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チェーザレ 破壊の創造者(10) の商品レビュー

4.4

26件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    8

  3. 3つ

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2023/04/14

ピサ校を卒業して皆、大人に。枢機卿という重責を任されたジョヴァンニに自覚が芽生えるところは感動的でした。さて楽しかった子供時代が終わり、これからどうなるのか。

Posted byブクログ

2022/07/14

めちゃめちゃいい とってもいい かなりいい まず絵が美麗。麗しい。きれい。見てて楽しい。 そして時代考証の入り用がすごい。教科書かなにかですか?? あとやっぱりアンジェロとチェーザレとの関係性が良すぎる。側近ミゲロとチェーザレもいいですが…… なんでもできる文武両道おまけに容姿...

めちゃめちゃいい とってもいい かなりいい まず絵が美麗。麗しい。きれい。見てて楽しい。 そして時代考証の入り用がすごい。教科書かなにかですか?? あとやっぱりアンジェロとチェーザレとの関係性が良すぎる。側近ミゲロとチェーザレもいいですが…… なんでもできる文武両道おまけに容姿端麗、貴族という身にかけられた期待に応えるために達観し、どこか諦観しているチェーザレに市民のアンジェロが屈託なく話しかけるお前おもしれー奴構図が悪いわけがありましょうか。 アンジェロもただ馬鹿じゃなくて食えない奴なのめちゃめちゃいい。 あと歴史物は自分の微かな知識にひっかかって読むのが楽しい…… この時代の貴族の絢爛さやドロドロっぷりのドラマ性にベルばらみたいな懐かしさを感じた、これこれこの味ですよ。

Posted byブクログ

2022/05/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アンジェロが成長している……。 ちょいちょいレオナルドとかミケランジェロとか登場して絡むけれど、同じ歴史の中に生きていたという証左を残したいのかな? 13巻で完結みたいだけれど、いったいどこまで描かれているのだろうか? アンジェロはまだ登場するのかな??

Posted byブクログ

2022/04/21

借りたもの。 大人になろうとしていた少年たちが青年になった巻。 冒頭のドタバタでは、勢い余って倒してしまった彫刻の男の沽券に関わる部分が見事に折れてしまい…… 当たり障りのないようにアンジェロが機転を利かせて、ミケランジェロを召喚したり。修復作業の描写は丁寧で、見学しているチェー...

借りたもの。 大人になろうとしていた少年たちが青年になった巻。 冒頭のドタバタでは、勢い余って倒してしまった彫刻の男の沽券に関わる部分が見事に折れてしまい…… 当たり障りのないようにアンジェロが機転を利かせて、ミケランジェロを召喚したり。修復作業の描写は丁寧で、見学しているチェーザレと同じ目線に立てて読んでいて面白い。 ジョヴァンニの学位取得の試問は、教養を前提とした出来レースのように見える…が。そこに反感を覚えたピサの職人頭( 4巻 https://booklog.jp/item/1/4063723968 に出てきた露店で絡んできた親父さん )の言葉を受けて、チェーザレはジョヴァンニに鋭い試問を投げかける。当時、絶対視されるキリスト教価値観では徴税人や高利貸しは悪人。その金融業に携わるメディチ家。 そこで得た財は芸術への投資によって市民へ還元するという風にとれるジョヴァンニの発言に、納得する人々。 さすが、豪華王・ロレンツィオの息子というべきか。 そのロレンツォの容態が日に日に悪くなっている……不穏な雰囲気をまとうジョヴァンニの兄・愚かなピエロ。 その一方でコロン船長(コロンブス)のサンタ・マリア号の寄港、大航海時代の幕開けと未来への希望を感じさせる描写が。 ローマへの出立とそれぞれの別れ。 それと並行して惣領さんの緻密な描写で描かれた、イタリアの自然に、陽差しや空気感を想起させられる。 チェーザレやロレンツォにローマへ行くにあたり忠告を受けるアンジェロ。名ばかりの共和制、貴族たちの陰謀や数多い貧民層の人々…魔窟だ。 「ローマでは貧民に関わるな」…すべての貧民に施しを与える事は叶わない。また、自身で得られない贅沢を教えてはならない。 緋色の法衣に身を包み、ジョヴァンニは枢機卿になる。

Posted byブクログ

2018/10/12

ピサでの学生時代が終わり、ようやく本格的に歴史の表舞台での活躍が始まる。どうか最後まで描ききれますように。

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2018/10/03

中世イタリアの、混沌を深めていく様が分かりやすく描かれていて、美麗な絵も相俟って、相変わらずの高品質。進むのはゆっくりだけど、描き切ってもらいたいです。

Posted byブクログ

2016/01/26

第10巻。ジョヴァンニの最終公開試問、ミケランジェロ、コロンブスとの船路、ジョヴァンニの緋の衣。 いよいよピサから学生たちが方々に去ります。 メディチ家から初の枢機卿を輩出した喜びも束の間、フィレンツェに戻ったジョヴァンニは早々に今後の動向について不穏な様子を感じ取ります。アン...

