サマー・ランサー の商品レビュー
剣道の名人を祖父にもつ高校生のお話。自分もそれなりに強く、小中では優勝経験も幾度かあった。父の仕事の都合上、転校が多く、その都度部活に勧誘され、もてはやされるが、すぐにレギュラー奪われた子達から妬まれるを繰り返していた。 剣道に、嫌気が指していたり、祖父がなくったりと慌ただしい中...
剣道の名人を祖父にもつ高校生のお話。自分もそれなりに強く、小中では優勝経験も幾度かあった。父の仕事の都合上、転校が多く、その都度部活に勧誘され、もてはやされるが、すぐにレギュラー奪われた子達から妬まれるを繰り返していた。 剣道に、嫌気が指していたり、祖父がなくったりと慌ただしい中で、同級生の羽山に槍道部に誘われる。その後は、青春高校ストーリー。 少し自分の過去に重なり共感できました。 槍道という競技が、本来はないということをこちらのレビューでしりました。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大野天智 県立立宮高校一年三組。小学一年にして名だたる小学生大会のタイトルを総なめにした神童。 大野将英 天智の祖父。剣道八段の範士。 羽山里佳 県立立宮高校一年四組。槍道部。 木村 槍道部の先輩。 大庭大悟 槍道部主将。 設楽優衣 槍道部の先輩。
Posted by
剣道ではなく槍道という新しいスポーツでの開拓に、胸を打たれました。こういう切り込みかたがあるのかと感心しました。 キャラクターそれぞれの葛藤がしっかりと描かれつつ、青春時代の輝きを描いていた作品だと思います。
Posted by
西域絡みの設定の無い『コロヨシ』みたいな感じ。青春モノ好きならいいと思う。物語のジャンルとして青春モノが一大派閥を築いているのって、無いモノねだりの典型だからなんだろうか。
Posted by
サマー・ランサー(メディアワークス文庫) 著作者:天沢夏月 発行者:KADOKAWA タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698 槍のごとく真っすぐあれ。
Posted by
槍道の細かなルールや、設定が作り込まれていて物語に引き込まれました。 槍道部のアットホームな雰囲気にも癒され、爽やかな青春を楽しめました。 主人公の心の中の葛藤がさまざまな場面で描かれ、それを周りの人に影響を受けながら乗り越えていく姿が印象的でした。自分も槍のように真っ直ぐな人に...
槍道の細かなルールや、設定が作り込まれていて物語に引き込まれました。 槍道部のアットホームな雰囲気にも癒され、爽やかな青春を楽しめました。 主人公の心の中の葛藤がさまざまな場面で描かれ、それを周りの人に影響を受けながら乗り越えていく姿が印象的でした。自分も槍のように真っ直ぐな人になりたいと思いました。
Posted by
本を開くと1ページ目に 「1本の槍になれ。」 主人公の天智は、もともと剣道で名をはせた高校1年生、おじいちゃんは剣道の世界では、有名人だった人 しかし、両親は転勤が多く、天智は、剣道によりどころを求めていたが、それが人間関係に亀裂を生むこともあり。。悶々とした日々を過ごしていた...
本を開くと1ページ目に 「1本の槍になれ。」 主人公の天智は、もともと剣道で名をはせた高校1年生、おじいちゃんは剣道の世界では、有名人だった人 しかし、両親は転勤が多く、天智は、剣道によりどころを求めていたが、それが人間関係に亀裂を生むこともあり。。悶々とした日々を過ごしていた。 放課後の体育館で、剣道とは違う、独特な音にひかれ、とびあらを開ける・・ そこで槍道に出会う。 同級生の羽山は熱心に天智を部に誘う。 本人の中の葛藤。 部の先輩にもひかれ入部し、全国槍道選手権を目指してけいこに励む 槍を握った時に、ふとよみがえる剣道の中での自分の立場や葛藤、 集中できないことで、練習中に羽山にけがをさせてしまう。。 大会当日、羽山や先輩に顔を向けられないと悶々とする天智・・・ このまま、皆の前から逃げるのか 葛藤、大会、仲間、熱い暑い、一直線の夏の青春小説
Posted by
主人公の挫折が鬱々と描かれた作品。さまざまな小道具によって紡がれる主人公の葛藤は作品全体を通して色濃く表れている。その主人公を支える魅力的なキャラクターたちとの青春。読後感は爽やかで良いものを読んだと息を吐きながら本を閉じた。
Posted by
最近お気に入りの作者の自分的三作目は作者のデビュー作品。 いやもう、デビュー作からまったくもって青春王道なんだなあ。 これは槍道部というマイナーなクラブを舞台に元天才剣道男子の復活物語。 『なぎなた男子』を先に読んだので、またマイナークラブの話だと思ったのだけど、実は槍道って架...
最近お気に入りの作者の自分的三作目は作者のデビュー作品。 いやもう、デビュー作からまったくもって青春王道なんだなあ。 これは槍道部というマイナーなクラブを舞台に元天才剣道男子の復活物語。 『なぎなた男子』を先に読んだので、またマイナークラブの話だと思ったのだけど、実は槍道って架空のスポーツだったとはちょっと驚き。 そのぐらい細部までよく描かれていて実際にあるんだと思ってしまった。 心に傷を負い剣道を諦めた主人公が槍に出会い再び前へと進みだすという王道ストーリーはこれまで読んだ作者の作品にも共通している。 でもやっぱりこういうのはいい! 主人公を引っ張り込んで焚き付けて巻き込んでいくヒロインがとてもかわいい。 まるでやんちゃな少年みたいだ。 その真っ直ぐさと奔放さとそして優しさに主人公同様憧れてしまう。 こんな娘に高校時代出逢ったとしたら、それこそドキドキしただろうなあ。 ただ物語的にはラスト前の主人公が落ち込みから立ち直る場面の心情がもう一つすっきりと胸に落ちてこなかった。 あれは自分を待っている人がいる、自分を信じていてくれる人がいる、という想いからだろうか。 それとも傷つけたヒロインにこれ以上情けない姿を見せられないという想いからだろうか。 ラスト、冒頭の”キセキ”が鮮やかに実現し、物語は綺麗に閉じる。 デビュー作にしてこのクオリティ。 ますます次に読む物語が楽しみになった。
Posted by