オズの魔法使い の商品レビュー
江國香織さん訳の『オズの魔法使い』です。 なんだか全然わくわくしない低体温な訳で、とても残念でした。 物語自体は冒険モノっぽいし、なかなか良いことが書かれてもいるんだけど、善悪に関しては、すっごく偏ったお話だよね。 道を歩いていてカブトムシを踏んづけちゃっただけで大泣きするく...
江國香織さん訳の『オズの魔法使い』です。 なんだか全然わくわくしない低体温な訳で、とても残念でした。 物語自体は冒険モノっぽいし、なかなか良いことが書かれてもいるんだけど、善悪に関しては、すっごく偏ったお話だよね。 道を歩いていてカブトムシを踏んづけちゃっただけで大泣きするくらい生きものに優しいと自称しているブリキのきこりさんが、問答無用でネズミを捕まえようとしているネコちゃんを斧で切り殺したりとか…。 知り合ったばかりの誰かが悪だと言ったら「そうなんだ!」ってガッテンしちゃうのはどうかと思う。 悪って思ったほどわかりやすいものじゃないからさ。 ドロシーちゃんも切り殺された40匹のオオカミのそばで平然と食事をするとか、ちょっと不思議な人だ。 全体を比較衡量しない、独断的で脊髄反射的な善悪の判断で極端な行動を取る児童文学は苦手かも…。 訳が低体温だったから、よけいそう思っちゃったのかもしれないけどね(苦笑)
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wickedを見る準備として読んでみた。 こんな話だったっけーという感じ。 絶対見る前に読んだ方がいい本
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お嬢さん相手に毎晩だったりお休みの日の昼下がり、ひたすらコツコツ読み聞かせ。 たまにはだいぶ間が空いてしまったりも、そうして長々コツコツと、ドロシーたちと歩いて旅した気分に浸りつつ読み進める、そういう物語でした。 そう。読む物語というよりも、時間の経過がある分歩いて旅する物語、...
お嬢さん相手に毎晩だったりお休みの日の昼下がり、ひたすらコツコツ読み聞かせ。 たまにはだいぶ間が空いてしまったりも、そうして長々コツコツと、ドロシーたちと歩いて旅した気分に浸りつつ読み進める、そういう物語でした。 そう。読む物語というよりも、時間の経過がある分歩いて旅する物語、という感覚がすごくありました。 元々オズの魔法使いを読んでも見てもいないということもあり、強いて言うなら数年前、BSでやってた映画ウィズ(THE WIZ)の印象がおぼろげに…という程度。 (ウィズはウィズで、インパクトは相当だったけど。だってダイアナ・ロスがドロシーで、案山子をマイケル・ジャクソンが演じており、舞台は実はNYだった…というのはググって先程仕入れた知識。何ていうか古い映画な分、斬新だったな…また観たいって思うもの) ということで、読み進めながら、非常にワクワクした物語でした。 最近物語る、というのも楽しくなっているし。 読み聞かせって、最初余り得意でもなかったし、楽しいもんだとも思わなかったけど、慣れて来ると凄く面白いし気持ち良い。 音読って大切だわ。 (うちの子は4歳〜5歳のお誕生日前後で読んだけど、けっこう読めてしまうもんです)
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初めて読んだのは、確か小学生高学年の頃、 図書館で出会ったハヤカワ文庫版にて、でした。 意外だったのは、ボーム本人のモノだけでも14冊のシリーズがあり、 パスティーシュ・オマージュ等をあわせると、数十冊を越えるとか何とか。 そのオズの最初の物語が江國さんの訳で甦ったとのことで...
初めて読んだのは、確か小学生高学年の頃、 図書館で出会ったハヤカワ文庫版にて、でした。 意外だったのは、ボーム本人のモノだけでも14冊のシリーズがあり、 パスティーシュ・オマージュ等をあわせると、数十冊を越えるとか何とか。 そのオズの最初の物語が江國さんの訳で甦ったとのことで、 子供へ読み聞かせながら、一緒に追いかけてみました。 全体的に優しい物語なのは変わらずですが、、 所々で、シニカルだったり、残酷な言い回しを使っていたりと、 小学生低学年向けとしては、訳し方がちょっと早かったかなとも、 そういった意味では、大人のための一冊なのかもしれません。 読み聞かせの時に、不適当だなぁ、、と思ったフレーズは、 柔らかめの言い回しに変えたり、部分的に飛ばしたりもしてました。 個人的には久々に懐かしい旅ができて、ほっこりと。 息子も結構気に入ったらしく、第2作目の『オズの虹の国』へと。 しばらくはオズでの旅が続くことになりそうです。
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江國さんの新しい訳って云うことで、30数年振りに読んだ。 特に訳って部分で感じたことはなかったけど、こないだ「オズ はじまりの戦い」を見たところなんので、繋がりが分かってより面白かった。 まえがきのボームの文章を読んで、ブリキのきこりの虫やありに対する態度と敵に対する態度を読...
