青雷の光る秋 の商品レビュー
ああ…終わってしまった。。 物語の結末はわかっていた。 そんな雰囲気が早い段階から漂っていたもの。 それはさておき、今回は閉ざされた空間で起こった殺人事件で、ペレスが容疑者たちと対峙してじっくりと捜査を進めていく様は、読みごたえがあり興味深かった。 時にじっくり過ぎて、フランじ...
ああ…終わってしまった。。 物語の結末はわかっていた。 そんな雰囲気が早い段階から漂っていたもの。 それはさておき、今回は閉ざされた空間で起こった殺人事件で、ペレスが容疑者たちと対峙してじっくりと捜査を進めていく様は、読みごたえがあり興味深かった。 時にじっくり過ぎて、フランじゃないけど ちょっとジリジリしてしまったけど。 でも嫌いじゃない、そんなペレス。 この作者の作品は、ほんとにどれも淡々としていて、 先が気になりどんどん読めるというタイプの物語ではないんだけど、読み終えると不思議と次の作品も読みたくなる、スルメ的なおもしろさがある。
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ペレス警部シリーズ、「シェトランド四重奏」の最終話。婚約者を連れ、故郷のフェア島に帰省し、パーティーを開催する。その晩、会場となったフィールドセンターで職員の女性が殺される。孤島で孤軍奮闘するペレスの前に、次々と難題が立ちはだかる。フェア島の厳しくも美しい自然と住民の濃厚な関係、...
ペレス警部シリーズ、「シェトランド四重奏」の最終話。婚約者を連れ、故郷のフェア島に帰省し、パーティーを開催する。その晩、会場となったフィールドセンターで職員の女性が殺される。孤島で孤軍奮闘するペレスの前に、次々と難題が立ちはだかる。フェア島の厳しくも美しい自然と住民の濃厚な関係、バードウォッチャーたちの独特の世界も描かれ読み応えはあるが、物語終盤は衝撃的な展開となる。
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小さな島の描写だけで、保守的で寒々とした情景が浮かび上がる。バードウォッチャーが集まる自然の楽園。嵐で孤立した島で起きた連続殺人事件。ペレス警部が指揮を執るのだが、、、 悲惨な終わり方が辛かった。
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アン・クリーヴスのシェトランド四重奏シリーズの第4弾。第一部完。10年越しに、ほぼ一年かけてこのシリーズ4冊を読み通すことができた。 最後は秋。 ペレス刑事が第1作の「大鴉の啼く冬」で出会ったフランと婚約することになり、その里帰りとして故郷のフェア島に戻る。嵐で交通網が麻痺した中、死体が発見される。仲間の応援も期待できず、いつも以上に孤軍奮闘するペレス刑事だが。。。 なんというか、シリーズものでこれをやるのかという衝撃(今年2回目)。 ミステリとしては、核となるのは非常にシンプルなことで。だけど色々な要素が混ざり合って複雑なように見える。終盤まで決定打がなく、犯人がわからないのもシリーズの特徴か。終盤の灯台の明滅が、あたかも雷のような情景で非常に良かった。 〜第一部読了記念にまとめ(ネタバレあり)〜 ○冬 なんといっても、アップ・ヘリー・アーの宴に合わせて容疑者候補が一人ずつ姿を現す終盤が、4部作で一番印象的。 ○夏 暗くならない夜の様に、全体的にどこか調子の外れた雰囲気。地味な事件なのに息苦しいというか。ラストは4部作で一番切ない。 ○春 毎回意外な犯人だけど、秋は特に驚いた。事件なのか事故なのか。4部作で一番地味な事件。だと思うけど、本当に意外な犯人。 ○秋 もう本当に。続く4部作の存在を知らなかったら呆然としているかも。4部作で一番登場人物が嫌な感じ。
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シェトランド四重奏完結編。 今作はシェトランド本島ではなく、ペレスの故郷フェア島での物語。 3作目を数年前に読んでいるので、前回読んだ2作目からペレスと恋人フランの関係がぐっと進んでおり、結婚を前提とした両親との顔見せの装い。 フェア島のフィールドセンターはバードウォッチングシーズン真っ盛りだが、生憎の荒天でほとんどの宿泊客は足止めを恐れて帰っていった。 僅かに残った宿泊客とセンター職員、名ばかりセンター長のモーリス、実権を牛耳るモーリスの妻で世間からの注目も高い鳥類学の研究者アンジェラ、料理人のジェーン達でペレスとフランの婚約祝いパーティを開催。 翌日発見されるアンジェラの死体で物語が動き出す。 他の島民も居るには居るが、状況的に犯人はセンターに滞在していた人の中に居る。 嵐のせいで本島から捜査の応援は呼べないが、逆に犯人も島から出ていくことはできない。 ペレスは、フランや父の助けも借りながら単身現場検証や事情聴取を進める。 いわば準孤島クローズドサークルの状況。 