かんかん橋を渡ったら の商品レビュー
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寂れた温泉町・津雲へと続くかんかん橋。 菊ばあちゃんの嫁入り、出征、食堂『ののや』の真子達親子の別れ……、多くを見送った今、町を容赦ない不況が襲う。 それでも生き抜く女たちの、母なる強さと温かい涙の物語! (アマゾンより引用) オムニバス形式の短編集。 野球部の子の話があったけど、あれは誰ともつながってないのかな?
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色々自分の人生と重ね合わせる事が多く面白かった。ただ、カンカン橋を巡る多くのエピソードが結局顛末はという感がある。
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小さな寂れた田舎町にあるかんかん橋。 その橋を中心とした連作短編。 ほっこりした内容だと思いきや意外にもヘビー。 最後の章にはガツンとやられました。 淋しすぎる…。 みんなのこの後が物凄く気になります。 どうやら続編があるようなので読まなくては。 やはりこの人の描く野球の話が...
小さな寂れた田舎町にあるかんかん橋。 その橋を中心とした連作短編。 ほっこりした内容だと思いきや意外にもヘビー。 最後の章にはガツンとやられました。 淋しすぎる…。 みんなのこの後が物凄く気になります。 どうやら続編があるようなので読まなくては。 やはりこの人の描く野球の話が好きだなぁ。 『いつかの自分』を信じられる人は強い。 素敵な言葉。
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津雲にある津雲口橋、通称『かんかん橋』をめぐる人たちの物語。全5編。 食堂ののやを中心に、過去は菊おばあちゃんの話から、現在の街の人たちの人情話。
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なかなか進まなかったけど 菊おばぁちゃんの「遠い人」から一気に引き込まれる。 「遠い人」から先の4編は泣けました。
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連作短編6編 岡山あたりの田舎,津雲町のかんかん橋あたりを舞台に繰り広げられる人間模様.食堂ののやのメニュー野菜炒めが美味しそう.野球少年が出てくるあたりは,あさのさん得意の青春物風.章ごとに少し色合いが変わるのも面白い.
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小さな田舎町・津雲、そして町中を流れる川にかかる「かんかん橋」を舞台に、町に暮らす人々のそれぞれの家族との繋がりを短編連作の形で描いた作品。 物語に登場する人々は、皆どこか幸せとは言い切れない家族の事情を抱えています。ですが、苦しく悲しい過去や、ままならない現実に押しつぶされそうになりながら、それでも自分なりの答えを見つけて生きていく姿がとても格好良く見えます。 人というのは脆いけれど、同時に強くもなれるのだなあと、しみじみ思いました。家族がそばにいて、当たり前に大切に思い合えることの幸せも。 読了後も、悲しい気持ちだけでなく、どこか爽やかさを感じる素敵な作品です。出会えて良かったと心から思います。
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舞台は津雲という古くは湯治場として栄えた町。そこにある津雲口橋。通称“かんかん橋”。 車は通ることができないような、なんてことない小さな橋。 この橋を中心にここを渡る人々の物語。 かんかん橋を渡って嫁入りしてきた菊ばあちゃん。 毎日、登下校でかんかん橋を通る女の子、真子。 ...
舞台は津雲という古くは湯治場として栄えた町。そこにある津雲口橋。通称“かんかん橋”。 車は通ることができないような、なんてことない小さな橋。 この橋を中心にここを渡る人々の物語。 かんかん橋を渡って嫁入りしてきた菊ばあちゃん。 毎日、登下校でかんかん橋を通る女の子、真子。 かんかん橋が見えるアパートに暮らす幼い夫婦。 蒸発した父親をこの町で待とうと決めた野球少年。 戦争の時はバンザイバンザイと送り出した。 夫と子供を捨ててここを出て行った人もいた。 若者は都会の生活を夢見てここを出て行く。戻ってこない人もいれば戻ってくる人もいる。 そういった風景をかんかん橋はずっと見てきたのだなあと思った。
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寂れた温泉町にある小さな橋。 通称かんかん橋を渡る 世代を超えた物語。 それぞれもちょっと読みたいってとこで終わる感じが絶妙。 【図書館・初読・12/25読了】
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あさのさんの少年・少女の心情の描写が好きです。やるせなさとかもどかしさとか、言葉にできない感情、読んでいて自分もつい感情がこみあげてきます。
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