利益や売上げばかり考える人は、なぜ失敗してしまうのか の商品レビュー
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結論から言うと期待はずれ。 確かにこれからは目的の時代だと思うので、この本を手に取った。テレビって何のために使うんだっけと考えずにプラズマに突っ走った結果、パナソニックもあのような状況に陥った。テレビさえ作っておけば、TV局が面白い番組を作ってくれるだろう、という昭和から続く思い込みが、会社を存亡の危機に追いやった。あんな高い技術を駆使して製造した液晶テレビに映し出されるのは、吉本芸人やAKBばかりである。あんなクオリティならyoutubeで充分である。(youtubeご免なさい。) この本には、アポロ計画や、新幹線、トリニトロンといった一時代を築いたエピソートが出てきて、それなりには達成すべき目的に向かって突き進んだ人々が出てくるが、そこから先がない。最終章で、色々手法的なことを書いているが、いわゆる有り体なノウハウ本の範囲に留まり、目的を明確化し、手段に囚われずその目的に突き進む企業や組織の姿を描き切れていないと思う。 せっかく、目的重視という観点に気付いたのだから、過去の事例から現代に置き換えたらどのような組織運営が考えられるのかとか、現代の失敗例から、本来はどう振る舞うべきであったのか等、具体的な検討、示唆が欲しかった。 正直、最後の方はカタカナばかりの記述で、帰宅途中に読もうとしてもつい寝てしまい、ほとんど頭に入ってこなかった。
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利益至上主義はポスト資本主義という観点からも限界にきている。 これからは企業の存続価値を追求して社員をまとめていかなければならない
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