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藤原道長の日常生活 の商品レビュー

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17件のお客様レビュー

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2013/08/10

御堂関白記を研究している人間の書くものは、出来事を知る上で非常に参考になるし勉強になるが、いかんせん、道長像が偏っているというか、凝り固まっているきらいがあるため、出来事に対する解釈については、差し引いて納得しておかなくてはいけない。

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2013/08/05

 藤原道長の日記である「御堂関白記」「小右記」などを翻訳して、藤原道長の人となりや、平安時代の人々の生活や風俗を詳らかにしよう、という画期的な書籍であります。  藤原道長はこんな人だったとか、当時の物忌を利用した足止め策とか、面白いエピソードには事欠かない。が、別に面白くもない...

 藤原道長の日記である「御堂関白記」「小右記」などを翻訳して、藤原道長の人となりや、平安時代の人々の生活や風俗を詳らかにしよう、という画期的な書籍であります。  藤原道長はこんな人だったとか、当時の物忌を利用した足止め策とか、面白いエピソードには事欠かない。が、別に面白くもないエピソードにも事欠かないわけです。このあたりが、非常にその、ごくごく真面目な研究者がものされた本であるなぁというあんばいでして、もうちょっと構成を考えればとか、古事記の後半部分じゃないんだから、もうちょっとメリハリを付けるとか、などという不満は無きにしもあらず。  これ、もっと面白く出来る人が手がけたら、もっと面白くなるだろうなぁ、という宝石の原石のような、最近の新刊。

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2013/07/26

藤原道長ほどの有名人になれば、 伝記の類が数多出ていると思います。 日本史を通史的に扱った本で、 平安時代の枠に藤原道長が出ていないものはないでしょう。 ですが、この本は、本人の自筆日記『御堂関白記』や、 彼と付き合いのあった人々の日記(藤原実資の『小右記』や 藤原行成の『権記』...

藤原道長ほどの有名人になれば、 伝記の類が数多出ていると思います。 日本史を通史的に扱った本で、 平安時代の枠に藤原道長が出ていないものはないでしょう。 ですが、この本は、本人の自筆日記『御堂関白記』や、 彼と付き合いのあった人々の日記(藤原実資の『小右記』や 藤原行成の『権記』)中心に論じている点で新しいと思います。 なにより、本人の自筆日記が残っているという意味では、 非常に稀有な人物ですよね、道長って。 日本史上、聖徳太子(厩戸皇子)や織田信長、 徳川家康、西郷隆盛など有名人は多くいれど、 本人の日々の日記、 しかも人に見せるためのものではない内々の記録が残っているんですから。 ブログなどとちがって本音が書かれているでしょうし、 大変興味深いです。 なので、この本の残念なところはほとんど引用がないところ。 『御堂関白記』という古記録をもとにしているのですから、 やはり原典をひいてほしかった。 一般向けの本でも日本史の本となれば、 科学系の本の数式以上に古文引用が出てきます。 そのあたり、もっと出して欲しかったですね。

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2013/07/15

後世の記述ではなく、本人を含め当時、同時代を生きた人の日記から藤原道長の人物像を浮かび上がらせる趣旨なのでしょうが、いかんせん枚数が足りず終始駆け足気味に見え、その全てを伝え切れていないのが残念なところです。それだけ、簡単には語りきれないほどの多面性を持つ人だったという事なのでし...

後世の記述ではなく、本人を含め当時、同時代を生きた人の日記から藤原道長の人物像を浮かび上がらせる趣旨なのでしょうが、いかんせん枚数が足りず終始駆け足気味に見え、その全てを伝え切れていないのが残念なところです。それだけ、簡単には語りきれないほどの多面性を持つ人だったという事なのでしょう。面白おかしく紹介しようという娯楽性はほぼ皆無の内容です。しかしさすがは現代人から見れば特異な平安貴族のその中でも特別な存在だった藤原道長。やはり一人の人間だったのはわかりますが、身近さをあまり感じないのは面白いところです。

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2013/07/07

道長の日記である「御堂関白記」のほか、実資の「小右記」と行成の「権記」を基に、道長本人に関することと、当時の社会や貴族の暮らし・考え方などを記述している。 道長が摂関政治の頂点なので、天皇・皇室との関係において道長の行動や記録を知るというのは面白いが、道長個人にはあまり関心がない...

道長の日記である「御堂関白記」のほか、実資の「小右記」と行成の「権記」を基に、道長本人に関することと、当時の社会や貴族の暮らし・考え方などを記述している。 道長が摂関政治の頂点なので、天皇・皇室との関係において道長の行動や記録を知るというのは面白いが、道長個人にはあまり関心がないので、むしろ、平安時代の京都や公家の暮らし向きの方が興味をそそる。 ただ、似たような名前の人が何人も出てくるので、後ろの家系図を何度も参照しながら読み、少しずつ慣れていくという作業が面倒といえば面倒ではある。この時代の登場人物に詳しい人には、もっと面白かろうと思う。

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2013/03/27

面白かった。藤原道長や平安文化に興味のある人にはオススメ。クヨクヨしたりカッカしたりしている道長が人間的だなあと思った。個人的には奥さんや子供たちなど家族との関係が伺えたエピソードが面白かった。

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2013/03/22

日記を元に、等身大の権力者藤原道長の多面性を教えてくれる。貴族の日常や宗教観なども面白い。ただ、全体として散漫な印象。

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