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ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた の商品レビュー

3.6

12件のお客様レビュー

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2013/07/03

深い。。。。。 深いーーー話だ。 「ウルトラセブン」をリアルタイムで知らない私が本書を読んで勝手にすごく知っている気になっている。 知っているのはYouTubeで見た最終回のシューマンのピアノ・コンチェルトが流れるシーンだけ。。。 この本は「ウルトラセブン」がアンカーなのだけ...

深い。。。。。 深いーーー話だ。 「ウルトラセブン」をリアルタイムで知らない私が本書を読んで勝手にすごく知っている気になっている。 知っているのはYouTubeで見た最終回のシューマンのピアノ・コンチェルトが流れるシーンだけ。。。 この本は「ウルトラセブン」がアンカーなのだけど、 ほんとうは、 クラシックがよく分からなくてその世界に入ることを躊躇している人とか、 知っているつもりで実は知らない(自分含めた)人にとって 自然に受け入れやすい内容になっている。 譜例や写真がふんだんに盛り込んであるのに、さらに譜面にはダンとアンヌの「台詞」つきで至れり尽くせり。 読んでいて 「ぁぁそーだ! こーだ! ほぉほぉ」と、YouTubeを見た人間にとっては思わず本と対話してしまう。 さらには哲学的な学びを受ける。 作曲家の冬木透せんせい × 著者の青山通さん × レコード会社にお務めの宮山幸久さんのトークイベントで聴かせてもらった数々の楽曲と、アンヌ隊員(ご本人)の登場に、今更ながら感慨深く思い出に刻むこととなる。 続編が出ることを期待して、★4つに!!!!

Posted byブクログ

2013/05/05

本書は『ウルトラセブン』最終回に流れた「音楽」、さらにその「演奏」を探し求めた体験を発端に、「セブン」の音楽作曲者・音楽監督を務めた冬木透氏への直接取材や、音楽が効果的に使われた放映作品の紹介・分析、最終回に使われた楽曲のその他の演奏比較など、音楽を切り口とした「セブン」論にもな...

本書は『ウルトラセブン』最終回に流れた「音楽」、さらにその「演奏」を探し求めた体験を発端に、「セブン」の音楽作曲者・音楽監督を務めた冬木透氏への直接取材や、音楽が効果的に使われた放映作品の紹介・分析、最終回に使われた楽曲のその他の演奏比較など、音楽を切り口とした「セブン」論にもなっていて、楽しく読み通すことができました。 「セブン」について、わたしは1967年放送当時を地方都市で白黒TV受像機で毎回観ていましたが、前作の「ウルトラマン」とは違って、時々勧善懲悪的な枠組みでは理解できないストーリーがあって、「不気味」な印象を受けたことを覚えています。 その後、TVドキュメンタリー番組で初期のウルトラシリーズの脚本家のひとり、金城哲夫氏の生涯を知り、子供時代に感じた違和感の背景を知ることになりました(本書に取り上げられた「第8話」「第25話」「第42話」、それに「第48&第49話」は金城氏の脚本)。本書でもこの点は「異なる種族同士の共生は果たして可能なのか」として触れられています。音楽から「セブン」理解に新たな照明を当てたノンフィクションとも言えると思います。 こうしたウルトラセブンの諸相を取り上げた本書は、初期のウルトラシリーズが好きな方や、クラシック音楽に興味を持っている方に特にお勧めです。 (参考)ウルトラマンと沖縄 ~脚本家・金城哲夫の見果てぬ夢~(NHK「歴史秘話ヒストリア」2010年9月15日) http://www.nhk.or.jp/historia/backnumber/57.html

Posted byブクログ