1,800円以上の注文で送料無料

新・帝国主義の時代(左巻) の商品レビュー

3.7

6件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2020/09/27

新・帝国主義の時代 - 左巻 情勢分析篇 (和書)2013年06月02日 22:17 佐藤 優 中央公論新社 2013年3月22日 この本を読んでいて先ず思うことは平等と不平等についてである。新・帝国主義とは簡単に言うと他の国を犠牲にして民族・ナショナリズムという平等を得ると...

新・帝国主義の時代 - 左巻 情勢分析篇 (和書)2013年06月02日 22:17 佐藤 優 中央公論新社 2013年3月22日 この本を読んでいて先ず思うことは平等と不平等についてである。新・帝国主義とは簡単に言うと他の国を犠牲にして民族・ナショナリズムという平等を得るということである。だからそれは今までの国家でも同じであり、国家とは帝国主義でしかありえないという話である。そして日本も品格ある新・帝国主義であらねばならないという話である。 ここまでの僕の話では、佐藤優さんは不平等を前提にした平等ということを主張しているように見える。しかし彼は不平等に対する不満というものが彼の置かれた前提に生じているようにみえる。 全ての人間が平等であるということはユートピアでしかなくそういったものを冷笑し不平等を推し進めようとする。新自由主義とかグローバル資本主義はそういったイデオロギーである。佐藤さんはそういった不平等に対する不満として国家がどうありえるかを自らの経験や研究から示そうとしている。僕はどちらかと言えば国家なんてなくてもいいというアナーキストである。だから僕にはそういった発想はあまりない。しかし参考にはなる。 この本を読んでいてルソーのことを思い出した。 すべての人が平等であるという世界はユートピアではないと考える。それは絶えず目標として存在する。それは現にある前提から不平等への不満が生じることであり、それを表明することとしてありえる。 資本主義が死滅するという予想を柄谷さんはしているが、それはこういった不平等に対する不満からなる哲学からありえる。 橋下などは従軍慰安婦について日本が不当に貶められていて不平等であるという不満を表明している。しかしそういったものが不平等に対する不満からなる政治思想というよりその貧困からなされているように思う。戦死したものがそんなに偉いのか!戦死以外で死んでいった先祖の霊を不平等に扱うことに不満を覚える。彼は戦場での極限状態置かれた兵士の慰安を語っているが、そういったものは人間の不平等を前提にしてなされる。そういった不平等に対する不満こそ表明すべきことだと思った。

Posted byブクログ

2018/10/28

【由来】 ・ 【期待したもの】 ・ ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。 【要約】 ・ 【ノート】 ・

Posted byブクログ

2014/07/02

帝国主義のゲームのルールは食うか食われるか。 プーチンは無駄なことは言わない。言うことの全てに意味がある。その意味を正確に解釈すること、あなたの言っていることはこういうことですね、とプーチンの前で解釈を披露する。そういう弁証法的過程を諜報機関は好む。 政治は言葉によって運営され...

帝国主義のゲームのルールは食うか食われるか。 プーチンは無駄なことは言わない。言うことの全てに意味がある。その意味を正確に解釈すること、あなたの言っていることはこういうことですね、とプーチンの前で解釈を披露する。そういう弁証法的過程を諜報機関は好む。 政治は言葉によって運営される。北朝鮮における金日成のテキストが持つ意味を過小評価してはならない。 琉球王国では江戸幕府の威光なんて通じないから、水戸黄門様も訪問しない。ドラマにならない。笑った。 民族があってナショナリズムが生まれるのではなく、ナショナリズムという大衆運動の中で民族が形成される。

Posted byブクログ

2013/08/25

筆者は語学にとても堪能なようであるし、元外務官僚としての腕も確かなのだろうが、あまり専門以外の事は付け焼き刃で文中に採用しない方がいいなどと、トッドの援用を見て落胆するなど

Posted byブクログ

2013/08/03

日本の高校学校教科書 政治経済倫理社会の教科書の水準が高い 高校の日本史Aがよい  工業商業高校生向け 近代史に焦点を絞っている マルクス 歴史は繰り返す、一度目は悲劇として、2度目は喜劇として

Posted byブクログ

2013/07/09

佐藤優氏が中央公論に連載しているものから、新帝国主義の時代の情勢分析についてまとめたもの。 内容は、1章に、新しい帝国主義について、2章では、(歴史的に見た)帝国主義と恐慌の関係、3章に、帝国主義への反発例として、北朝鮮、イラン、韓国の竹島上陸、イスラム原理主義や無差ベルテロな...

佐藤優氏が中央公論に連載しているものから、新帝国主義の時代の情勢分析についてまとめたもの。 内容は、1章に、新しい帝国主義について、2章では、(歴史的に見た)帝国主義と恐慌の関係、3章に、帝国主義への反発例として、北朝鮮、イラン、韓国の竹島上陸、イスラム原理主義や無差ベルテロなどの時事関係、4章国家の生存本能と官僚の本質となっている。 基本的には雑誌の連載なので、20ページくらいの分量が、脱稿日とともに載っている。その後、どのようになったのかを検証もできるので、よいまとめだと思った。

Posted byブクログ