はだかんぼうたち の商品レビュー
かつて大好きだった江國香織さんをひさしぶりに読んだ。 登場人物が多くて、それぞれに物語があるため、もり沢山 過ぎて、どう捉えたらいいのか困る感じ。 たしか以前に似たような形式の小説があったなぁ。(枇杷 の木…) 文章の静謐さは江國さんらしくて、大勢の人物を 書いたうちでリアリティ...
かつて大好きだった江國香織さんをひさしぶりに読んだ。 登場人物が多くて、それぞれに物語があるため、もり沢山 過ぎて、どう捉えたらいいのか困る感じ。 たしか以前に似たような形式の小説があったなぁ。(枇杷 の木…) 文章の静謐さは江國さんらしくて、大勢の人物を 書いたうちでリアリティがあったのは、やはり桃と母の由紀だった。江國さんの投影のような気質の。
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久しぶりの江國香織。不倫とかコントロールできない情愛みたいなのに飽きてしまって、しばらく遠ざかっていた作家さん。 たくさんの男と女が出てくる。老若男女。どの人もそれなりに共感できる魅力があって…、だからと言って、誰と誰もが恋に落ちるわけではなくて。そういうところは現実と一緒だなぁ...
久しぶりの江國香織。不倫とかコントロールできない情愛みたいなのに飽きてしまって、しばらく遠ざかっていた作家さん。 たくさんの男と女が出てくる。老若男女。どの人もそれなりに共感できる魅力があって…、だからと言って、誰と誰もが恋に落ちるわけではなくて。そういうところは現実と一緒だなぁと思う。 生活の描写、食事の描写はとても豊かで、鮮やかに想像できる代表作と言ってもいいのではないだろうか。 自分も年を取るにつれ、母親の目線や中年男の目線がうんうん、分かる分かるとなっていることが面白い。若い頃から何度か読んでみたらいいかもしれない。
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表紙が好き! そして、江國さんワールド全開なお話。 主人公の桃に感情移入しながら読んでいたので、 鯖崎がヒビキに惹かれていく描写が切なかった。
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おもしろかった。こどもがいると、にぎやかで楽しいこと、イライラすることが次々に起こるだろうなと想像した。また、桃や陽の家庭に憧れた。わたしも日常の中で、父や母に、食事に呼び出されてみたい。共犯者、という言葉がしっくりきた。江國さんにはこれまでもすごく影響を受けてきたので、あまりに...
おもしろかった。こどもがいると、にぎやかで楽しいこと、イライラすることが次々に起こるだろうなと想像した。また、桃や陽の家庭に憧れた。わたしも日常の中で、父や母に、食事に呼び出されてみたい。共犯者、という言葉がしっくりきた。江國さんにはこれまでもすごく影響を受けてきたので、あまりにハマると怖くなって自分の中でブレーキをかけて他の著者の本も読むようにしている。
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高貴で痛々しい猫に思わずジャケ買い。入り組んだ人間関係もさばさばした描写がわかりやすい。山口、響子の子供たちに好感を持った。
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大学を卒業後、もしくは自分も結婚したり母親になってからまた読み返したいと思います。 正直、ぞっとしました。独り身、既婚、熟年夫婦…。彼ら一人ひとりの悲しみや孤独、傲慢さ?のようなものも。いまのわたしではこの本をしっかりと咀嚼できません。 ただ、江國さんの本を読むといつも決まって思...
大学を卒業後、もしくは自分も結婚したり母親になってからまた読み返したいと思います。 正直、ぞっとしました。独り身、既婚、熟年夫婦…。彼ら一人ひとりの悲しみや孤独、傲慢さ?のようなものも。いまのわたしではこの本をしっかりと咀嚼できません。 ただ、江國さんの本を読むといつも決まって思うことがあります。 少し大げさですが、ひとりで生きる覚悟というか、考えさせられる。 だからわたしも、恋ができるようになったんだと思います。
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たくさんの人たちの、入り混じる関係と素直な気持ち。 歯科医だった父のあとを継いだ桃は、 六年付き合った石羽と別れて、九つ年下の鯖崎とラフな交際をするようになった。 桃と同級生の響子は突然に母を亡くし、 意気消沈しながらも四人の子育てに家族行事に忙しい日々を送っている。 響子の母和枝とネットで知り合い 同棲することになったが先に死なれてしまい、行き場のなくなった山口は、 下宿する学生の安寿美の実家で農業で再出発しようと決める。 女子大に通う安寿美のひとりだけども楽しいことに満ち溢れた充実した日常。 いろいろなタイプの女性それぞれの美しさに惹かれてしまう鯖崎が新たに興味をもってしまった相手は響子だった。 響子の夫で運送屋の隼人は、義母と出会い系のような知り合い方をした山口をうさんくさくて嫌っている。 桃の姉の陽はちょっと変わり者で恋愛嫌いだけれど、 鯖崎の上司である奈良橋と愛人関係になっている。 陽と桃の母の由紀は夫べったりの保守的な人で、 いつまでも独身の娘たちの気持ちを理解できずにいる。 ひとりの人を愛し続ける人もいれば 多数の人と、食事をし会話を楽しみ、その延長のような気分で性交をする人もいる。 ぬぬぬぬ。どの登場人物にも共感しないけれど、たくさんの登場人物の心情が細かく垣間見ることができて まるでドラマを見ているような気分になり、いつまでも読み進めていたくなった。 よくもまあこんなにもたくさんの年齢も性別もバラバラな人のことを書けるなんてすごいなあ)^o^(
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やり場のない、煮え切らない、そんな日常のワンシーンを垣間見る感じ。だからなにって言われればそれまでだけど、見ちゃいけない誰かの日常を覗き見する気分になれる。人物一人一人のキャラクターがものすごく際立ってる。
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読んでいる時は続きが気になった。 読み終わった感想は「で?」だった。 鯖崎と響子はどうなる? 決着がついたのは山口だけ? もやもやして終わった…。 響子が鯖崎と寝たのはわかる。 が、鯖崎が桃もいい、響子もいい っていうのが腹立たしい。 それをわかってまだ鯖崎への気持ちが続く桃も腹立たしい。 ま、桃も石羽とよろしくやっちゃってるか。
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大人の女の難しい世界がチクッとする話でした。 桃ちゃんみたいないい子でも色々あるんだなぁ。 なんだか切ないシーンも色々ありました。
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