かんかん橋を渡ったら の商品レビュー
津雲にある津雲口橋、通称『かんかん橋』。 過去と現在がうまい具合に交差する。 菊おばあちゃんのはなしからもうやばい。
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津雲にある津雲口橋、通称『かんかん橋』を渡って来た人達の物語である。 高齢の写真館の菊おばあちゃんが、白無垢の花嫁衣装で、かんかん橋を渡って来た昔話から、話は引き込まれてしまう。 町の食堂の「ののや」の一人娘の真子が、そのはなしの聞き役になり、進展して行く。 寂れた温泉町、経済の...
津雲にある津雲口橋、通称『かんかん橋』を渡って来た人達の物語である。 高齢の写真館の菊おばあちゃんが、白無垢の花嫁衣装で、かんかん橋を渡って来た昔話から、話は引き込まれてしまう。 町の食堂の「ののや」の一人娘の真子が、そのはなしの聞き役になり、進展して行く。 寂れた温泉町、経済の悪化をもろに受けて、皆、生活に四苦八苦しながら、生活を送っている。 菊おばあちゃんの結婚の時の懐古から、戦争の出征を見送ったかんかん橋、御主人が、出征出来なかった自己嫌悪感と、其の家族の戦争に行って欲しくない心の葛藤が、切なく、小説の間に、挿入されており、「わぁたしゃ 十七 花嫁御寮。、、、」の歌とともに、最後まで、この歌が、活かされている。 稚児と妻を残して、東京に仕事を探しに行った夫。そして、毎日不安な気持ちを抱きながら、自分の父親との誤解を、息子の病気によって、氷結していたものが、融けだして来る珠美。 会社破綻で、失踪した父親を持ちながら、気丈な母と、心痛めながら、立ち向かう野球少年。 そして、真子は、第二の母になった元ストリッパ―の奈央と、父親の入院、急死で、自分の生き方を考え、生き別れの母に手紙を投かんするのである。 加藤美紀さんの装画も凄く可愛良いのと、本の初めの菊おばあちゃんの話のくだりで、ついつい手に取り、読みふけってしまった。
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すごく泣いてしまった。特に遠い人とかんかん橋で。真子ちゃんも鮎美も奈央さんも菊ばあちゃんも清蔵さんも珠美さんも恭介も強くて弱くて愛おしい。
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新潟日報に掲載されていたのを途中から読み出して、面白くてハマり、本が出たら読んでみたいと思っていた一冊。図書館で借りて一日で一気に読んだ。 菊おばあちゃんのお話のトコで涙が出て来た。 結末を知っているのに、最後の最後でまた涙…。 「見た目が良いとは、目の届かぬところに細心の注意を...
新潟日報に掲載されていたのを途中から読み出して、面白くてハマり、本が出たら読んでみたいと思っていた一冊。図書館で借りて一日で一気に読んだ。 菊おばあちゃんのお話のトコで涙が出て来た。 結末を知っているのに、最後の最後でまた涙…。 「見た目が良いとは、目の届かぬところに細心の注意を向けること。」(引用) これは手許に置いておきたい本かもなぁ…
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どんな人もハッピーエンドって訳にはいかない。そりゃ、わかってる。現実もそうだってことも知っている。 なんでだよ!って納得のできない悔しいことは生きていればたくさんある。 そして、心がいっぱいいっぱいの時、視野が狭くなることも、よくあること。 だけど、時間をかけて気づくんだ。懸命に...
どんな人もハッピーエンドって訳にはいかない。そりゃ、わかってる。現実もそうだってことも知っている。 なんでだよ!って納得のできない悔しいことは生きていればたくさんある。 そして、心がいっぱいいっぱいの時、視野が狭くなることも、よくあること。 だけど、時間をかけて気づくんだ。懸命に生きていくうちに掴めるんだ。一部を見てすべてを知った気になっていた、自分の愚かさを。 菊さんのお話は、力強くて好きだなぁ。
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「かんかん橋は不思議な橋だ。心の在り処(か)を教えてくれる。」 たくさんの人がかんかん橋を渡った。 行く者。帰る者。何気ない日常の幸せな時間。 橋は何も語らず静かに見守るだけ。第三章「遠い人」が良かった。
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カンカン橋のたもとにまつある物語 なんか懐かしくて泣きたいような子供の時の郷愁を感じながら読んじゃった 表紙の女の子に惹かれて手に取りました
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
山と川に包まれ、不況と過疎化の問題を抱えた小さな村、津雲。 あさのさんが住んでおられる津山を彷彿させられる背景設定で、 私自身の記憶とリンクしたので郷愁溢れる想いで読了しました。 小さな村の密な人間関係の中での日常のドラマは、 人との距離感が近いが故に、1つのドラマに他人が 少しづつでも深く関わってくる様が、都会にはないなぁと 感じました。でも憧れるかと問われると・・・ たぶん、窮屈この上ない気も ^^; 菊おばあさんの章が一番好きでした。
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図書館で借りる。主人公の少女に感情移入できず読みにくいと思っていたが、菊おばあちゃんの過去話で一気に引き込まれ読み終わった後は切ないような満たされたような温かい気持ちになった。野球少年の話も良かった。
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小学校四年生の女の子の視点から始まる物語。小4にしちゃあ、ちょっと幼すぎ純真すぎじゃなかろうかぁ などと感じつつも読み進めてくうちに、かなりひきこまれてしまいました。 かんかん橋というレトロな名前の橋を中心にいろんな人がでてきては去ったりします。 いいです、素直に感動。
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