自閉症スペクトラム の商品レビュー
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ドラマ「ライオンの隠れ家」で主人公が読んでいた本。気になったので手にとってみた。「違っている」ことを「劣っている」と考えてしまう人全般に良い本な気がする。 子ども時代はボトムアップの克服を、成人以降はトップダウンで成長を。たしかに成人期までに身につかなかったスキルを、大人になって...
ドラマ「ライオンの隠れ家」で主人公が読んでいた本。気になったので手にとってみた。「違っている」ことを「劣っている」と考えてしまう人全般に良い本な気がする。 子ども時代はボトムアップの克服を、成人以降はトップダウンで成長を。たしかに成人期までに身につかなかったスキルを、大人になってから身につけようと思ってもなかなか上手くいかない。そんな時は出来ないことは無理せず出来ることを頑張れば良い。ルールさえ守れていれば人と違うことはむしろ良いこと。同調圧力だらけの社会で、理解者と支援者に恵まれるといいなと感じた。
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思春期前の小学生時代は保護的環境で十分に自信をつけさせるのが良い。人に相談して解決したという経験を積ませる。意欲の貯蓄をしていく。特訓(苦手なこと)はこの時期に不要である。 特別支援教育(支援級や放課後等デイサービス)など普通級以外の複数の居場所があることが子どものためになって...
思春期前の小学生時代は保護的環境で十分に自信をつけさせるのが良い。人に相談して解決したという経験を積ませる。意欲の貯蓄をしていく。特訓(苦手なこと)はこの時期に不要である。 特別支援教育(支援級や放課後等デイサービス)など普通級以外の複数の居場所があることが子どものためになっていると実感。インクルーシブ教育は皆が皆同じことをするのが良いわけではない。ASDの子にはその子に合った進捗度合いで教育を受けることがよい。 とても参考になった。
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いわゆる自閉症のみならず、非障害自閉症スペクトラムにも重きをおいて話を展開しており、身に覚えがある人も多いのではなかろうか。 かくいう私もその一人だったりする。 特性を知ることは自分を知ることであり、自分がより生きやすく、より幸せになるための最短経路である。 今困っていなくとも...
いわゆる自閉症のみならず、非障害自閉症スペクトラムにも重きをおいて話を展開しており、身に覚えがある人も多いのではなかろうか。 かくいう私もその一人だったりする。 特性を知ることは自分を知ることであり、自分がより生きやすく、より幸せになるための最短経路である。 今困っていなくとも環境が変われば困ることがあるかもしれない。その時のためにも、周りの人への理解という目的でも、本書を読むことには価値があるだろう。 ✏あるときは仲良くしつつも、別の場面では競争する、という対人関係は、自閉症スペクトラムの子どもたちにとって、矛盾に満ちているのです。 ✏感覚の異常は、過小評価されがちです。もともと自分の感覚機能を他人と比較することは難しい上に、自閉症スペクトラムの人たちは、他者と自分を比較することへの関心が低いため、他者に比べて自分の感覚機能が異常である、と気づきにくいところがあります。また、周囲の人も、自分にとって平気な感覚がとても苦手な人が存在するということに、ピンとくることが難しいのです。 ✏自閉症スペクトラムの人は、おそらく潜在的には人口の 10%はいると思われます。ただし、過半数は、成人期には非障害自閉症スペクトラムになる可能性が十分ある人たちかもしれません。典型的な自閉症は、この中のごく一部で、人口の 0・ 3%程度だと思われます。 ✏幼児期に近い時期の支援者たちがボトムアップで頑張ろうとするのは、目の前の子どもが将来どうなるのかという見通しが持てていないからに過ぎません。 ✏どんなに小さな年齢であっても、将来どのような状態になる可能性があるか、ある程度の目安を示すことができるのが専門家です。それを念頭に置きながら、トップダウンで育児に取り組んでいく。これが最良の支援です。そして、そのスタートは、早ければ早いほどよいのです。 ✏自閉症スペクトラムの人たちが物心つくのは、思春期であると考えられます。 ✏物心がつく前に特訓を強要されると、心の健康を損ねます。 ✏だから、「一人でできる」ことだけが目標ではなく、「人に報告ができる」、何かあったときに「人に相談ができる」ということが大事なのです。そういう習慣が身につくためには、「何かを人と一緒にやって、よい結果に終わった」という体験をする必要があります。 ✏子どもが混乱したり、パニックになったりしているときに、「しっかりしなさい」という対応ではなくて、「かわいそうだね」「こんなふうに思っているのだよね」などと共感してあげると、子どもが自分で立ち直る。 ✏自閉症スペクトラムの人は、うまく育っているとだいたい明るい性格です。
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発達障害に関する雑な本があふれているのに辟易していたが、この著者は信頼できる内容を書く。ASDに知りたいが何を読んだらいいかわからない人は読むべき1冊。 わかりやすく、かつ誠実に当事者をいかに利するかというスタンスで書かれた本。著者の方は自閉症スペクトラムについて実臨床に携わっ...
