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逆説の日本史(19) の商品レビュー

3.9

15件のお客様レビュー

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2013/06/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今週は、井沢の新著を2冊。逆説は、あいかわらず面白かった。考えてみれば幕末のキーマンである井伊直弼については、全く何も知らないことに気づかされた。思想的には英明でありながら、一橋家への怨念が招いた安政の大獄。しかし、それこそが却って大政奉還を加速させていくから歴史は面白い。

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2013/05/13

幕末編第二弾である。安政の大獄から桜田門外ノ変にかけて扱っているが、詳細に分析しており、なるほどと感心することが多かった。幕府方、朝廷型、薩長とそれぞれの立場から、それぞれの事情をよく説明しており、まさしく目からウロコである。 桜田門外ノ変の描写は非常にリアルである。

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2013/05/12

朝廷、幕府、水戸藩、薩摩藩、長州藩、イギリス、オランダ、ロシア、アメリカ。。。。 さまざまな思惑・思想が渦巻く中、いかに開国近代化へ向かっていったか。 なぜ開国した幕府が、「開国すべき」と思っていた薩長に倒されたのか謎だったが、やっとわかった。

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2013/05/26

井伊直弼を中心に、薩摩の斉彬、斉興、久光について。その他、幕府の工作、朝廷の立場状況、水戸家の事情、等々。 今回は驚きは少ないけれど、知っていたようで知らなかったことの整理になった。井沢先生は。本当のことは証拠が残るわけがないといいつつ、細々した文書を読み込んでいる。ホント、この...

井伊直弼を中心に、薩摩の斉彬、斉興、久光について。その他、幕府の工作、朝廷の立場状況、水戸家の事情、等々。 今回は驚きは少ないけれど、知っていたようで知らなかったことの整理になった。井沢先生は。本当のことは証拠が残るわけがないといいつつ、細々した文書を読み込んでいる。ホント、この人凄いよ。 吉田松陰は幕府の間部老中排斥のため、藩に大砲を借り出しに行く。そんなとこができると思う頭の構造が判らない。安政の大獄で捕まると、云わなくていいことをベラベラ喋る。自分は正しいことをしていると思い込んでいるだから手が付けられない。黒船に乗り込もうとした時も同じ、自分から出頭して全部白状している。ペリーを困らせる、藩を苦境に立たせることを考えない。陽明学の教え、結果を考えずに行動せよという思想の影響は、司馬遼太郎の「殉死」、乃木将軍の話にもあった。それを考慮に入れても、幼児的で狂信的な人間だと思う。 松陰初め、久坂玄番や高杉晋作など若手のはねっ返りを容認していた長州の在り方は司馬遼太郎も「花神」で触れていた。松陰のような異常な人間を厚遇する長州藩自体が異常だと思う。

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2013/05/02

当然ながら面白かった。 井伊直弼については、普通に学校で習う歴史の印象では「頑迷な保守派で、開国開明派を大粛清した極悪人」のようなイメージだったのが、15年くらい前に読んだ新井喜美夫氏の『幕末日本を救った先見力と胆識』でイメージが変わっていたのが、今回の『逆説の〜』で光の部分と陰...

当然ながら面白かった。 井伊直弼については、普通に学校で習う歴史の印象では「頑迷な保守派で、開国開明派を大粛清した極悪人」のようなイメージだったのが、15年くらい前に読んだ新井喜美夫氏の『幕末日本を救った先見力と胆識』でイメージが変わっていたのが、今回の『逆説の〜』で光の部分と陰の部分(限界と言っても良い)の両方があったこと…考えてみれば当たり前なのだが…を理解した感じだ。

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