愛に乱暴 の商品レビュー
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映画を観て、不完全燃焼と言うか謎だらけと言うか、整合性が取れてないと言うか… とにかく、原作を確認したくなった。 結論。 映画は脚本配役共に力不足の感を否めない、と実感した。←偉そう 脚本家や監督は詳しくないのでなんとも言えないけど、江口のりこさん、風吹ジュンさんは配役ミスだと思う。 原作に関して。 マーくんはそう言う育ち方をしてきたにせよ、いい歳の大人だから、責任という意味をしっかり理解してほしい。 マーくんの母は…描写がそんな多くないから憶測だけど、普通にいい人なんだと思う。息子が可愛いだけなんだろうな。小市民中の小市民だなぁ。 マーくん父…映画には出てこなかったから戸惑った。 主人公・桃子。美人でスタイル良くて頭も良くて。きっと独身の時はリア充のバリキャリ。周りにチヤホヤされてたんだろうな。なんの因果でマーくんなんかと不倫したのか分からないけど、恋は盲目。障害があればあるほど燃えるモノ(らしい)。妊娠して、マーくん離婚してくれて。ホントだったら幸せな生活だった…と、流産さえしなければ…と。 しかし、不倫する男は何度でもするのが世の常。浮気してなんぼって思える安定感?が、桃子には初っ端から感じられなかった。 彼女はきっと過去の栄光に縋ることで自分を保っている自己肯定感が本来低い人かも。常に自分は正しい。と、確認しないと足元がぐらつく人なのかも。 人って、奥深い。そして業も深い。
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久しぶりの一気読み!!! 怒りすぎて狂ってくる感じわかるなぁ!!! 最後は少し光が差したかなぁ 頑張ってるの見てくれてる人少ないけどいるよー!!!
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書店の映画のPR映像で気になって読んだ。 淡々と日常が過ぎていき、どう展開するのかと思っていたが、途中から桃子が哀れで…昔、自分がやったことと同じとはいえ、悪いのは夫や周りなのに必死で元に戻ろうとすればするほど悪者になっていく。なんともやりきれない。最後は本当におかしくなったのかと胸が痛かった。開き直ったっぽい終わり方だったけど、読んでいてとても辛い小説だった。ていうか、夫、全く同じ過ちをする?
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不倫する側、される側、謎の床下… 興味をそそられる展開で、先をどんどん読み進めてしまった。 人間、一つのことに囚われると思考が固まって良くない方向にいくのかな。 気持ちに余裕を持って視野を広く生きていきたい。 コレがダメならコッチで!みたいな、心のゆとりがあるといい。 悩み妬んでる時間を前に進む時間に使えたら、新しい見たこともない扉が開くかもしれない!
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夫に不倫されて離婚を迫られている妻 の日記と不倫をしている若い女性の日記が交互に読んでいると見事なミスリードに引っかかっていることに中盤になって気づく。 こういう騙され方に心躍る。 不倫で略奪した夫はやはりまた不倫で裏切る が、自分と言う人間を見ていてくれる人もいるラストは救われる。 このタイトルも真っ直ぐなのに思うようにいかない不器用さを表しているようでいい。
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2024年8月末に江口のりこ主演の映画が公開されるそうだで、吉田さんの作品はきっと面白くないよなと思いながら読んだら、やはり私には無理な作品だった。吉田さんの小説に出てくる人物、多くの場合、おかしな人。この作品もそういう人だらけで、勘弁して欲しい・・・
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映画化されるので読んでみた。夫の不倫による家庭崩壊物語であり、女性作家によって数々表現されてきた物語であるが、本書は男性作家によるものであるのでちょっと話の流れが違う、物語的に時間が前後しているのかちょっと話が噛み合わないところがある。曽祖父により不倫相手を離れの別宅に済ませたように主人公桃子は居座るつもりだろうか、しかし桃子の自立を匂わせて物語は終わっている、随分だらしない夫とその両親であるが、再婚した奈央もそのまま続くとは思われない、人間のDNAには4年しか愛情が続かないよう設計されているのだから。
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詳しい内容は知らないまま読み始めた。映画化されるそうなので迷ったけれど…原作を先に。江口のりこ=桃子でイメージしながら。チェーンソーを持ってポーズを決める姿は、なんだかハマるなぁと思ってしまった。 小泉孝太郎=真守は…どうかなぁ。 よくある不倫の話、と思いきや。さすが吉田修一作品。構成も文章も巧み。不倫は理解できないと思いつつ、感情移入もするし物語に引き込まれてしまった。 男が自分の子供を産んでくれる女を守ろうと思うのは、本能なのかもしれない。子孫を残すとゆう本能。 「子供がいなくても愛があれば…」なんて、別のところで出来てしまえばいとも簡単に覆ってしまう。悲しいけれど動物の本能には敵わない。 桃子と奈央、きっと似たようなところがあるのでしょう。そして真守は何度でも同じことを繰返す人なんでしょうね。 夫婦でも恋人でも、長くなれば気持ちがマンネリしたり離れてしまうことはきっとある。その時に関係を続けよう修復しようと努力できるかどうかは、やはり子供の有無が大きいのだとあらためて思い知らされた。 子供を産めるとゆうのは、女にとって本当に大切な要素だ。少子化の昨今で子供は宝もの。ママや妊婦は大切にしなきゃいけないしそうされるべきだと思う。ただ、そこだけで女の価値を量るのは違うはず…だが。世の中そうゆう風潮があるように思える。いつか桃子のような人が卑屈にならず生きていける時代がくるんだろうか。
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果たして桃子は狂っているのか。 この初瀬家事態が狂っているのでは。 夫も義母もおかしい。夫も世間的におかしくはないか。 葉月という友人だけがまともって思ってたけど?でもない気もする。 気楽に読み始めたがホラーに等しい。 穴を掘る行為。チェンソーを使いたくなる衝動。不倫。 どれもこ...
果たして桃子は狂っているのか。 この初瀬家事態が狂っているのでは。 夫も義母もおかしい。夫も世間的におかしくはないか。 葉月という友人だけがまともって思ってたけど?でもない気もする。 気楽に読み始めたがホラーに等しい。 穴を掘る行為。チェンソーを使いたくなる衝動。不倫。 どれもこれも恐ろしい衝動だな。 ただ、食事を作るシーンがいきいきして頼もしい女性だと。 最後の「ありがとう」で救われた 浅尾くん頼むよ 積読分読了
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あー腹が立つ。 夫にとにかく腹が立つ。姑にも腹が立つ。 愛人に都合の良いことを言って良い顔をして、妻を悪者に仕立て上げる。 妻が少しずつおかしくなっていくのが哀しい。おかしくなるにつれ、どちらが悪いのか、曖昧になっていく。弁明しようとすると、興奮しないでと怯える姑。狂ったと言われてしまう。 実際におかしくなっていくのが先か、狂人扱いされたのが先か… 最後に、ありがとうって言ってくれてありがとう、の一文に何とも切なくなった。 やはり、どんな関係性でもいい、人に必要とされる、他人や社会と繋がることって大事だな、と思った。
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