終戦のエンペラー の商品レビュー
戦争とキリスト教 終戦後の昭和天皇の裁判と判決の裏にはキリスト教と女性教育の走りを築いた女性とマッカーサー元帥に仕えたフェラーズの紛争があったことを知った
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映画「終戦のエンペラー」の原作?原案?と知り、読みました。恵泉女学園の創始者、河合道にさかれている部分が多くて、彼女の伝記かと思った。フェラーズのハーンへの尊敬が日本への理解につながったんですね。天皇陛下、皇室への日本人が抱える感情は海外の人には理解できないでしょうね。理屈じゃない、日本人のDNAに刻まれたものだから、と私は思います。
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映画化されたらしいが、原作は小説ではなくノンフィクションの体裁なのでイチイチ「ここからは想像です」と断り書きを入れているのが微笑ましいというか、著者の誠実さを感じる。内容的には間違いはないのだろうが、著者も言うように、河井の言動は昭和天皇の戦争責任を回避できた事のイチ要素ではある...
映画化されたらしいが、原作は小説ではなくノンフィクションの体裁なのでイチイチ「ここからは想像です」と断り書きを入れているのが微笑ましいというか、著者の誠実さを感じる。内容的には間違いはないのだろうが、著者も言うように、河井の言動は昭和天皇の戦争責任を回避できた事のイチ要素ではあるのかもしれないし、その後の象徴天皇にも関係するのかもしれないが、過大評価するのは禁物だろう。ちなみに恵泉ではこの本は大変評判が悪いらしく、なんかそれもどうなんだろうというか、史実に向き合う事の難しさやキリスト教と天皇の関係の厄介さを痛感した次第。
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渡米経験がありクリスチャンでもあった教育者・河井道とマッカーサーの側近で天皇擁護派だったボナー・フェラーズの言動や人生を元に、天皇陛下が戦犯にされることなく今日に至れたかを「外側から」考察した本。 米軍側の策略、彼らが意見を参考にしたであろう日本人たちのこと。核心は語られていない...
渡米経験がありクリスチャンでもあった教育者・河井道とマッカーサーの側近で天皇擁護派だったボナー・フェラーズの言動や人生を元に、天皇陛下が戦犯にされることなく今日に至れたかを「外側から」考察した本。 米軍側の策略、彼らが意見を参考にしたであろう日本人たちのこと。核心は語られていないけれど、そうだったのだろう、と思えるお話でした。
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いまいちテーマが絞られていない感じだった。 視点がいくつもあったから、余計にそう感じたんだと思う。 道さんの話が一番面白かった。 恵泉に興味を持った。
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第二次大戦後、天皇が戦争責任で罰せられなかった背景にマッカーサーの側近、ボナー・フェラーズの働きがあったという事が書かれていて、当時の日本人の心理を誰よりも理解していた唯一のアメリカ人だったという事が本を通して伝わってきました。恵泉女学園創立者の河井道との交流や彼女の生い立ちにも...
第二次大戦後、天皇が戦争責任で罰せられなかった背景にマッカーサーの側近、ボナー・フェラーズの働きがあったという事が書かれていて、当時の日本人の心理を誰よりも理解していた唯一のアメリカ人だったという事が本を通して伝わってきました。恵泉女学園創立者の河井道との交流や彼女の生い立ちにも焦点が当てられていて私もキリスト教の女学校に通っていたので身近に感じる事が出来ました。歴史の教科書には載らないであろう出来事を本を通して知る事ができて良かったです。
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戦前、良妻賢母ではなく、一人の人間として生きようとした女性の話。 日本とアメリカの宗教観の違いなど納得させられるところは多くあったが、タイトルとは少し違う逸話集のようなものだった。 けれど、その時代に女性が生きるためにはこれほど強い芯を持っていなければいなかったのかと考えさせられ...
戦前、良妻賢母ではなく、一人の人間として生きようとした女性の話。 日本とアメリカの宗教観の違いなど納得させられるところは多くあったが、タイトルとは少し違う逸話集のようなものだった。 けれど、その時代に女性が生きるためにはこれほど強い芯を持っていなければいなかったのかと考えさせられた。
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トミー・リー・ジョーンズがマッカーサーを演じた映画『終戦のエンペラー』を観た。 主人公はマッカーサーではなく、副官を務めたフェラーズ。日本を愛し、日本を良く知るこの男が、天皇を戦犯として裁くべきではない、との調査報告書をマッカーサーに提出したことが大きな要因となり、結果、天...