江國さんの新しい訳って云うことで、30数年振りに読んだ。 特に訳って部分で感じたことはなかったけど、こないだ「オズ はじまりの戦い」を見たところなんので、繋がりが分かってより面白かった。 まえがきのボームの文章を読んで、ブリキのきこりの虫やありに対する態度と敵に対する態度を読んでいくと、アメリカ人の基本的な考え方が納得できるように思えました。
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「オズの魔法使い」の、江國さんによる翻訳本。 童話の原作(翻訳)を読んだことのない人って、 意外と、結構、多いんじゃないかな~?? ボクは…、「オズの魔法使い」は初読でした…。 江國さんの文章も、世界観によく馴染んでいて、 へぇ~、こんなお話だったんだ~、って感じで、 面白か...
「オズの魔法使い」の、江國さんによる翻訳本。 童話の原作(翻訳)を読んだことのない人って、 意外と、結構、多いんじゃないかな~?? ボクは…、「オズの魔法使い」は初読でした…。 江國さんの文章も、世界観によく馴染んでいて、 へぇ~、こんなお話だったんだ~、って感じで、 面白かったです…。 前日譚となる、 映画「オズ はじまりの戦い」(2013年)も、 原作を読んでないと、面白さ2割減かも…。 たまには、こぅいう読書も、いいもんですね~。
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久しぶり、もしくは初めて原作を読んだかもしれない。 前日譚でもある映画がとても素敵で、原作読もうかなぁと思っていたところ大好きな江國香織さん訳のものがあると知り手に取った。 江國さんの言葉のいいまわしがやっぱり好き。ひらがな使いとか。オズの世界とマッチしている。やわらかで、けど強...
久しぶり、もしくは初めて原作を読んだかもしれない。 前日譚でもある映画がとても素敵で、原作読もうかなぁと思っていたところ大好きな江國香織さん訳のものがあると知り手に取った。 江國さんの言葉のいいまわしがやっぱり好き。ひらがな使いとか。オズの世界とマッチしている。やわらかで、けど強さもたくましさもあるゆるやかな世界に。上質なお話。
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本当に小さい頃に呼んだと思われる「オズの魔法使い」 ミュージカルの「Wicked」 映画の「オズの魔法使い」 を見た時にあれ?実際のオズの魔法使いはどんなはなしやっけと思ってたけど やっと理解できた 翻訳は気になる箇所があったけど笑
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子供の頃に読んだっきり、すっかり内容を忘れていた。 読みながら、あぁ、こんな話だったっけって思った。 江國さんらしいするっと入ってくる文章だったけど、 するっと入り過ぎて少し淡白すぎる印象を受けた。 挿絵のタッチが素敵。
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大型絵本版から加筆修正されたということで、絵本ではなく こちらのほうを購入。 江國さんが翻訳して見せてくれるオズの世界は どんな世界なのかドキドキしながら本を読み進めていくと 期待通り、言葉の1つ1つが優しくて美しいオズの世界。 あかるい色の花々に彩られた美しい緑の草原。 果...
大型絵本版から加筆修正されたということで、絵本ではなく こちらのほうを購入。 江國さんが翻訳して見せてくれるオズの世界は どんな世界なのかドキドキしながら本を読み進めていくと 期待通り、言葉の1つ1つが優しくて美しいオズの世界。 あかるい色の花々に彩られた美しい緑の草原。 果物のいっぱいなった木々に縁どられた道。 ひなげしのベッド。 大好きな野ねずみの女王さまたちもより柔らかで気品のある ステキな章になっていてうれしい[*Ü*] オズの城のドロシーにあてがわれた小部屋も より魅力的に描かれていて、想像してはうっとり。 部屋の真ん中にある緑の香水が美しい曲線を描いて 緑の大理石の水盤に落ちていく噴水。 いいなぁ♡自分の大好きな香水がふんわりと 美しい噴水から循環して香ってくるなんて 想像しただけで幸せすぎる光景!!! 大好きなお話が翻訳で少し表情が変わる。 また1つ素敵なオズを見つけたようでうれしい1冊でした。
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