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彼女たちはなぜ万引きがやめられないのか? の商品レビュー

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2022/06/27

彼女たちはなぜ万引きがやめられないのか?。河村重実先生の著書。万引き(窃盗癖)は病気かもしれない。万引きを肯定するつもりはないけれど、万引き(窃盗癖)が病気なら治療が必要。お金や生活に困って万引きをしてしまっているのなら、経済的な支援が必要。ただ万引きをする人を非難するだけなのは...

彼女たちはなぜ万引きがやめられないのか?。河村重実先生の著書。万引き(窃盗癖)は病気かもしれない。万引きを肯定するつもりはないけれど、万引き(窃盗癖)が病気なら治療が必要。お金や生活に困って万引きをしてしまっているのなら、経済的な支援が必要。ただ万引きをする人を非難するだけなのは間違っている。それだけでは万引きはなくならないから。

Posted byブクログ

2014/10/24

○ライターの河村氏の作品。 ○窃盗壁・窃盗症と過食等との関係を中心に、なぜ万引きを行ってしまうのか、その精神構造等を、事例を中心に紹介したもの。 ○なかなか「万引き=病気」と簡単に捉えるのは難しいが、根本的な解決のためには、このような正しい認識と治療が必要なのだろう。

Posted byブクログ

2014/02/15

病気としての窃盗癖。 ただ罪を糾弾するだけでなく、治療の道を探ること。 その道を知る人が多くなれば、窃盗の加害者も被害者も減るでしょう。学校関係者、青少年の福祉に関係する人たちに読んでおいてほしい本です。

Posted byブクログ

2013/07/18

<摂食障害を併発している窃盗癖(クレプトマニア)についての手引き> いささか対象を特化した本である。 取り扱われているのは、摂食障害を併発している窃盗癖の症例やその解説である。 職業的犯罪者や非行グループなどは含まれず、窃盗・万引き全体に関する分析ではない。 主な対象読者は上記...

<摂食障害を併発している窃盗癖(クレプトマニア)についての手引き> いささか対象を特化した本である。 取り扱われているのは、摂食障害を併発している窃盗癖の症例やその解説である。 職業的犯罪者や非行グループなどは含まれず、窃盗・万引き全体に関する分析ではない。 主な対象読者は上記の患者自身や家族・友人などその周囲の人々である。 個人的には現在、身近にそういう人がいるわけではないのだが、新聞書評(http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2013060200012.html )を読んで、いささか胸を突かれた。 患者自身がもがきつつ、でもどうしてもやめられないものとはどんなものなのか。 本書で扱う病的な窃盗とは、それなりの地位がありながら、さほど高価でもないものを盗んでしまう、いわば「割に合わない」罪を犯してしまうものである。 窃盗症と呼ばれることもあるが、本書では窃盗癖やクレプトマニアという言葉を使っている。 窃盗癖を持つ患者の中には、摂食障害を併発している人が少なからずいる。摂食障害は嗜癖とも関連が強いと言われており、本書主題の窃盗や、またアルコールや薬物の乱用を併発する例も少なくない。 本書の執筆者はグルメ・旅行記事のライターである。親族に窃盗癖傾向がある者がいることがわかったため、この問題に関心を持ったという。調べていくうちに、こうした症例について、一般にはさほど知識が普及しているとはいえず、患者本人や周囲の人に向けた本があってもよいのではないかと思うに至った。親族の問題について何かと相談に乗ってもらった医師に監修を依頼し、本書を上梓したということである。 本書中の事例や患者の聞き取り等は、ほぼ、監修者の病院に関わりのある患者さんに関するものである。そういう意味では偏っていると言えなくもないが、視点がぶれなくて読みやすいとも言える。 普段、文章を書き慣れているライターによるだけに要点はわかりやすく、そして医師の監修により医学的正確さもあり、現在この問題に困っている人には、対処法の取っ掛かりを知る上で役立つ本であるように思う。 万引き・窃盗が難しいのは、たとえそれが病気によるものだとしても、歴とした「犯罪行為」が生じる点である。病気だからといって許されるものではない。患者が過度の自己否定に陥ることを避け、しかし犯罪はいけないという線引きをしていかなければならない。 病識を持つことができ、治療を受けたとしても、再発率は低くはない。再度、犯罪に手を染めてしまう患者も多いという。患者も家族も医療従事者も、長い目で、焦らずあきらめず、といった姿勢が必要とされるのだろう。 治療法の1つとして自助グループに入ることが勧められている。こうした話し合いの中で、窃盗衝動を抑えるための具体的方策も患者自身によってまとめられてきている。「買いものに行く際には財布のみ持ち、かばんは持たない」「買うべきものをリストアップし、その商品に直進し、レジに直行する」等、悲痛なまでの真剣さを感じさせる。 職業的窃盗者や非行によるものとの峻別は必須だろうが、刑罰よりも治療が必要な人がいるのであれば、適切な対処がされることを切に願う。

Posted byブクログ

2013/06/28

クレプトマニアについて。 窃盗癖は、アルコール依存や薬物依存と同様、依存症であり、 本人の努力や意志だけでは解決できない、「障害」である。 アルコールや薬物依存に関して社会的認知は広まりつつあるが、窃盗癖に関してはまだまだで、自助グループも少ないのが実情。 きちんとした統計...

クレプトマニアについて。 窃盗癖は、アルコール依存や薬物依存と同様、依存症であり、 本人の努力や意志だけでは解決できない、「障害」である。 アルコールや薬物依存に関して社会的認知は広まりつつあるが、窃盗癖に関してはまだまだで、自助グループも少ないのが実情。 きちんとした統計に基づいているわけではないが、治療の脱落の割合に驚愕。 2013.6.27

Posted byブクログ