発達障害に関する雑な本があふれているのに辟易していたが、この著者は信頼できる内容を書く。ASDに知りたいが何を読んだらいいかわからない人は読むべき1冊。 わかりやすく、かつ誠実に当事者をいかに利するかというスタンスで書かれた本。著者の方は自閉症スペクトラムについて実臨床に携わっていらっしゃるので、腑に落ちる説明が多かった。ちょっとだけ気になるのは、IQが低い群の話とそうでない群の話がいったり来たりするところが焦点が分かりづらくなっていたのと、ゲームに対する記述が雑なこと(ネスト・ジャパンの余暇活動にもゲームがあるように、ゲームもまた「共通の趣味」というよりどころになるはず。)。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
妊娠中に子どもの個性を学びたくて読み始めました。 本書は、自閉症スペクトラムについて、この一冊で基本的な知識から考え方まで学べる良書だと思います。 印象的だったのは、自閉症スペクトラムかどうかに関わらず、多くの人が思春期になれば世の中のことや自分の周囲のことに目を向けられるようになる、ということです。 以下は、わが子や周りの子どもたちと接する上で、心がけたいと思いました。 ・物心がつく前の時期に何かを特訓することはしません。その子ども自身が、「苦しい特訓を乗り越えてでもこうなりたい」と思えるような目標や動機を、まだ持たないからです。その時期に特訓などすると、その子の心の健康が大きく損なわれてしまいます。 ・思春期以降に自発的な動機づけが出てきたら、本人が必要と思うことについては勝手に特訓を始めます。
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臨床を知ってる人じゃないと書けない内容。特性についてだけでなく、自閉に対する捉え方も深刻さがなくフラットなのがとてもいい。「それ分かるなぁ」っていうあるあるも、「そういうことやったんか!」っていう嬉しい発見も沢山ある。本田先生の本はハズレがない。自閉ならこの先生。
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人それぞれに意見はあるかと思いますし、障害の特性もそれぞれにあると理解してもいるのですが、駄目なものは駄目でした。どうも、身構えてしまいます。
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「その特性をごく簡単に要約すると、『臨機応変な対人関係が苦手で、自分の関心、やり方、ペースの維持を最優先させたいという本能的志向が強いこと』となります』。まさに自分のことだ。そうかも知れないなとは思っていたが、ぐうの音も出ないほどズバズバ言い当てられた。ショックもあったけど、それ...
「その特性をごく簡単に要約すると、『臨機応変な対人関係が苦手で、自分の関心、やり方、ペースの維持を最優先させたいという本能的志向が強いこと』となります』。まさに自分のことだ。そうかも知れないなとは思っていたが、ぐうの音も出ないほどズバズバ言い当てられた。ショックもあったけど、それでも論述の巧みさと内容自体の興味深さで、読むのを止めることができなかった。こんな素晴らしい本を書いた本田氏自身が自閉症スペクトラムの当事者である、ということが、自分にとってなによりの慰めであり、希望になる。
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子供のときのことは、大人になって振り返るとたいしたことない。大人になるまでにできれば問題ない。大人が完成形で当事者の「今」がすっぽ抜けてる記載が結構あって、少しそこは違うかなっと思った。
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