旅の窓 の商品レビュー
気になるシーンを見かけても、ほとんどの場合話しかけたりせず、沢木耕太郎のなかで想像をふくらませて楽しんでいるのがいいな 事実を知りたいというより、そういうシーンが存在したということを受けとめている感じ。どのシーンも特別で壮大な景色とかではなくて、町を歩くってこうだよな〜って思える...
気になるシーンを見かけても、ほとんどの場合話しかけたりせず、沢木耕太郎のなかで想像をふくらませて楽しんでいるのがいいな 事実を知りたいというより、そういうシーンが存在したということを受けとめている感じ。どのシーンも特別で壮大な景色とかではなくて、町を歩くってこうだよな〜って思えるも好き
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2015年38冊目 旅に出て気になるシーンをカメラで撮影する。 それがフィルムだとすると、帰国して現像して始めてその風景がみれる。 そんな中には気になる一コマが。 本書は旅の達人でもある沢木耕太郎氏が撮影したそんな一コマになんで撮ったのかその時の気持ちを添えて掲載。 沢木氏は自...
2015年38冊目 旅に出て気になるシーンをカメラで撮影する。 それがフィルムだとすると、帰国して現像して始めてその風景がみれる。 そんな中には気になる一コマが。 本書は旅の達人でもある沢木耕太郎氏が撮影したそんな一コマになんで撮ったのかその時の気持ちを添えて掲載。 沢木氏は自分はプロのカメラマンでは無いからと言っているが、その写真の視点は見事。 旅をしながら見ている視点が自分とは違うな〜と感じさせてくれる。 本職の文章と合わせて、見ていると旅に出たくなる一冊です。
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沢木耕太郎がVISAカード会員向け月刊誌に連載した「feel感じる写真館」81篇をまとめ、書籍化したもの。 言わずと知れたバッグパッカーのバイブル『深夜特急』の著者・沢木氏は、旅をテーマとしたエッセイにおいては右に出る人はいない(と私は勝手に思っている)が、本作品は沢木氏ならでは...
沢木耕太郎がVISAカード会員向け月刊誌に連載した「feel感じる写真館」81篇をまとめ、書籍化したもの。 言わずと知れたバッグパッカーのバイブル『深夜特急』の著者・沢木氏は、旅をテーマとしたエッセイにおいては右に出る人はいない(と私は勝手に思っている)が、本作品は沢木氏ならではの視点で切り取った魅力的な写真とショート・エッセイが並んでいる。 私はかつてフランクフルトに駐在したことがあり、そのときに数えきれないほど行ったフランクフルト中央駅、旅したコート・ダジュールの小さな港のレストランで飲んだ白ワインやマラケシュの眩しい太陽の下で見たジュラバを着た老人など、本作品で取り上げられているのと同じ(似た?)シーンを体験しているが、沢木氏の感性にかかると随分と違ったものに映り、驚いてしまう。 加えて、普段の作品からあまり家庭を感じさせない沢木氏が時折吐露する、子供が大きくなってしまった親の気持ちが(沢木氏が夫々の写真を撮ったときは今より随分若かったはずだが)、沢木氏の別の一面を覗かせてくれて、本作品の魅力を増しているようにも思う。 手元において、気が向いたときに気が向いたページを開き、過去にした旅と将来したい旅に思いを馳せる。。。そんな素敵な一冊である。 (2013年5月了)
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VISAの雑誌での連載を文庫化したもの。旅先での何気ないスナップにコメントをつけていく。写真家でもないのになんと心を打つスナップだろうか。またその1枚1枚に寄せるエッセイが心地よい。
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さらっと読了。年末にひょいと旅に出かけたような気になる。お金に余裕のない僕や、時間に余裕のないあなたに。
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よく読むひとは、よく書く、ように、 よく観るひとは、よく撮る。 ということなのだろうか。 なにげない写真に、書き添えられた 短編が、心に響く。 写真の奥深くにあるストーリーが 心の中でうずくように動き出す。 旅は、もうひとつの眼を開かせてくれる ものなのだろうか。 やはり、よ...
よく読むひとは、よく書く、ように、 よく観るひとは、よく撮る。 ということなのだろうか。 なにげない写真に、書き添えられた 短編が、心に響く。 写真の奥深くにあるストーリーが 心の中でうずくように動き出す。 旅は、もうひとつの眼を開かせてくれる ものなのだろうか。 やはり、よく観るひとにだけ、与えられた ものなのだろうか。 旅に出たい、撮ってみたい。 そう思わせてくれる旅の窓だった。
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沢木さんは写真のプロではないけど、かえってそれがいい。 次に旅に出たら、もっといろんな視点でものごとを見ることができるんじゃないか。
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旅先での記念写真より、何気なく撮った1枚の風景写真の方が、その旅をより強く思い出させてくれることがある。そんな写真に短い文を添える、しかもその人は沢木耕太郎という旅の作家。 1枚1枚の写真は旅先で撮った写真でありながら、どこか「旅」を感じさせない。文章も旅の最中のことを書いてい...
旅先での記念写真より、何気なく撮った1枚の風景写真の方が、その旅をより強く思い出させてくれることがある。そんな写真に短い文を添える、しかもその人は沢木耕太郎という旅の作家。 1枚1枚の写真は旅先で撮った写真でありながら、どこか「旅」を感じさせない。文章も旅の最中のことを書いていながら、その中身は撮った写真の旅の話を抜け出し、旅そのものを巡るような、旅というものを生きる作家の生き方へと広がっていく。そうして、読む者を旅にかきたててくれる。沢木さんが出会ったような風景に出会いたくなる。あぁ、旅に出たい。
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81編の写真と写真にまつわる1ページ! 文章はもちろん簡潔で素敵なのだが、写真がまた素晴らしい。何年も撮りためた中からの想いのこもった1枚1枚に、その時の風景や感情が立ち上がってくるのがよく分かる。装丁もとてもいい。
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一枚の写真と、エッセイと。 どのページもステキだ。いつもそばに置いて 嬉しいとき、悲しいとき、さびしいとき…何気なく開きたい。 最近逢ってない大切な人に贈りたい、そんな一冊。
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