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決定版 感じない男 の商品レビュー

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13件のお客様レビュー

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2013/11/05

男の不感症、つまり「p51射精はそれほどの快感ではないかもしれない」ということは実感として分かる。射精後の空虚感を味わいたくない故に射精を先延ばしにしたことすらあるほどだ。ただ、それが「p71感じる能力をもった女に復讐しようとしたり、女よりも優位に立とうとする」ことに繋がるという...

男の不感症、つまり「p51射精はそれほどの快感ではないかもしれない」ということは実感として分かる。射精後の空虚感を味わいたくない故に射精を先延ばしにしたことすらあるほどだ。ただ、それが「p71感じる能力をもった女に復讐しようとしたり、女よりも優位に立とうとする」ことに繋がるという部分はちょっと説得力に欠ける(制服フェチやロリコンのくだりも)。でも、男の性の様々な問題の出発点は森岡氏の言う「男の不感症」ではないか、確かにそんな風に思う。だって性行為が身体的に満足できるのであれば、敢えて制服なり少女なりに物語性を見出す必要もないのではないか?男はそもそも感じることができない(できても一瞬)であるから、快楽を精神的な部分に求めるのではないだろうか。 要は、男は自分が「感じられない」という事実を受け入れられず、あるいは自分の体に対する汚いというイメージを払拭できないために、制服姿の女性なりいたいけな少女なりに自分を投影するようになるのだと。 個人的には男の方こそ「状況」に欲情するんだと思う(一般には女の方がシュチュエーションを大切にすると言われるようだけど)。それは、男の生物学的な性的快楽が瞬間的なものであり、それを精神的な部分で補おうとするから、制服なり少女なりに支配を伴った物語性を見出すのではないだろうか? ただ著者自身も指摘するように、性の問題を一般論に"逃げる"ことをせず、あくまで自身を主語として語り通した本というのは極めて少ないと思う。自分の性を文字にして語ることをする人なんて少数派なのだ(一般的には恥ずべきことだと思われているから)。客観性はないかもしれないけれど、だからこそ、それでは自分の性はどんなんだろう…と追及してみたくなる、そんな本だ。生きることとセクシャリティーは切り離せないのだから、それはより良く生きるためにも価値あることだと思う。そしてなにより面白い。

Posted byブクログ

2013/05/02

男性の性の負の面を扱った珍しい本。 一種の精神疾患の告白書として読める。 本書の中で著者も述べているように、自分は共感はできなかった。 ただ、ロリコンや制服嗜好を説明する具体的な仮説を提唱したという点だけでもすごいと思う。 また、性犯罪を抑えるために「予想以上の快感」があると...

男性の性の負の面を扱った珍しい本。 一種の精神疾患の告白書として読める。 本書の中で著者も述べているように、自分は共感はできなかった。 ただ、ロリコンや制服嗜好を説明する具体的な仮説を提唱したという点だけでもすごいと思う。 また、性犯罪を抑えるために「予想以上の快感」があるという妄想を解消する必要があるという意見には首肯。 ...バタイユのいう禁止の侵犯の魅力の問題もあるのでそれほど単純な問題でもないとは思うけれど

Posted byブクログ

2013/04/30

射精は排泄だってのには同感。女の子ほど男はHで感じてないと思うので。この本のフェチやロリコンについて筆者が主観で語っている部分については同意出来かねることの方が多かった。 補章(この本は2004年に新書版が出てる)にある「性に関するどうしようもない暴力性」ってところには確かに性に...

射精は排泄だってのには同感。女の子ほど男はHで感じてないと思うので。この本のフェチやロリコンについて筆者が主観で語っている部分については同意出来かねることの方が多かった。 補章(この本は2004年に新書版が出てる)にある「性に関するどうしようもない暴力性」ってところには確かに性にはそういう側面があると思うし、その先の「不感症であっても構わないから優しい男になりたい」という今の社会全体へのメッセージにも同意するのでした。 でも男と女の間には深くて長い川はあるよね。 む~

Posted byブクログ