龍馬史 の商品レビュー
歴史の資料をもとに、リアルな龍馬像を描いた作品。司馬遼太郎の「龍馬が行く」のイメージは史実からそう遠くないと感じるものになってる。 幕末史が複雑でわかりにくい、と著者は書いてるが、幕末の小説を読みまくった私はそんな感じは持ってない。が、所詮小説、史実とは少し違うのだろうとは思う。...
歴史の資料をもとに、リアルな龍馬像を描いた作品。司馬遼太郎の「龍馬が行く」のイメージは史実からそう遠くないと感じるものになってる。 幕末史が複雑でわかりにくい、と著者は書いてるが、幕末の小説を読みまくった私はそんな感じは持ってない。が、所詮小説、史実とは少し違うのだろうとは思う。こうして新たな書物をよんでも、やはり龍馬は魅力的だと思えたのでよかった。
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1)自筆書状から龍馬の人となりを探る、 2)龍馬の生きた幕末の時代を外観する、 3)龍馬を斬った人物とその黒幕に迫る、 の3部構成。 龍馬の人柄、そして龍馬の生きた幕末史をわかりやすく辿ることができる。そしてその稀有壮大な人柄に改めて魅了される。また龍馬を斬った犯人そして黒幕にも...
1)自筆書状から龍馬の人となりを探る、 2)龍馬の生きた幕末の時代を外観する、 3)龍馬を斬った人物とその黒幕に迫る、 の3部構成。 龍馬の人柄、そして龍馬の生きた幕末史をわかりやすく辿ることができる。そしてその稀有壮大な人柄に改めて魅了される。また龍馬を斬った犯人そして黒幕にも迫る。斬った犯人は数多の小説や論考でお目にかかるが、黒幕は・・?このあたりも、興味を惹かれる。
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司馬史観に対する批評も含め、龍馬の功績について疑問が多く聞かれるが、磯田先生の資料を根拠としたこの論説は非常に冷静で好感が持てる。なんにもまして、あのユニークで個性豊かな手紙の存在は、龍馬の人となりを表していることを最初に取り上げることにより、磯田先生の想いが込められていると感じ...
司馬史観に対する批評も含め、龍馬の功績について疑問が多く聞かれるが、磯田先生の資料を根拠としたこの論説は非常に冷静で好感が持てる。なんにもまして、あのユニークで個性豊かな手紙の存在は、龍馬の人となりを表していることを最初に取り上げることにより、磯田先生の想いが込められていると感じる。 2024-040
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面白かった。最初に龍馬の人となりを手紙を通じて解説し、その後時代背景をなぞり、クライマックスの犯人探になる。犯人探しは非常に納得できる内容で読んで良かったと思う。
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磯田先生の本は 歴史上の人物や事柄に 本当に深い愛があって ぐいぐい読んでしまう 面白かった 主人の本棚から拝借
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坂本龍馬に関する本は星の数ほどあるけれど、分かっている事実をこうも客観的に列挙して論考を重ねた本はあまり見られなく貴重。説得力を持ってぐいぐい迫ってきます。
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磯田先生の本は「「司馬遼太郎」で学ぶ日本史」に続いて2冊目です。 本書は、龍馬を知れば幕末が見えてくる、として、幕末史は複雑だが、龍馬を主人公にして見てゆけば、それが何であったのか、はっきりした像が見えてくるはずだとしています。 色々書かれてありましたが、一番面白かったのは龍馬...
磯田先生の本は「「司馬遼太郎」で学ぶ日本史」に続いて2冊目です。 本書は、龍馬を知れば幕末が見えてくる、として、幕末史は複雑だが、龍馬を主人公にして見てゆけば、それが何であったのか、はっきりした像が見えてくるはずだとしています。 色々書かれてありましたが、一番面白かったのは龍馬暗殺に関してですね。 新選組黒幕説とか色々あるようですが、磯田先生が現存する史料から虚心坦懐に調べれば下手人は見回組で、指示を出したのは会津藩幹部だということです。 他に興味を惹かれたのは、紀州藩船明光丸と海援隊のいろは丸が衝突して沈没した「いろは丸」事件で、龍馬が紀州藩との交渉に際し鉄砲類も乗せていたと「はったり(嘘)」を言って巨額の賠償金をぶんどったことですね。 龍馬には褒められない一面もあったということです。
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第三章の龍馬暗殺に関する記述は、偶然にも読んだばかりの「陰謀の日本中世史」の幕末編みたいな感じ。数々の陰謀説を否定し、冷静に事実を結論づけているのが良かった。
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幕末史最大の謎、龍馬暗殺――誰がなぜこの事件を起こしたのか。諸説を論破し、証言と資料を駆使して暗殺の黒幕に迫った龍馬本の決定版
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坂本龍馬を通して幕末の歴史を大いに語ったこの本。 坂本龍馬といえば、薩長同盟や大政奉還などが評価されているが彼の真骨頂は海軍の創設という話、さすが歴史家。 彼の生まれ育った環境や様々な史料から分析されていてとても面白かった。 彼の為人を自筆の手紙から分析した第一章。 龍馬を中...
坂本龍馬を通して幕末の歴史を大いに語ったこの本。 坂本龍馬といえば、薩長同盟や大政奉還などが評価されているが彼の真骨頂は海軍の創設という話、さすが歴史家。 彼の生まれ育った環境や様々な史料から分析されていてとても面白かった。 彼の為人を自筆の手紙から分析した第一章。 龍馬を中心とした幕末の流れを把握できる第二章。 そして龍馬暗殺の黒幕に迫る第三章。 幕末はややこしいけど面白い、それを実感できる本でした。
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