クロコディル の商品レビュー
想像以上に訳がわからないすごい作品でした。 パリに世界を支配するレベルの鰐が現れ、神秘の力?魔術?的なもので戦う…間にあらゆる学問についての論文を挟みながら…という、正直、睡眠導入剤でした。 訳わからなさが一周回って面白い作品でした。終盤、鰐のクロコディルの力を封じて魔術で攻撃す...
想像以上に訳がわからないすごい作品でした。 パリに世界を支配するレベルの鰐が現れ、神秘の力?魔術?的なもので戦う…間にあらゆる学問についての論文を挟みながら…という、正直、睡眠導入剤でした。 訳わからなさが一周回って面白い作品でした。終盤、鰐のクロコディルの力を封じて魔術で攻撃するところはぐいぐい読めましたし。 「人間が己の本質的存在の維持、および上位の規則的能力の育成と成長について、いくら気を配っても配り足りないということ」は真理のひとつらしい。なんとなくがんばる。 第四十一篇および第七十篇は大変でした。「ドグラ・マグラ」の論文とチャカポコの方がましなのではないかと思うくらい錯乱しました。議長の「発言者、気を確かにお持ちなさい」は読者の総意です。 これが奇書というものか……よい経験でした。面白かったです。
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18世紀フランスの神秘思想家が著した珍奇な作品。暴徒を操りパリの街を襲う巨大なワニの怪物と、相対する神秘学者たちとの戦いを描く。 啓蒙主義を揶揄した語り口はやたらと難解ではあるが、基本的にはバカっぽいSFとして読めたりします。
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