トミー・リー・ジョーンズがマッカーサーを演じた映画『終戦のエンペラー』を観た。 主人公はマッカーサーではなく、副官を務めたフェラーズ。日本を愛し、日本を良く知るこの男が、天皇を戦犯として裁くべきではない、との調査報告書をマッカーサーに提出したことが大きな要因となり、結果、天皇は不起訴となった。 映画ではフェラーズと、かつてアメリカの大学で同窓だった日本女性との恋愛をからめて、日本の風景を織り交ぜながら抒情的な描写が多かったが、どうもその部分は脚色だったみたいだ(この本を原作として映画がつくられたわけではないのかもしれない) 映画ではフェラーズはその恋人から日本文化を学び、日本を深く愛するようになったという話になっている。 この本は単行本発行時は『陛下をお救いなさいまし 河合道とボナー・フェラーズ』という題名だった。そして実際にフェラーズと親交が厚く、多くの助言や、資料集めを手伝い、多大な貢献をしたのはこの河合道という教育者で、映画にでてくるような若い女性ではなく、すでに初老を迎えた女性だった。 この本、ページの6割以上を河合道の生涯に割いている。彼女は恵泉女学園の創立者で、キリスト教の教えをもとに女子教育と女性の地位向上に努めた人物だ。 映画の内容をもっと深めたいと思って読み始めた本なのに、全く知らない人物の人生一代記を読み始めた感じだったが、これがすごかった。信念を持って邁進する女性の強さを知った。 とくにすごいと思ったのはが戦中にも関わらず、恵泉女学園とは別に恵泉農芸専門学校の設立を文部省に申請したときのやりとり。 手持ち資金なし、資金提供者のあてもなし、土地なし、建物なし。そんな状況で学校の設立を申請してくる道に対して、役人はあきれて「それではあなたは何を持っているのですか」と尋ねた。 彼女の答えは、「希望と熱意と信念です。そういういい方が口はばったいとおっしゃるなら、向こう気と呼んでくださって結構です」 この無謀に見える挑戦も終戦の4カ月前に見事に設立して成就する。 敗戦濃厚で日本各地が空襲に見舞われる状況下でも、女性の生きる道を標した偉業と言っても決して過言ではない。 このおばちゃん、すごすぎる! ちょーかっこいい。 大河ドラマ『八重の桜』で使われた「ハンサムウーマン」という言葉を、河合道さんにも使いたい。 余談みたいになってしまったが、後半の3割くらいでこの本の主題である、天皇の戦争責任、その回避方法、フェラーズの苦悩、マッカーサーの深謀遠慮、昭和天皇のご発言の真意、そして日本国民と天皇の精神的なつながり、などの描写が続く。これはこれで読み応えがあり、映画の内容をもっと深めたいという当初の欲求を満たしてくれた。 映画観ただけで知った気にならなくて良かった。
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天皇の戦争責任を回避した女性河井道の人生を描いた作品。恵泉を設立した河井道という女性がどのような人物であり、あの時代においてはたいへん希有な人物であったことはよく分かる。しかし、天皇陛下の戦争責任を回避するためにどれだけ貢献したかに関してはやや疑問なところもあった。たしかにフェラ...
天皇の戦争責任を回避した女性河井道の人生を描いた作品。恵泉を設立した河井道という女性がどのような人物であり、あの時代においてはたいへん希有な人物であったことはよく分かる。しかし、天皇陛下の戦争責任を回避するためにどれだけ貢献したかに関してはやや疑問なところもあった。たしかにフェラーズにとっては大変有力な人物であったが、彼女個人だけの力という訳でもない。ミクロな視点から見ればそういうエピソードもあっただろうが、もっとマクロな視点で見れば、天皇陛下の戦争責任回避という問題はもっと様々な観点から語られるものではないかとも思う。 これはこれとして読むには、ドキュメンタリーとしての筆者の書き方に馴染めない。そういうわけで☆☆☆。
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終戦の時にこんなことがあったのか。もうちょっと他の文献も見てみたい。この時代に女の人はこんなに海外に学びに行ってたんだな。
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