第10巻。ジョヴァンニの最終公開試問、ミケランジェロ、コロンブスとの船路、ジョヴァンニの緋の衣。 いよいよピサから学生たちが方々に去ります。 メディチ家から初の枢機卿を輩出した喜びも束の間、フィレンツェに戻ったジョヴァンニは早々に今後の動向について不穏な様子を感じ取ります。アンジェロとチェーザレをはじめとするスペイン団との別れのシーンはぐっとくるものが。特にチェーザレの笑顔がまた切ない。若さや勢いが痛快だった学生生活の場面もこの巻でひと区切りです。若年ながらその重責を背負うことになるチェーザレやジョヴァンニの覚悟や奥に潜めた不安など、ひとりの人間として魅力に映ることの多かった回でした。

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2014/11/21

チェーザレ・ボルジアを軸にルネッサンスを描くシリーズ10巻。 教皇インノケンティウス8世の死期が迫る中、教皇を操ってきたジュリアーノ・デッラ・ローヴェレが動き出す。デッラ・ローヴェレがナポリと結ぶことにより、イタリアの平和の要となっていたナポリ・フィレンツェ・ミラノの三国同盟は...

チェーザレ・ボルジアを軸にルネッサンスを描くシリーズ10巻。 教皇インノケンティウス8世の死期が迫る中、教皇を操ってきたジュリアーノ・デッラ・ローヴェレが動き出す。デッラ・ローヴェレがナポリと結ぶことにより、イタリアの平和の要となっていたナポリ・フィレンツェ・ミラノの三国同盟は崩れる。 イタリア半島を緊張が覆う中、自身も死が迫っていたロレンツォ・デ・メディチの悲願は、息子、ジョヴァンニが枢機卿となること。そのためには、ジョヴァンニはサピエンツァ大学ピサ校の教授資格認定試験に合格する必要があった。試験官の1人として選ばれたのは、すでに教授資格を持つチェーザレ。 チェーザレもジョヴァンニもそしてアンジェロもミゲルも青春時代を過ごした大学生活が、真に終わりを告げようとしていた。 政治の舞台に出ようとするジョヴァンニに付いて、アンジェロもローマへと向かうことになる。純朴であるように見えて「案外食えない」アンジェロは、チェーザレにジョヴァンニ周囲の動きを伝えることを約す。 上に立つことを運命づけられたチェーザレがふと見せる「年相応の青年」の顔。 ミゲルもアンジェロもその顔に気づいているから、チェーザレに惹かれている。 2つの海のシーンが印象的である。1つはピサに寄港したコロンブスの船で沖に出るチェーザレ、アンジェロ、ミゲル。1つはアンダルシア種の馬を駆り、海辺へと遠乗りする彼ら。 大海原は大航海時代の幕開けも予感させ、人の儚さも思わせる。潮の香りが漂い、波の音が聞こえるような絵が美しい。 ピサの海岸はまた、キリストの弟子、聖ペテロが、エルサレムから渡り上陸した地でもある。 ここからまた、チェーザレたちも旅立つ。 青春の思い出を胸に抱き、おそらくは平穏ではない航海に。 *この巻は解説がなくて少し残念。 *つまらないことではありますが、死期迫るロレンツォ・デ・メディチの台詞「私の目が黒いうちに」、というのに少々引っかかりました。ロレンツォは黒髪で、おそらく目も黒いのでしょうが、ジョヴァンニも兄もおそらく金髪、おそらく目の色も淡い。黒い瞳が主流とはいいにくいであろうイタリアに、はてこんな慣用句があるのかな・・・?と(^^;)。 *さて、ここで既刊分に追いついたので、そのうち『神曲』他に手を出していこうかなと(^^;)。いずれにしろ、ぼちぼちペースになりそうです。

Posted byブクログ

2014/06/14

借り物。とっくの昔に借りて読んでいたと思うのだけど、ブクログに登録が無かったので登録ついでに読みなおしてしまった。 歴史物のうねるような時間の流れと、その中の一瞬でしか無いちっぽけな人間が大きな歴史を動かしていく圧倒的な力強さ。それを感じるとき、何故か自然と涙があふれるような感...

借り物。とっくの昔に借りて読んでいたと思うのだけど、ブクログに登録が無かったので登録ついでに読みなおしてしまった。 歴史物のうねるような時間の流れと、その中の一瞬でしか無いちっぽけな人間が大きな歴史を動かしていく圧倒的な力強さ。それを感じるとき、何故か自然と涙があふれるような感覚になるのは何故だろう。 人が人であり、生きて死んでゆく。瞬きのように思いが交錯し、揺れ動き、進んでゆく。自然は美しい。けれども人もまた自然の一部なのだから。 しかし惣領さんの絵は本当に美しいなぁとあらためて…(惚)。

Posted byブクログ

2014/05/14

読み応えがある。 第一部完結といった趣か。 アンジェロの成長ぶりと変わらなさが微笑ましい。 チェーザレは、これからどうなっていくのか。 どこまで描くのか。 期待大。

Posted byブクログ