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悪魔と警視庁 の商品レビュー

3.2

13件のお客様レビュー

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2022/02/12

マクドナルド首席警部は、深夜に女性をひったくりから救った後、警視庁に車を置いて帰宅した。翌朝彼は自分の車の後部座席て悪魔の仮装をした刺殺死体を見つける。この死体は誰だ?なぜここに?誰が殺した?クリスティと並ぶイギリス黄金期の人気作家による傑作ミステリ。まさにパズルミステリ黄金時代...

マクドナルド首席警部は、深夜に女性をひったくりから救った後、警視庁に車を置いて帰宅した。翌朝彼は自分の車の後部座席て悪魔の仮装をした刺殺死体を見つける。この死体は誰だ?なぜここに?誰が殺した?クリスティと並ぶイギリス黄金期の人気作家による傑作ミステリ。まさにパズルミステリ黄金時代にふさわしい小説だ。クリスティやセイヤーズや、あの時代の書き方だ。魅力的に不思議な発端の謎が提示される。事件を解決する主役の名探偵目線で進むから、話は横道に逸れずに捜査中心に進む。いたってオーソドックス。そして最後の鮮やかなどんでん返しと謎解き。そしてよくまとまっている。

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2021/06/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ジョンブラウンの死体でマクドナルド警部のファンになってしまったので、シリーズの本作を読んでみた。ジョンブラウンの死体よりは、淡々としておりあまり盛り上がりがないが、思わぬ真相がわずかな糸口から徐々に明らかになっていくのはおもしろかった。

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2019/05/22

ちょっと色々な設定・要素・登場人物詰め込んだ割に、単調な捜査だけで話が進んでいくので、派手さには乏しいかもしれませんが(こう…外連味とか、笑いとかを求めるとそういうのは入ってないから…)、読者への情報提供タイミングと物語の進め方のテンポの良さですいすい読める感じでしたね。(洋ドラ...

ちょっと色々な設定・要素・登場人物詰め込んだ割に、単調な捜査だけで話が進んでいくので、派手さには乏しいかもしれませんが(こう…外連味とか、笑いとかを求めるとそういうのは入ってないから…)、読者への情報提供タイミングと物語の進め方のテンポの良さですいすい読める感じでしたね。(洋ドラのクラシカルな刑事物見てる気分になります)そんなわけでとっちらかり過ぎの所もありますが、面白かったです。

Posted byブクログ

2018/11/14

安心して読めるねぇ。 筆者が女性だったことを世の中は知らなかったパターン。 どっちでもいーじゃない? 女性にも男性的な部分があり、逆もある。 埋もれた作品がまた発掘されるといいな。

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2017/12/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

英国推理小説の黄金期の名バイプレイヤーとして名前が挙がる作者ということで、期待して読んでみたのだがちょっと拍子抜け。星は3つぐらいかな。 物語の幕開けとなる事件のインパクトは非常に劇的で、不可解な謎がどうやって解き明かされていくのかというワクワク感が大きかったのですが、第二の事件が起きるまでの流れがちょっと単調。主人公であるマクドナルド主席警部の関係者への聞き取りは、彼自身が抱いている推理の一端やヒントを読者に提示するものではなく、闇雲に質問しているのか読者に隠している推論を検証しようとしているのかが読めず、彼の調査から読者が推理を進めるのは難しい。 こう考えると、真相を見抜いている探偵役と平凡な観察眼しか持たない語り部(読者代表も兼ねる)というホームズ・ワトソンのコンビや、真相までの最後の一筋の光を見いだせずに迷う探偵役と純粋無垢な思いつきの言葉がその最後の一筋の光を投げかけることもあるポワロ・ヘイスティングスのコンビのような、二人で探偵を進めるストーリー展開がいかに読みやすく、とっつきやすいかが分かります。 人物描写はきちんとされているんだけど、出てくる人物がすべて自由に動き過ぎてて(実際、そんぐらいの動きは見せるんだと思うんですが)、結果的に今、何が起きているのかがよく分からない散漫な印象を受けてしまいました。終盤に差し掛かるとスピード感が一気に増すけど、そのスピード感の一翼を担うのは中盤まで全く名前が出てこず、唐突に表れた感の否めないあるキャラクター。ホームズの『緋色の研究』を初読したときの「取って付けた感」を久々に思い出しました。 登場人物欄に出てくる人たちの軽重もだいぶバラツキがあって、ポッと一回出たっきりでその後の出演がない人もチラホラ。結果、最後に出てくる真犯人も「トリックも動機もわからんけど、消去法で言ったら確かにアナタしか残らないよね」という感じ。犯人を見出すことはできますが、クリスティやドイル、クイーンの作品のような「謎が解き明かされた時の爽快なカタルシス」を感じることはできませんでした。 この人の作品は他にも何冊か邦訳が出てるらしいので、そちらに期待してみようかと思います。

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2015/03/29

マクドナルド警部の車で発見された悪魔の扮装をした男の死体、という派手なオープニング。 その後、怪しげな人々が次々と現れて事件が起こり、テンポよくストーリーが展開するので後半は一気読みだった。 読了後に振り返ると、後手後手ながらも捜査が都合よく進みすぎという気もするし、トリックは今...

