方にこそ読んで欲しいルポ』 という帯に惹かれて購入。 読み終えて今、モヤモヤが止まりません。 今まで深くは考えていなかった『死刑制度廃止派』側の現状を、心境を、垣間見れたのは良かった気がします。 そうだったのかと納得する事もありました。 しかしそれでも や...

『死刑賛成の方にこそ読んで欲しいルポ』 という帯に惹かれて購入。 読み終えて今、モヤモヤが止まりません。 今まで深くは考えていなかった『死刑制度廃止派』側の現状を、心境を、垣間見れたのは良かった気がします。 そうだったのかと納得する事もありました。 しかしそれでも やっぱり怖い。 何が怖いのかうまく説明出来ないけれど死刑がなくなる事が漠然と、怖い。 人が人を殺める事が正当化される事は恐ろしい事です。 解っています。 でも 怖い。 そして何より冤罪については 死刑制度云々ではなく、政治、警察、検察側の問題が大きいように感じました。 変えるべき事は制度だけではないよなぁ。 難しいなぁ。。

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2013/06/21

作者が死刑に纏わる人に取材する中で、その在り方を問う。論理的に突き詰めると結論は出ず、それぞれの感情や思いに突き詰められる。

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2013/06/14

死刑肯定派に読んで欲しいと帯にあるから読んでやった。反対派のエゴが詰まった本。結局、反対派肯定派なんてのは、理論で決められるものではない。思想の問題。

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2013/06/07

タイトル通り、『死刑』について書かれたルポルタージュ。 制度自体はあるべき、でも死刑にすることの意義は… 同義に見えて、相入れない制度と意義。 第三者としての考えと、被害者遺族としての捉え方の差異。 安易に、死刑は必要とか、何も浮かばれないとか、言えない奥深い物を感じ取れる...

タイトル通り、『死刑』について書かれたルポルタージュ。 制度自体はあるべき、でも死刑にすることの意義は… 同義に見えて、相入れない制度と意義。 第三者としての考えと、被害者遺族としての捉え方の差異。 安易に、死刑は必要とか、何も浮かばれないとか、言えない奥深い物を感じ取れる作品。 廃止と存置、永遠のテーマですかね。

Posted byブクログ

2013/06/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者がいろいろな人とのインタビューを通して、死刑について考えを述べていく本。 著者の率直な思い、迷い、決められなさ、わからなさが書かれていて、足跡を一緒にたどっていくことができる感じ。 死刑反対派の議員、元刑務官、元検察官、元死刑囚、死刑囚、遺族、弁護士など、いろいろな人との対話が鮮やかに浮き上がってくる。 ただなんとなく、賛否を述べることにいかに意味がないかがわかった。 一方で、情緒に流れすぎている感も否めず、ちょっと文体が重い。その点は好みが別れるかな。

Posted byブクログ

2013/05/27

普段良く耳にする「死刑」という言葉。でもその実態は実は多くの人が知らないし、知ろうともしない。罪が残虐であればあるほど死刑は「当たり前」のものとして捉えられるが、そうなることで死刑はいわゆる普通に日常生活を送る人々からより遠ざかってしまう。 そんな死刑という制度にひたすら向き合っ...

普段良く耳にする「死刑」という言葉。でもその実態は実は多くの人が知らないし、知ろうともしない。罪が残虐であればあるほど死刑は「当たり前」のものとして捉えられるが、そうなることで死刑はいわゆる普通に日常生活を送る人々からより遠ざかってしまう。 そんな死刑という制度にひたすら向き合ったこの本は、とにかく揺らぎに満ちている。一貫して揺らいでいる、というと矛盾しているだろうか。でも安易に結論を出さない。とかく決断力や潔さが求められる時代、揺らぎ考える、という姿勢は意外と軽視されがち。でも国家権力のもとで人の命が(例え犯罪者であろうとも)失われるという事実に向き合うことは、思考の結果どのような結論に至ったとしても、死刑を肯定する国の国民の一人として、必要なプロセスであるのではないだろうか。 一体いつ、何時に、どんな知らせを受け、どこで、どのように殺されるのか。基本的なことすら多くの人々が知らない、知ろうとしない、そして知らされていない、この死刑という制度。それでも開かれた司法の名の下に一般人が死刑判決を下し得るという矛盾。この本は、様々な問題をはらむ死刑という制度ととことんまで向き合わせてくれるだろう。

Posted byブクログ