そしてやはり起きる次なる殺人。 相変わらず事件自体の奇抜さや展開の意外性、起伏があるわけではない、どちらかというと乏しいのになぜかページが進む不思議。 たぶん、決してキレキレとまではいかなくも、そのじっくりと考え独自のペースを貫き通すペレスの思考回路が自分にとって心地よいのだろう。 今作で一番目を見張ったのは、これまでずっと半人前に見ていた部下サンディにプライベートな問題に関する助言を求めたところ。 しかもそのコメントをかなり素直に受け止めている。 こういうフラットな心持ちが何とも好きなのである。 からの、じわじわと展開しつつのまさかの結末。 いやー、ここでそういう結末になるのは予想だにしていなかった。 いろいろ解せない伏線回収もあるのだが、全部持っていかれた。 色んな意味で、あとがきの酒井さん言うように今一度、この四重奏を最初からまとめて振り返ってみたくなった。 というか逆に、こうして途切れ途切れではなく、最初から読んでいかないと楽しみ切れないなぁとも。 なんか久しぶりにシリーズものを読み切ったなと思ったら、あれ、あれあれ~、あとがきによると次の邦訳作『水の葬送』もペレス刑事ものなの!? そもそも通り名からして本作で完結だと思っていたし、この結末から展開されるネクストシーズンってどんなんなのよ。
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ショックでした。 まさか最後に殺されたのがあの人だなんて… シリーズを最初からずっと読んできたので、まさかこんな風に終わるとは… ペレスシリーズはこの後も続くようですが、読みたいかどうか今は分からない状態 犯人は、今回も最後まで分からなかったので、巧みな筆力だと思います
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四部作の完結編。こんな終わり方、ありか? 最後の殺人は作者の都合上という気がしてしまう。必然性が薄く感じられる。 これまでの3作は面白かっただけに残念。 最初の殺人と被害者の人物像や行動が明らかにされる過程や、登場人物の描き方など、よかったのになあ。 あと、ジミーの父親がジェー...
四部作の完結編。こんな終わり方、ありか? 最後の殺人は作者の都合上という気がしてしまう。必然性が薄く感じられる。 これまでの3作は面白かっただけに残念。 最初の殺人と被害者の人物像や行動が明らかにされる過程や、登場人物の描き方など、よかったのになあ。 あと、ジミーの父親がジェームズっていうのもありなんだ。 訳については、名詞の訳し方から自分より年代が上の訳者だとつい思うのだけど、同世代。毎度そう思っては、役者紹介を読み確認しては、自分の認知能力の問題をも確認することになる。海外で教育を受けた方なのだろうか。そういう方だと、日本語が親世代の語彙になりがち。 なんだかんだ、もう延長シリーズ次作『水の葬送』を読み始めている。
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シェトランド島シリーズの四作目。 平和ボケと言うべきか。 ここのところ、ハッピーエンドを約束された コージーミステリーとも言うべき古いミステリーを読んでいたので、 まさかこんな衝撃的な展開になるとは、 全く予想していなかった。 バードウォッチャーたちのオタクな世界も、 このシリーズで初めて登場したペレス警部の故郷フェア島の風景も、 ペレス警部の家族問題も、 著名なフィールドセンターの職員が殺された事件も、 すべて吹っ飛んでしまった。 婚約したばかりのフランが殺されてしまったので。 このシリーズを読み進めて来て、 ある時はシェットランド島の自然を、 ある時は濃い目の人間関係を、 ある時は部下の成長を、 そしてもちろん殺人事件の解決を楽しみながら、 ぺレス警部とフランが関係を育んでいくのを 暖かく見守ってきたのに。 ほんとうに、酷い話だ。
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シェトランド4部作の最終章 クローズドサークルの中での狂気、だれが犯人なのか? なぜ被害者の装飾が行われたのか? 深まる謎、戦慄の連続に寝不足気味。 そせてまさかの・・・ 女性らしい文体に心惹かれ魅力的な登場人物に感情移入し、美しい自然描写にうっとりしながら読み進めていたのですが。 まさしく『カタストロフィ』
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4部作の最後、らしい(伝聞)。 ずっとペレス警部が主人公だった、らしい。 なんで覚えてないんだろ? そのくらいの存在感の主人公で、そのくらい淡いイメージのシリーズてことだな。
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