空の冒険 の商品レビュー
12の短編と11のエッセイ。「悪人」にまつわるエッセイが心に残った。短編も旅と絡めた内容でさらっとした読後感。
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短編小説は『赤い橋の下のぬるい水』以外はこれと言って印象薄し。 エッセイの『悪人』を巡る旅と出会う旅は小説と映画の両方を思い出しもう一度読んで観たくなった。
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ANAの機内誌に連載されていた短編とエッセイ 飛行機には滅多に乗らないのだけれど 読んでいると旅に出たくなる
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「緑の光線」が好き。「青の稲妻」「桜桃の味」は爽やかでいいですね。 「オールアバウトマイマザー」の多香子の思い出話で出てくる女の人がなんだか不思議で印象に残った。 「山の音」では、無口な主人公が山を登りながら考えた事が興味深い。 「ドライクリーニング」の、普段は感情的に行動したり...
「緑の光線」が好き。「青の稲妻」「桜桃の味」は爽やかでいいですね。 「オールアバウトマイマザー」の多香子の思い出話で出てくる女の人がなんだか不思議で印象に残った。 「山の音」では、無口な主人公が山を登りながら考えた事が興味深い。 「ドライクリーニング」の、普段は感情的に行動したり口に出してしまうけど、洗濯物をたたみながらだと妙に心が落ち着くってのがわかる気がした。 「ほえる犬は噛まない」の最後の場面に出てくる犬がいい。前向きな感じで終わってるのも。
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心温まる短編。短いながらも、そこに何らかのメッセージが添えられている。そのメッセージに気付くか気付かないかは、その日の自分次第。
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吉田修一の掌篇&エッセイ集。 ANAの機内誌に連載してたということで、 何かしら「旅」に関わる文章なんだけど、 こういうざっくりとしたテーマだけ縛ってあとは自由に、という文章がけっこう好き。 「あの空の下で」に続いて楽しめました。もっともっと読みたい。 海外旅行、行きたくなり...
吉田修一の掌篇&エッセイ集。 ANAの機内誌に連載してたということで、 何かしら「旅」に関わる文章なんだけど、 こういうざっくりとしたテーマだけ縛ってあとは自由に、という文章がけっこう好き。 「あの空の下で」に続いて楽しめました。もっともっと読みたい。 海外旅行、行きたくなりました。
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本短編集を読み終えて、改めて吉田修一の良さは長編より短編の中にこそあるのではないかと感じさせられた。爽やかな読後感。もっとこの続きが読みたい、この世界の続きを知りたいと思わせてくれる作品の集まりだった。エッセイもしかり。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ANAの有名な機内誌「翼の王国」に連載されている短編小説12編とエッセイ11編の文庫化。 エッセイは読まないので、作者自身のプロローグと小説を読んだ。 すべての小説が、良い意味で尻切れトンボ。 そこに終わりは一つもなかった。 すべての小説は、必ず何かの始まりでペンを置いている。幸せな始まりの予感を感じさせるものもあれば、不吉なことの始まりをにおわせるものもある。 でも必ず…何かが始まっている。 ディテールにあまりこだわらず、無造作に言葉を連ねてゆき、ぶつっと句点が打たれて、いさぎよい。その先を読みたいという気持ちにまでは至らず、次の始まりはどんなのだろうかと、心はページを繰る手を急かす。あっという間の12編。 冒険と いうほどのことも なき身かな 旅先への移動中に読むには最適な一冊。
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短編とエッセイで綴られた作品集。 さすが、ANAグループ機内誌で連載されていただけあり、どの作品もとても品がある。 小生もたまにではあるが、旅に出ることを数少ない趣味としている。 作品を読み、旅への憧れを改めて感じることとなった。 同著者作品との初めての出会いは『横道世之介』...
短編とエッセイで綴られた作品集。 さすが、ANAグループ機内誌で連載されていただけあり、どの作品もとても品がある。 小生もたまにではあるが、旅に出ることを数少ない趣味としている。 作品を読み、旅への憧れを改めて感じることとなった。 同著者作品との初めての出会いは『横道世之介』。 両作品に通じ感じるのは、小難しい単語を使わず情景を素直に描き切る、その飾り気の無い、虚勢を張らない著者の姿勢である。 読みやすく、とても好感が持てる。 機会があれば、同著者の別の作品を手にしてみよう。
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私の場所を探しに行こう。 短篇小説とエッセイをまとめたもの。ANAの機内誌だからといって、必ず飛行機が出てくるとかそういうわけでもない。色々な場所での話。旅に出た感じがする。どれも人間っぽい。初めて読んだ吉田修一作品が『悪人』だったから、どうしても人間関係どろどろのイメージがあ...
私の場所を探しに行こう。 短篇小説とエッセイをまとめたもの。ANAの機内誌だからといって、必ず飛行機が出てくるとかそういうわけでもない。色々な場所での話。旅に出た感じがする。どれも人間っぽい。初めて読んだ吉田修一作品が『悪人』だったから、どうしても人間関係どろどろのイメージがあるが、どろどろはしていなくても、ありそうな日常の人間心理を描いている。
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