あなたにだけわかること の商品レビュー
私の異性の幼なじみにも一人、お互い大事過ぎて幼なじみという言葉がしっくりこず、やはり「この関係は何なんだ」と思わざるを得ない人がいる。 恋愛関係ではないので浮気には当たらないだろうが、この特別な感情は浮気よりも本気に近く、ケンカしてもいずれ元に戻れるという信頼は結婚相手より深い気...
私の異性の幼なじみにも一人、お互い大事過ぎて幼なじみという言葉がしっくりこず、やはり「この関係は何なんだ」と思わざるを得ない人がいる。 恋愛関係ではないので浮気には当たらないだろうが、この特別な感情は浮気よりも本気に近く、ケンカしてもいずれ元に戻れるという信頼は結婚相手より深い気さえする。 それは浮気よりも罪深いと思っているので人には言わない。 内容自体は、世の中そんなに恋愛感情ばかりの大人だらけか?と違和感はあるが、年齢を重ねても中身の成熟さはさほど変わらない辺り、妙にリアルで納得している。 千秋へ病的に執着する気持ちに共感はないが、「捨てられたくない」という感情は「好きな人から」という所に重きがある訳ではなさそう。好いている事より好かれてる事にこだわりを感じる。 対して駿とは捨てるも何もな距離感で、これは絶妙で貴重。 駿が亡くなった後がつらいね。 それにしても駿の奥様が一番薄ら怖い。
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幼い頃よりひょんなことから縁のある二人の男女。互いが互いの生活を薄目で常に見ているみたいだった。親同士のいざこざに振り回される形にも同情。最後この二人が一緒になるか見物です。読了です。
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後味結構悪い 複雑な人間関係 親同士が不倫してることを知っていながら、大人になっても繋がっているのもよく分からないし、結局男関係で振り回してたのもよく分からなかった
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図書館借り出し とても素敵な文章。 数人の視点から話が進んでいく。 誰もが何かを抱えていて人生を終わらせる。
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なんかふわっと読み始めてふわっと終わってしまって、夏と駿が誰の子なのかよく分かんないままだった。 でも夏と駿の子の代まで話が続くのって、珍しい気がした。 ぐちゃっとしたひとかたまりの人生たちを見たな、という感じかな。
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親同士が不倫関係だった駿と夏の終わらない関係。 5歳の頃、駿と夏は、駿の母に手を引かれて川辺に行ったこと。 駿の母と夏の父が2階で交わっている間、彼らは1階で待っていたこと。 高校生で互いに出来た恋人と、それぞれ一緒にいるときに偶然出くわしたこと。 彼氏と別れる口実に、駿を利用した夏。 互いの親の関係が終わっても、駿の母は、駿が医大に落ちたのは夏とその父親のせいだと恨んでいること。 駿の母が亡くなる前に、夏と夏の父に会いに来てもらったこと。 手に入れたはずの夫が女を作って、離婚した夏。 病気が見つかったのをきっかけに離婚を言い渡されている駿。 5歳から、60歳くらいまでの駿と夏のそれぞれの人生。 それぞれの人生を歩んでいながらも、ふとしたときに思い出す互いの存在。
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展開としては、まあ、あれですが、そんなことはあまり関係ないのです。小川洋子さんの作品の中に「作家の声が聞こえる」という話がありましたけれど、まさに井上荒野さんの文章は声、ため息、息遣いが感じられるのです。ずっといっしょにおしゃべりしていたような。 不倫関係の互いの息子と娘という...
展開としては、まあ、あれですが、そんなことはあまり関係ないのです。小川洋子さんの作品の中に「作家の声が聞こえる」という話がありましたけれど、まさに井上荒野さんの文章は声、ため息、息遣いが感じられるのです。ずっといっしょにおしゃべりしていたような。 不倫関係の互いの息子と娘という駿と夏。一度も男女の関係になったことはなく、親の身勝手さに翻弄された仲という関係です。濡れ場を描かずにこれを書けるのってすごいです。映像化したらすべておじゃんになってしまうから、井上さんはこのままそっとしておいてください。
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すごくすごく井上荒野らしい作品で、愛に溺れなくっちゃ生きられないダメな男と、同じようにダメな女が、母だったり父だったり、自分だったりして。まっすぐすぎて歪んでしまうジレンマや、のんびりと描かれているおかしな日常や、荒んだ景色がなぜか懐かしく感じるところや、それでも憎めない人々や関...
すごくすごく井上荒野らしい作品で、愛に溺れなくっちゃ生きられないダメな男と、同じようにダメな女が、母だったり父だったり、自分だったりして。まっすぐすぎて歪んでしまうジレンマや、のんびりと描かれているおかしな日常や、荒んだ景色がなぜか懐かしく感じるところや、それでも憎めない人々や関係性が、溢れすぎていて、じんわりと切ない。
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それぞれの父と母の逢瀬に連れていかれていた幼い少女と少年。 大人になった2人は、なるべくなら思い出したくない関係、でもときどき思い出してしまう関係になった。 夏と駿、2人の異常とも言える関係、そこに絡めた2人の人生が、とても興味深く、好みの作品でした。 2人が成長していく過程...
それぞれの父と母の逢瀬に連れていかれていた幼い少女と少年。 大人になった2人は、なるべくなら思い出したくない関係、でもときどき思い出してしまう関係になった。 夏と駿、2人の異常とも言える関係、そこに絡めた2人の人生が、とても興味深く、好みの作品でした。 2人が成長していく過程で出会った人たちとの繋がり、それぞれへの思い、根底あるのは親の存在。 幼少期の親の影響力の強さを思い知らされる思いでした。 最後まで一気読み。 面白かったです。
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*密会を重ねる父母の情事のあいだ、それと知らず共に過ごした幼い駿と夏。以来、思い出したくない記憶を封印するも、なぜか人生の曲がり角ごとに出会ってしまう。まるで、互いのおろかな恋愛の証言者のように…。男と女の“恋愛よりも深い縁”を描く長篇小説* 駿と夏、それぞれの数年ごとの人生が交互に書かれているので、飛ばされた数年の経緯を想像する楽しみがあった。”恋愛より深い縁”はあまり感じられなかったけど。薄幸感漂う、つらつらと不思議な作品。
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