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新徴組 の商品レビュー

3.9

10件のお客様レビュー

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2023/06/04

先日知り合いとの飲み会で、幕末談義になり、勧められて読んだら、二日で読了。奥羽越列藩同盟と新政府軍の戦いに庄内藩-新徴組の人々が特徴的な活躍をしていた事。江戸ではお巡りさんの語源となった見廻訓練でフランスの歩兵流の訓練を受け、戊辰戦争では豊富な資金力を背景に最新の装備で勇敢に戦っ...

先日知り合いとの飲み会で、幕末談義になり、勧められて読んだら、二日で読了。奥羽越列藩同盟と新政府軍の戦いに庄内藩-新徴組の人々が特徴的な活躍をしていた事。江戸ではお巡りさんの語源となった見廻訓練でフランスの歩兵流の訓練を受け、戊辰戦争では豊富な資金力を背景に最新の装備で勇敢に戦った上の降伏。後に新政府でも活躍する人材を輩出。知らない事ばかりで心が動かされました。

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2022/12/31

とにかく酒井玄蕃がかっこいい。(変人でもあるが)新撰組の陰に隠れていまいち地味な新徴組と、庄内藩。が、こんなにスカッと爽やかな戊辰戦争ものは他に無いような素敵な戦いでした。

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2021/01/03

東日本の幕末もの。 新徴組の名前は知っていたけれど、こんなことをしていたのねぇという感慨が。 ま、小説なので戦争があった以外のところがどの程度脚色されているかは不勉強でわからないのですが、主人公の沖田林太郎のひょうひょうとした雰囲気とか、登場人物の描写の良さでとても楽しめました。...

東日本の幕末もの。 新徴組の名前は知っていたけれど、こんなことをしていたのねぇという感慨が。 ま、小説なので戦争があった以外のところがどの程度脚色されているかは不勉強でわからないのですが、主人公の沖田林太郎のひょうひょうとした雰囲気とか、登場人物の描写の良さでとても楽しめました。 意外と陰鬱な話になっていないのも良かった感じ。

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2020/09/26

フランスを舞台にした歴史小説の大家である佐藤賢一氏の「珍しい」国内もの。もともと幕末ものの読み物にしばしば「庄内藩」という名称が出てくることが気になってはいた。なぜ東北のそれほど大きくもない藩が江戸で警察のような仕事をしていたのか、それを知りたくて本書を開いた。 面白い!自分にと...

フランスを舞台にした歴史小説の大家である佐藤賢一氏の「珍しい」国内もの。もともと幕末ものの読み物にしばしば「庄内藩」という名称が出てくることが気になってはいた。なぜ東北のそれほど大きくもない藩が江戸で警察のような仕事をしていたのか、それを知りたくて本書を開いた。 面白い!自分にとっての歴史知識の空白部分を埋めてくれたばかりか、戦場の描写はアクション映画さながらの手に汗握る緊迫感。結末が分かっていながら「もしかしたらこのままいけるのでは」と期待させてしまうのは、類稀なる著者の力量なのだろう。久々に読み応えのある小説を読んだ。

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2017/01/29

恥ずかしながら新徴組については知識なしでした。新選組の兄弟分となる組織があったのですね。著者独特の節回しのきいた文章は相変わらず。前半だけなら★5つ。後半、戦争が始まると登場人物の存在感が一気に希薄になるのが残念。

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2018/10/19

151010 中央図書館 沖田総司の義理の兄(みつの夫)である沖田林太郎を主役とする歴史小説。新撰組の総司に対し、清河八郎の浪士組に由来する新徴組に関係し、庄内藩との関わりとして描く。 人物の深みや舞台の地味さの故か、あまり面白くなかった。

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2013/08/07

愛国心とは心の底から自然と湧き上がるものである.幕末の庄内藩は筆者の故郷でもあり,沸々と湧き上がり,抑えきれない故郷に対する愛国心が,特に後半から強く感じられる.最近の著作では,佐藤節は鳴りを潜めているが,人間の本質に於いて欠くことのできない,そして忘れ去られようとしているものを...

愛国心とは心の底から自然と湧き上がるものである.幕末の庄内藩は筆者の故郷でもあり,沸々と湧き上がり,抑えきれない故郷に対する愛国心が,特に後半から強く感じられる.最近の著作では,佐藤節は鳴りを潜めているが,人間の本質に於いて欠くことのできない,そして忘れ去られようとしているものをドッシリと描こうという気概を文章の端々から感じ取ることが出来る.その分だけ,読み手には重い.

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2013/06/26

作者をこの作品で初めて知ったが、新徴組を取り上げたことはおもしろいと思ったが、文章の作り方がチョット間延びして長すぎるきらいが・・・。 沖田総司の義兄、沖田林太郎の描き方と幕末当時の庄内藩については、うまく書かれていると思う。

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2013/05/31

波乱の“新徴組”の歩み、戊辰戦争で勇戦した庄内酒井家の闘いを描く本作…他方で一寸考えさせてくれるモノも在る…お奨めだ!!

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2013/05/11

山形県鶴岡市出身の作者が、庄内藩側から戊辰戦争を描いた小説 といっても、庄内藩の中心ではなく、庄内藩で厄介者扱いの酒井吉之丞と新撰組と袂を分かった浪士組の新徴組(ここでも傍流)で庄内藩士ではない者たち(傍流)で、しかも中心に描かれるのは、新徴組でも幹部ではなく、沖田総司の兄、沖...

山形県鶴岡市出身の作者が、庄内藩側から戊辰戦争を描いた小説 といっても、庄内藩の中心ではなく、庄内藩で厄介者扱いの酒井吉之丞と新撰組と袂を分かった浪士組の新徴組(ここでも傍流)で庄内藩士ではない者たち(傍流)で、しかも中心に描かれるのは、新徴組でも幹部ではなく、沖田総司の兄、沖田林太郎。 歴史からすると傍流の傍流の傍流のさらに傍流。 歴史の大河に押し流されながら、その中で自分を見いだし、保護すべき人々を守り抜く生き様が描かれている。 普段は決して格好良くはないのだが、いざそのときだけは格好良くなれる。それはやはり格好いい。

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