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配達されたい私たち の商品レビュー

3.4

22件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    7

  3. 3つ

    8

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2023/07/22
  • ネタバレ

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2023/07/22 読了 うつ病の主人公が7年前の手紙を届けに行くっていう設定がまた好き。 「死にたくなったら自殺する」というただの症状で特別なことではないと言っていた。自らの命の無駄しては行けないっと当事者でない自分が気軽に言ってはいけないなと感じた。 ….最後主人公が植物状態から意識を戻して、伝えたいことを伝えられたらいいなと思う

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2020/11/21

思いは届けるためにあり、そうして、人は届けるために思う。それがいつまでも、途切れることなく、くりかえされる。 7通の手紙を届けてから死ぬって決めて、配ってるうちに鬱の自分の心の変化に気づく。植物状態になってはじめて、生きていないと伝えられないことを知る。心から生きたいと思う。誤...

思いは届けるためにあり、そうして、人は届けるために思う。それがいつまでも、途切れることなく、くりかえされる。 7通の手紙を届けてから死ぬって決めて、配ってるうちに鬱の自分の心の変化に気づく。植物状態になってはじめて、生きていないと伝えられないことを知る。心から生きたいと思う。誤解だらけの世の中、人間関係。終わってからじゃ遅い。公開も全部受け止めて前に進むしかない。思いも口にするべきって知らされた。 教師も誤る。親も間違う。社会に理不尽な差別を受ける者もいる。まっすぐ進めるかは本人次第。

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2020/06/21
  • ネタバレ

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手紙の配達先で7人の人間模様を見て、希望が生まれ、心を入れ替える、そういう結末になるとばかり思っていましたが、そうではありませんでした。 私にとっては、ショッキングな結末でしたが、このような終わり方の方が現実に近いのかもしれないと思いました。

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2019/05/06
  • ネタバレ

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正しいかどうかは知る由もないのですが 鬱の方の心理を内側から描く設定に とても知的好奇心を刺激されました。 中途半端な希望的観測など許さない徹底した 心象の描写には、本当に心揺さぶられました。 主人公が迎えた結末には絶望と驚きとかすかな希望。 作品世界に吸い込まれて、そうして吐き出された途端、 締め付けられるような思いとあたたかい思いの両方を 胸の中に感じて、それこそが現実なのだと 思い至りました。 今は…本当の幸福な結末を心から祈るばかりです。

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2019/02/12

うつの怖さ 人とを結ぶもの 最後の描写にドキッとしました。 え、、、 最初は、もっと軽く読めるものかと思っていましたが、 進めれば進めるほど 7年前の手紙が紡ぐ思いに心を打たれました。 1人だと孤独を感じている人には読んでいただきたい一作です。

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2015/04/12

うつ病の澤野。自殺しようとした廃墟で郵便局員に廃棄されたと思われる手紙の束を見つける。7年前の手紙だ。なんとか読めそうな7通の手紙を届けよう、それを自分の死へのカウントダウンにしようと決める。  なんとも興味深い話です。澤野が少しずつ行動範囲を広げていき、何も感じられなくなってい...

うつ病の澤野。自殺しようとした廃墟で郵便局員に廃棄されたと思われる手紙の束を見つける。7年前の手紙だ。なんとか読めそうな7通の手紙を届けよう、それを自分の死へのカウントダウンにしようと決める。  なんとも興味深い話です。澤野が少しずつ行動範囲を広げていき、何も感じられなくなっていた心に変化が起きてくる。もちろん、うつ病がそんなに簡単な病気で無いことも踏まえ、妻と子供との愛情も感じられる一冊。

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2015/01/27

全体を通していい本だった!というより、ひとつひとつのストーリーがよかった。 7年経てばいろいろなことが変わる。 7年前の自分の気持ちってどうだったかな。

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2014/11/12

32歳、ウツ、妻子あり。 感情は喪失し、毎日を芋虫のように暮らす澤野。 ある日、死に場所として入った廃墟で、届けられず捨てられた7年前の手紙の束を発見する。 そうだ、この7通の手紙を届けてから死のう。 心を亡くした男が届ける、心を繋ぐ7通の手紙の物語。 知人に勧められて借りまし...

32歳、ウツ、妻子あり。 感情は喪失し、毎日を芋虫のように暮らす澤野。 ある日、死に場所として入った廃墟で、届けられず捨てられた7年前の手紙の束を発見する。 そうだ、この7通の手紙を届けてから死のう。 心を亡くした男が届ける、心を繋ぐ7通の手紙の物語。 知人に勧められて借りました。 著者がうつ病だったということがあり、鬱の描写がとてもリアル。 感情の喪失や色のない世界、動けない体に、取り纏う希死観念。 体験記ではなく小説でこんな風に鬱独特の症状を描いている作品は希少かもしれないですね。 7年前に届けられるはずだった手紙が時を越えて届くことで様々な物語が生まれますが、共通して思ったのは、タイミングって大きいなということ。 タイミングが違えば結果は違っていた。そういうことは現実にたくさんあって、むしろそういう些細なタイミングのズレや一致で生まれた結果の積み重ねが人生を創っているように感じます。 一般的な「良い」「悪い」という物差しとは別のところで物語が紡がれているのもよかったです。 時を越えて届けられる手紙って、なんだかいいですね。

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2014/06/19
  • ネタバレ

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一気読み。あー、鬱の症状の気持ちが痛いほど分かるよーって思いながら読んだ。笑 少しずつ復活していくけれど、最後は奥さんがいたたまれないなあ。

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2013/09/02

うつ病になった人がどう感じどう生きているか詳しく語られていますが、解らない人には自己中心的としか見られないんだろうな。全体的に言葉の選び方が巧く、心に響きます。しかし奥さんのあの行動はちょっと……。主人公が死にたくなった気持ちも解ります。救われたような、救われないような、読む人に...

うつ病になった人がどう感じどう生きているか詳しく語られていますが、解らない人には自己中心的としか見られないんだろうな。全体的に言葉の選び方が巧く、心に響きます。しかし奥さんのあの行動はちょっと……。主人公が死にたくなった気持ちも解ります。救われたような、救われないような、読む人によってかなり印象が変わる作品だと思います。

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