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サクラ秘密基地 の商品レビュー

3.6

42件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    17

  3. 3つ

    13

  4. 2つ

    3

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2013/09/05

あらがうことのできない、大きな何かがこの世界にはあるのかも。 相変わらず、この人の書く時代が好きだ。 心地よいノスタルジックな場所で。なんか無条件に寂しいのは、すでに過ぎ去ったものだからかな。 わりと悲しい話が多かったけど、最後のは切なくも優しくてよかったな。

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2013/09/03

明るい表紙にだまされた感、めいっぱい^^;少年達の友情物語とか冒険物とかを想像してましたが、気が滅入るような悲しいお話の6短編。やはり朱川さんの事だけあったわ~。最後の「スズメ鈴松」は切ないながらも心に染み入るお話だったので救われました。

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2013/08/18

素敵なタイトルとやわらかな色あいの表紙に 勝手にほのぼのした読後感を期待して読み始めて。。。 一篇めの表題作で、血の気がひいてパニックに! まるで、ルスツリゾートで、優雅に空中散歩を楽しむアトラクションだと思い込んで 娘と一緒にブランコっぽい乗り物に乗ったら、 いきなり上下左右...

素敵なタイトルとやわらかな色あいの表紙に 勝手にほのぼのした読後感を期待して読み始めて。。。 一篇めの表題作で、血の気がひいてパニックに! まるで、ルスツリゾートで、優雅に空中散歩を楽しむアトラクションだと思い込んで 娘と一緒にブランコっぽい乗り物に乗ったら、 いきなり上下左右360°ぐるんぐるん回り始めて顔面蒼白になった、あの時のような。 痛ましすぎる物語でした。 昭和のこどもの世界を、写真をモチーフに描いた短編集。 切なさを通り越して悲痛なお話、背筋がざわっとするような味わいのお話が続いて 「ああ、久しぶりに☆3つをつけなきゃいけないの?!」と涙目になり やっとたどり着いた最終話の『スズメ鈴松』。 無骨な手でわしわしと握ったいびつなおにぎりのような 汗と埃で汚れた肩にひょいと乗っけて、思いがけずしてくれた肩車のような 父親の不器用な愛情に救われます。 このお話を最後にもってきてくれてありがとう!と 編集さんと本の神様に感謝を捧げてしまいました。

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2013/07/25

表題作の「サクラ秘密基地」は、子どもたちがかわいそうで、つらかった。昭和30年代には、いろんな意味で恵まれない子どもがたくさんいたように思う。社会の陰の部分を、そのまま陰の部分として受け入れて生きていた時代。あの頃は良かった・・・なんて言う人もいるけれど、怖いよ昭和。いちばんゾッ...

表題作の「サクラ秘密基地」は、子どもたちがかわいそうで、つらかった。昭和30年代には、いろんな意味で恵まれない子どもがたくさんいたように思う。社会の陰の部分を、そのまま陰の部分として受け入れて生きていた時代。あの頃は良かった・・・なんて言う人もいるけれど、怖いよ昭和。いちばんゾッとしたのは、「月光シスターズ」。

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2013/07/06

写真にまつわる短編集。 ちょっと懐かしい時代の、切ない話、心あたたまる話。 黄昏アルバムがよかった。

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2013/07/02

家族と写真をモチーフにちょっと不思議なエピソードが合わさって構成された短編集。 帯にね、ひとつの短編のラスト7行が衝撃って書いてあったの。それ読まなきゃよかったなあって感じでした(苦笑)。 好きな話と、いまひとつのとあったかな。

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2013/06/30

私には合わない作品かな。 全体的に理解・共感できない作品ばかりでしたが、最後のスズメ鈴松だけはポロッってきてしまうような良い作品でした。

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2013/06/16

直木賞作家という肩書を気にせず、(という言い方は少し変だろうか?)少年少女を主人公とするノスタルジックで、SFやホラーテイストを含んだ作品を発表し続けているのが朱川さんだ。今回の短編集にも、そんな著者らしい5編の作品が集められている。 ホラー・テイストな作品は「月光シスターズ」と...

直木賞作家という肩書を気にせず、(という言い方は少し変だろうか?)少年少女を主人公とするノスタルジックで、SFやホラーテイストを含んだ作品を発表し続けているのが朱川さんだ。今回の短編集にも、そんな著者らしい5編の作品が集められている。 ホラー・テイストな作品は「月光シスターズ」と「黄昏アルバム」。 下町の貧乏な社会とそこで営まれている人間の愛憎を凝縮して描き出すのが、表題作の「サクラ秘密基地」と「スズメ鈴松」。「飛行物体ルルー」にはUFOが登場する。 いずれの作品にも、著者が過ごした子供時代の思い出が色濃く表れているようだ。

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2013/05/28

朱川湊人著『サクラ秘密基地』読了。 世にも奇妙な話的な感じで読み進めると 装丁の和やかな雰囲気では無いなと… 怖かったり切なく悲しかったり、でも 最後はホッとした読後感です。 古い写真の整理をしたくなる作品です。 朱川さんの昭和な物語の展開に非常に 楽しめます。

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2013/05/25

朱川さんらしいノスタルジックで不思議なお話ではあるのだけど、どうにもやりきれなかったり、気持ち的にムリなものもあってこの評価。 あれがあそこに出てくるとは。 最後のお話はかなり好き。

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