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スリランカを知るための58章 の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2024/08/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本書は現代スリランカの大枠を掴むのに非常におすすめです。国レベルの政治経済、歴史の概略を知れるだけでなく、現地の人々の生活の模様も詳しく語られます。どちらか一方だけではなく、両者を見ていくことでよりスリランカの姿を知ることができます。スリランカ特有の宗教事情も生活と絡めてわかりやすく学べるのも非常にありがたいです。 現地の社会問題や今後の課題も本書では語られるのですが、それはスリランカだけの問題ではなく私達日本人のありかたについての問いかけにもなっています。スリランカという他者を通して私達自身についても考えさせられます。 現代スリランカの入門書として本書は最適です。しかも入門書でありながらかなり深い所まで私達を連れて行ってくれます。 巻末にはおすすめのスリランカ参考書のリストも掲載されているので学びの入り口としても便利な作品です。

Posted byブクログ

2024/01/24

スリランカについて、日本はこんなに様々なテーマで関係があるのかと驚いたし、最初関心がなかったテーマについても知れ良かった。 欲を言えば各テーマのページ数が少なくて、もうちょっと知りたかったなぁと思いました。

Posted byブクログ

2017/08/26

『紛争と災害の国』としてのスリランカ。スリランカ行きの飛行機の中で読んだ。世界遺産が綺麗で壮大だから行こうと思ったが、国の事をよく知らないので読んでみた。 16世紀からのポルトガル、オランダ、イギリスの植民地化の歴史によって、キリスト教、イスラム教、仏教、ヒンドゥー教が混在する...

『紛争と災害の国』としてのスリランカ。スリランカ行きの飛行機の中で読んだ。世界遺産が綺麗で壮大だから行こうと思ったが、国の事をよく知らないので読んでみた。 16世紀からのポルトガル、オランダ、イギリスの植民地化の歴史によって、キリスト教、イスラム教、仏教、ヒンドゥー教が混在する。 シンハラ族とタミル族の争いによる長く続いた内紛や母国語の扱い。母国語に制定された側が権力を握り、他方は不当な扱いを受けるなど、問題が起きた。現在は、母国語は、シンハラ語とタミル語として制定し、英語をリンクランゲージ(多民族を繋ぐ言語)として制定している。 最後の方のページには、各観光地についても触れてある。 今月、スリランカの港湾を中国が営業権を99年借り受けたけど、これも形を変えた植民地化なのでは。。。現地の人は、大統領が馬鹿だからと言っていた。

Posted byブクログ

2013/09/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

やっぱりこのシリーズはかなりいい! まさにスリランカを知るための本。58章というか58のレポートが文化人類学者から成る十人前後によって書かれているので、様々な視点からスリランカを知ることができる。 スリランカは面白い国で、宗教は仏教、ヒンドゥー教、イスラム教、キリスト教があり、民族はシンハラ、タミル、ムスリム、バーガーなど多宗教、多民族からなる北海道より小さい島である。この複雑な状況に加えてオランダ、ポルトガル、イギリスによる植民地時代と先の内戦を経て今にいたっているようだ。 この本に書かれていることは膨大なので、印象に残った点だけあげると、寛容なイメージある仏教徒がヒンドゥー教徒やイスラム教徒と国内の覇権争いをはじめ泥沼の内戦に発展したのが興味深い。 また、自分が来年から働くバッティカロア県はヒンドゥー教、イスラム教が全体の八割を占めていてということも知ることができた。今回の仕事で自分が一番興味があった世界の宗教観を直接体感できるのは間違いないし、そういう面では最高の環境に身を置くおことができるこの機会に心から感謝したい。 とまぁ、本の内容と関係ないことを記述してしまった・・・ とにかく、このシリーズは最高にいい。 地球の歩き方のようなガイドブックもいいけど、観光以外の面にまんべんなくフォーカスされたこのシリーズは、貴重なよくまとまった情報元であることは間違いない。

Posted byブクログ