マクドナルド警部の車で発見された悪魔の扮装をした男の死体、という派手なオープニング。 その後、怪しげな人々が次々と現れて事件が起こり、テンポよくストーリーが展開するので後半は一気読みだった。 読了後に振り返ると、後手後手ながらも捜査が都合よく進みすぎという気もするし、トリックは今となってはちょっとあれだが、読んでいる間はたいへん楽しめた。マクドナルド警部は少々個性が乏しいが好感の持てる探偵役。ロラックはもっと訳されてほしい。

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2014/04/24

英国本格黄金期に活躍したクリスティと比肩する女流作家の作品ということですが、当時のクラシカルな雰囲気はでているものの決して古臭さはなく、女性とは思えない渋い硬派な文章です。 マクドナルド警部の車が無人の隙をつき、悪魔メフィストフェレスの扮装をした男の死体が放り込まれる。 冒頭...

英国本格黄金期に活躍したクリスティと比肩する女流作家の作品ということですが、当時のクラシカルな雰囲気はでているものの決して古臭さはなく、女性とは思えない渋い硬派な文章です。 マクドナルド警部の車が無人の隙をつき、悪魔メフィストフェレスの扮装をした男の死体が放り込まれる。 冒頭の派手な事件発生から、被害者の身元が分からず混迷していくところらへんは楽しいですが、後はひたすら関係者への聞き込みと地味な内容。 第二、第三の事件も立て続けに起こるものの、事件の方向性が掴めず解決は唐突な印象です。 ある人物の行動が事件の肝となっているわけですが、トリック含めちょっとがっかり。 しかし、インテリ警察官探偵のはしりということで、有能なマクドナルド警部はかっこいい。 雰囲気やミステリーの方向性は好みなので、他作品も読んでみたいです。

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2013/09/15

英国ミステリ黄金時代の作家だそうです。 70作も長編があり、クリスティと並ぶほどの人気だったとか。 端正で危なげがない書きっぷりがいかにも。 日本ではほとんど知られてません~他の作家と比べると、強烈なものがないのかもしれないですね~。 晩秋のロンドン。 深い霧の夜、マクドナルド...

英国ミステリ黄金時代の作家だそうです。 70作も長編があり、クリスティと並ぶほどの人気だったとか。 端正で危なげがない書きっぷりがいかにも。 日本ではほとんど知られてません~他の作家と比べると、強烈なものがないのかもしれないですね~。 晩秋のロンドン。 深い霧の夜、マクドナルド主席警部は、小さな事件に出くわし、車を警視庁において帰った。 翌朝、車の後部座席に、悪魔メフィストフェレスの衣装をまとった死体を発見。 近くで仮装舞踏会が開かれていたとわかるが、メフィストフェレスの仮装をした人物は何人もいた。 同じ夜、メフィストフェレスを当たり役としていた老いたオペラ歌手の車には怪しげな置き土産が。 仮装舞踏会を主催したミス・フィルスンは知的な大人の女性で、社交界の名士だった。 ミス・フィルスンを訪ねた警部は、非凡な女性が何かを知っているという印象を受け、訪問客の後をつけて関係者を当たっていく。 誰が何を知っているのか‥? 登場人物は要領よく描写され、人数が多い割りにちゃんと区別がついていきます。 ロバート・マクドナルド主席警部は、スコットランド出身で、長身、スポーツ選手のような体格。頭脳明晰で、仕事でミスをやらかしたことはないと部下にも信頼されている。 インテリ警察官シリーズの最初だそう。 そういえば‥ホームズやポワロものでは、警官は間抜けなのが相場でしたからね(笑) アダム・ダルグリッシュやダンカン・キンケイドの先輩ってことか‥そう考えると、知的でスタイルもよくなかなかハンサム(長い顔で陰鬱そうだが笑うと若く見える)という設定は~女性作家による理想像というのも納得できますね。 著者は1931年にデビュー。 本名はイーディス・キャロライン・リヴェットという女性だが、1958年に亡くなるまで、そのことは公表されていなかった。 経歴も不明で、学校関係か何かの硬い職業についていた可能性もあるという。

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2013/08/20

本格黄金時代に活躍した女流作家ロラックのマクドナルド首席警部を探偵役とするシリーズの一冊です。 クリスティに並ぶ人気を誇っていたとのことですが、日本ではこれまであまり訳されておらず、まだまだ幻の作家の域を出ていません。 マクドナルドが濃霧のため乗り捨てた車の後部座席から仮装した男...

本格黄金時代に活躍した女流作家ロラックのマクドナルド首席警部を探偵役とするシリーズの一冊です。 クリスティに並ぶ人気を誇っていたとのことですが、日本ではこれまであまり訳されておらず、まだまだ幻の作家の域を出ていません。 マクドナルドが濃霧のため乗り捨てた車の後部座席から仮装した男性の刺殺死体が発見されるという出だしはこれぞ本格の幕開けといった感じで、何か訳有りな登場人物達の怪しげな振る舞いもいい雰囲気です。アリバイトリックは今となってはちょっとという気は正直しますが、意外性もあり、なかなか楽しめます。 創元推理文庫でロラックの作品の更なる紹介の予定もあるとのことなので、できばえともかく(笑)、楽しみに待ちたいと思います。

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2013/07/14

霧に包まれたロンドンの夜、メフィストフェレスの仮装をした身元不明の遺体が、警視庁の敏腕警部の車中で発見される。これぞ古き良き古典ミステリー!という感じの道具立てや雰囲気が素敵。

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