螺旋のエンペロイダー(Spin1.) の商品レビュー
「ビートのディシプリン」「ヴァルプルギスの後悔」につづく、「ブギーポップ」シリーズのスピン・オフ作品第3弾です。 特殊能力をもつ少年少女を集め、危険につながる芽を監視しつつ、役立つ能力の持ち主を統和機構に取り込む活動をおこなっている「NPスクール」に通う、才牙虚宇介(さいが・こ...
「ビートのディシプリン」「ヴァルプルギスの後悔」につづく、「ブギーポップ」シリーズのスピン・オフ作品第3弾です。 特殊能力をもつ少年少女を集め、危険につながる芽を監視しつつ、役立つ能力の持ち主を統和機構に取り込む活動をおこなっている「NPスクール」に通う、才牙虚宇介(さいが・こうすけ)を中心とする物語です。彼の妹である才牙そらに秘められた能力と、「エンペロイダー」という謎のことばをめぐって、ストーリーが進行していきます。 シリーズ第1巻となる本書では、みずからの能力にめざめた虹上(にじかみ)みのりという少女が引き起こした事件をめぐって、虚宇介とおなじNPスクールに通うキャラクターたちがさまざまな思惑をかかえつつ活動します。つかみにくいキャラクターである虚宇介のカウンター・パートとして、ライトノベルの主人公らしい率直な性格の日高迅八郎(ひだか・じんぱちろう)が登場し、ストーリーの背景についてまだくわしいことを知らない読者に近い視点から事件にかかわっていきます。さらに、著者の他の作品とのかかわりが示唆されている流刃昂夕がNPスクールの一員としてくわわり、さらに複雑な伏線が準備されています。 本作では、「NPスクール」という特殊能力をもつ若者たちが物語の中心的な役割をになっており、本編以上に本編らしいスピン・オフ作品「ヴァルプルギスの後悔」シリーズとはちがってサイド・ストーリーらしい雰囲気になっています。他方で、ライトノベルの王道ともいうべきボーイ・ミーツ・ガール作品である「ビートのディシプリン」シリーズにくらべると、とくに中心人物の虚宇介が複雑な内面を秘めたキャラクターのためもあって、ややストーリーがつかみにくいようにも感じました。
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講談社から出版した『酸素は鏡に映らない』から話を引っ張ってきてるのがなんとも。 寺月恭一郎って法定相続人いないんじゃなかったっけ?? ヴァルプルギスは訳わかんない感じだったから不安だったけど、一冊でキリのいいところで終わってるのは良かった。 登場人物がとにかく多くておばさんは誰が...
講談社から出版した『酸素は鏡に映らない』から話を引っ張ってきてるのがなんとも。 寺月恭一郎って法定相続人いないんじゃなかったっけ?? ヴァルプルギスは訳わかんない感じだったから不安だったけど、一冊でキリのいいところで終わってるのは良かった。 登場人物がとにかく多くておばさんは誰が誰だか、名前の読み方とか分かんなくなっちゃう。
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2014 6/20読了。Amazonで購入。 不覚にも発売を見逃していた、上遠野浩平の新シリーズ。 新シリーズだけど統和機構はもちろん出てくるんだからね! エコーズ⇒虚空牙系の主人公らと、統和機構が管理するMPLS未満の若者たちのストーリー。 寺月恭平の名前なんかも出てきて、自分がいる年代を忘れそうになる。歪曲王って90年代の作品じゃなかったかあれ。そこがいい。
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『螺旋のエンペロイダー』 上遠野浩平 ブギーポップシリーズではお馴染みの「MPLS」に中心を書かれている。いわゆるスピンオフの学園モノ。 主人公はなんとなく「ペルソナ4」の主人公を彷彿とさせる容姿で、なんとなくやる気がなく、しかしその能力はすごいというなんともありがちな設定...
『螺旋のエンペロイダー』 上遠野浩平 ブギーポップシリーズではお馴染みの「MPLS」に中心を書かれている。いわゆるスピンオフの学園モノ。 主人公はなんとなく「ペルソナ4」の主人公を彷彿とさせる容姿で、なんとなくやる気がなく、しかしその能力はすごいというなんともありがちな設定。 ブギーポップシリーズは長い。新しい読者にはハードルが高く見えるのではないだろうか。実際書店で初期のブギーポップの作品はほとんど見かけないので、新しい読者としてはこの『螺旋のエンペロイダー』は上遠野作品の入口としておすすめできるものではないだろうか。「ビートのディシプリン」「炎の魔女」などがあったように。 「誰にも共感されない苦悩を持つ者は孤独だが、その苦悩を武器に変換できなければ、鈍感な世界に対して京大な威力を行使することも可能だ。しかしそれで孤独がすくわれることもない」 霧間誠一〈世界の帝国〉(p22) ★「霧間誠一」は作者の代弁者と思えて仕方ないが、それとは違う働きもあるように思える。 「いや……思い出せるかも、って。たとえ操られていたとはいえ、命懸けの死闘を演じていたそのギリギリの感覚を、でも駄目だわ。なんかもう、すごく遠い……」(p252) ★なんでもいいが、ある一線から遠のいたことのある人には心に響くのではないだろうか。その諦めというか、受け入れる姿勢を含めて。 この作品は「Spin1」となっている。登場人物もまだ多く生存しているので、今後また楽しみにしたい。
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初心にかえる、かな? 色々といままで出してきていた設定をいい感じで生かしているかも。 ただ、どうも本編とかぶるのがねぇ。 なので初心にかえる?という感想をもったのだけれども。 そろそろ別境地が見たくもアリそうでもなかったり。
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挿絵担当変わってて、見つけられずだった。 まさかの枢機王と寺月恭一郎。統和機構の監視下にあるNPスクールの生徒たち。才牙虚宇介って名前は、明らかにあやしいw 上遠野ファンなら、にやにやできるエッセンスが散りばめられている。死神は出てきますかね?
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久々に面白かった。というか、この人はとにかく1巻目は面白ってことかも。だんだん収拾がつかなくなってゆく予感もちらほら。 この登場人物がいっぱいの感じ、良いですね。「ブギーポップは笑わない」の雰囲気を久々に味わいました。
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いつもと一風変わった、統和機構の末端機関に属する少年たちの側から描いた物語。様々な人間が追い求めるエンペロイダーとは?そして、才牙兄妹は何者なのか?次巻の発売が待たれる。
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メザニーンやカーメンとかキャビネッセンスとかのあれ、実存のつかめない単語、今回はエンペロイダーですか。ってエンペロイド金貨!?まさかまたでてくるなんて。 そうなると健輔くんなんかも今後でてくるんでしょうかね?奇跡使い、枢機王なんて話もありーの色々な所からの収束を予感させ、今後が楽しみです。 あと、最初タイトルの螺旋という文字を見たとき考えたのはグレンラガンだったけど、どちらかといえばSBRのタスクact4だった。
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統和機構、MPLS、エンペロイド金貨、奇蹟使い、枢機王…上遠野作品ではすでにおなじみのエッセンスですが、これらがNPスクールの新しいキャラクターたちと絡み合って、世界がどうなっていくのか、これからが楽しみ、というところ。ただ、「エンペロイダー」の導入が、「ビートのディシプリン」におけるカーメンとあんまり似てるんで、少しばかり興醒めもしました。 ともあれ、続巻に期待。
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