決壊石奇譚 の商品レビュー
同級生の大(だい)地(ち)に誘われて地学部に入部した、高校一年生の徹(とおる)。 鉱石の話になると途端に饒(じょう)舌(ぜつ)になる彼と過ごすうちに、 徹は大地が持つ不思議な「力」を知ることに。 特定の石に触れると、前の所有者の記憶を読むことができるのだ。 大地は、同じ力の持ち主...
同級生の大(だい)地(ち)に誘われて地学部に入部した、高校一年生の徹(とおる)。 鉱石の話になると途端に饒(じょう)舌(ぜつ)になる彼と過ごすうちに、 徹は大地が持つ不思議な「力」を知ることに。 特定の石に触れると、前の所有者の記憶を読むことができるのだ。 大地は、同じ力の持ち主である祖父・伝(つたえ)から記憶を受け継ぎ、 昔、祖父が親友と交わした、当てのない約束を守り続けていた。 話を聞いた徹は、大地を約束から解放したいと願い、ある決意をする――。 水晶、瑪(め)瑙(のう)、琥(こ)珀(はく)、翡(ひ)翠(すい)……、鉱物が照らし出す真実とは?
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石に刻まれた記憶を受け継ぐ三世代に渡っての物語。江戸時代、野見伝と柿崎良治ふたりの友情がうまれ、そして相手を思うが故に起きたすれ違いが、約100年の時を経て解かれようとしている…。 ラストいいところで終わるんだけれど、ラスト云々に限らず、この本には胸に優しく残る文がいくつかあって...
石に刻まれた記憶を受け継ぐ三世代に渡っての物語。江戸時代、野見伝と柿崎良治ふたりの友情がうまれ、そして相手を思うが故に起きたすれ違いが、約100年の時を経て解かれようとしている…。 ラストいいところで終わるんだけれど、ラスト云々に限らず、この本には胸に優しく残る文がいくつかあってよかった。 2人の友情は、時を超えても続き、2人だけのものではなくなって、人と人を結びつけた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
【あらすじ】 同級生の大地に誘われて地学部に入部した、高校一年生の徹。鉱石の話になると途端に饒舌になる彼と過ごすうちに、徹は大地が持つ不思議な「力」を知ることに。特定の石に触れると、前の所有者の記憶を読むことができるのだ。大地は、同じ力の持ち主である祖父・伝から記憶を受け継ぎ、昔、祖父が親友と交わした、当てのない約束を守り続けていた。話を聞いた徹は、大地を約束から解放したいと願い、ある決意をする―。水晶、瑪瑙、琥珀、翡翠…、鉱物が照らし出す真実とは。 【感想】 すごく複雑に絡み合うような、不思議とも言える出来事が次々と起こっていく。その度、その世界に引き込まれていくのを感じた。装丁も私好みだった。
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物語のこの締め方に持って行かれた感ある。わたしはすきです 多少わかりづらいところもあったけれど、石になにかが込められているという設定は惹かれる。読み終えて裏表紙を眺めると徹が最後に見ているものを思い浮かべる。
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名前だけは知っていたが、初めて読む作家さんだ。 少年や男性しか出てこないんだけどみんな礼儀正しい感じがいいなぁと思う。あと、主人公のお父さんがかなり出てくるので意外だった。
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鉱石に宿った人の記憶を巡るファンタジー。孫、親、祖父、三世代にわたる100年を超える物語で、ちょっとした大河ドラマでした。 最初は航の持っている石の記憶がどうして大地の持っている石の記憶の待ち続けている人の物だとわかったのだろう?と疑問に思ったのですが、最後まで読んだら納得。良治...
鉱石に宿った人の記憶を巡るファンタジー。孫、親、祖父、三世代にわたる100年を超える物語で、ちょっとした大河ドラマでした。 最初は航の持っている石の記憶がどうして大地の持っている石の記憶の待ち続けている人の物だとわかったのだろう?と疑問に思ったのですが、最後まで読んだら納得。良治と伝それぞれの記憶が受け継がれ、100年の時を経て大きなずれになっていき、お互いの想いが伝わらないもどかしさにもやもやしたけど、ラストにはちょっとじわっときた。 透明感のある鉱石の表現とか、緑のにおいがしてきそうな風景描写が好き。
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鉱物をキーワードにした少年の友情と成長を描いたファンタジー。 ミステリのシリーズと違った雰囲気で別の人の作品を読んでいるようだった。 会話中心で地の文もあっさりしている。 父親の言いつけに従って祖父が住む山間の田舎町に引っ越してきた徹。 入学した高校で唯一の地学部員である同級生...
鉱物をキーワードにした少年の友情と成長を描いたファンタジー。 ミステリのシリーズと違った雰囲気で別の人の作品を読んでいるようだった。 会話中心で地の文もあっさりしている。 父親の言いつけに従って祖父が住む山間の田舎町に引っ越してきた徹。 入学した高校で唯一の地学部員である同級生の大地に誘われ、地学部に入部。 大地は石の記憶を読み取る力があり、ある事件が起きる。 一章を読んだ段階では連作短編かと思ったが、長編だった。 物語は徹の父や大地の祖父も出てきて、百年を超える歴史を遡る。 ファンタジーなのか現実なのか微妙という違和感が続いて物語に入り込めない感。 超能力と物語のからみ合いがイマイチで、ファンタジーって難しいな、と思った。 少し長野まゆみチックだなと思うのだけれど、下位互換的である。 あの耽美さというかぎりぎりの空気を出すのって本当に難しいんだなあと感じた。 中高生向けにはちょうどいいかもしれないけれど、こういうライトなファンタジーは物足りなくなってしまった。
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同級生の大地に誘われて地学部に入部した、高校一年生の徹。鉱石の話になると途端に饒舌になる彼と過ごすうちに、徹は大地が持つ不思議な「力」を知ることに。特定の石に触れると、前の所有者の記憶を読むことができるのだ。大地は、同じ力の持ち主である祖父・伝から記憶を受け継ぎ、昔、祖父が親友と...
同級生の大地に誘われて地学部に入部した、高校一年生の徹。鉱石の話になると途端に饒舌になる彼と過ごすうちに、徹は大地が持つ不思議な「力」を知ることに。特定の石に触れると、前の所有者の記憶を読むことができるのだ。大地は、同じ力の持ち主である祖父・伝から記憶を受け継ぎ、昔、祖父が親友と交わした、当てのない約束を守り続けていた。話を聞いた徹は、大地を約束から解放したいと願い、ある決意をする―。水晶、瑪瑙、琥珀、翡翠…、鉱物が照らし出す真実とは。
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何冊かこの著者の作品を読んだが、どれも人間関係が上手く語れていない。 大地が忌避されている描写が薄いので、徹との親しさが≪特別≫に思えない。 ラノベで1冊毎に鉱石にまつわる事件やら話やらをつなぎながら 5~10冊くらいの時間をかけて「実は……」 とやるべきあらすじを、それほど枚...
何冊かこの著者の作品を読んだが、どれも人間関係が上手く語れていない。 大地が忌避されている描写が薄いので、徹との親しさが≪特別≫に思えない。 ラノベで1冊毎に鉱石にまつわる事件やら話やらをつなぎながら 5~10冊くらいの時間をかけて「実は……」 とやるべきあらすじを、それほど枚数のない1冊にまとめてしまった印象。
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高校1年生の男子コンビが主人公の鉱物を巡る不思議なファンタジー。とにかく登場人物が魅力的で世界観もユニーク。またお気に入りの作家が増えました。
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