原爆といのち の商品レビュー
2013年初版 金の星社 漫画家たちの戦争シリーズ 1945年8月6日 広島市 同年8月9日 長崎市 あの日に想いを寄せて
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古いもので1957年、新しいものでも1976年。高度成長が続いている。上げ潮に影を差す戦いの跡。残っているのは心の中だけではない。爪の痕というにはあまりにも深すぎる。6作中半数が原爆症を扱う。すべての物語が悲しい。直情的な登場人物たち。語りたいことをそのまま発する。矢のように訴え...
古いもので1957年、新しいものでも1976年。高度成長が続いている。上げ潮に影を差す戦いの跡。残っているのは心の中だけではない。爪の痕というにはあまりにも深すぎる。6作中半数が原爆症を扱う。すべての物語が悲しい。直情的な登場人物たち。語りたいことをそのまま発する。矢のように訴えてくる。わざとらしさは感じない。そういう時代だった。原発事故、新型コロナ、21世紀も不幸が続いた。今作られるものはこういうものではない。わかってきたこともある。進化している。でも、失ったものもある。それを思い出させてくれる作品群
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
気分が沈んでいるときは 手に取るのをためらうけれど 読むべき作品だと思うので シリーズを読み進めようと思う。 こういうのをまとめてくれるので、編集者さんの存在ってありがたい。 手塚治虫『ブラックジャック やり残しの家』 →既読。現在の作品に比べると改めて、書き込みの少ない作風だけれど、だから重いテーマも読みやすいのだろうか。 こうの史代氏の『桜の国』でもそうだが、発病のタイミングって、本当に分からない。。。 中沢啓治『おれは見た』 →はだしのゲン、1巻のみ既読だが、作者のほぼほぼ実体験だったことを初めて知った。。。 辰巳ヨシヒロ『地獄』 →フィクションだと思うけれど、思い出って美しくなってしまうのか、美しいからこそ思い出として語り継ぎたいのか。。壁のしみは有名だけれど、こんな展開を考えたことはなかったので驚き。 赤塚不二夫『九平とねえちゃん』 →当時、こういう事は日常として身近だったのだろうか。。 谷川一彦『星はみている』 →面白い毛色の作品。一見、戦争物だと認識できない。 貝塚ひろし『黒バットの記録』 →赤塚氏のように戦時中犠牲にならなくとも、青春時代が奪われる話。。。
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図書館にて。 今このシリーズを全部読もうと取り寄せている。 ブラックジャックの中の原爆の作品は初めてよんだ。 中沢啓治さんのはだしのゲンを思い出させる作品も子供の頃読んだことを思い出した。 戦争の怖さ、実態、過去に実際に起きたことはねじ曲げず、風化させず、二度と起こさないという気...
図書館にて。 今このシリーズを全部読もうと取り寄せている。 ブラックジャックの中の原爆の作品は初めてよんだ。 中沢啓治さんのはだしのゲンを思い出させる作品も子供の頃読んだことを思い出した。 戦争の怖さ、実態、過去に実際に起きたことはねじ曲げず、風化させず、二度と起こさないという気持ちをこれからの子供たちにきちんと教えていくことが本当に大切。 戦争を擁護したり、奨励したりできる要素は何一つない。
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<収録作品> やり残しの家(『ブラック・ジャック』)/手塚治虫 おれは見た/中沢啓治 地獄/辰巳ヨシヒロ 九平とねえちゃん/赤塚不二夫 星はみている/谷川一彦 黒バットの記録/貝塚ひろし
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面白いねぇ はだしのゲンの作者 「皮膚がただれて幽霊のようになる、歩き方もそのほうが歩きやすい」「スルメを焼いたときみたいに、人を焼くと立ち上がってくる」目を背けたくなるね、でも見なきゃ でもやっぱり手塚治虫が凄すぎて、彼の作品をもっと読みたいと思わさせられた
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図書館の児童室などまったく眼中になかったのだがふと足を踏み入れてびっくり、そこはかつて子供だった大人たちにとっての宝箱だったのだ。 その中でも漫画コーナーは垂涎もので選りすぐった一冊もこのメンバーで内容が素晴らしくないと言ったら罰が当たる… 筈なのだが残念ながらちょっと違和感。 ...
図書館の児童室などまったく眼中になかったのだがふと足を踏み入れてびっくり、そこはかつて子供だった大人たちにとっての宝箱だったのだ。 その中でも漫画コーナーは垂涎もので選りすぐった一冊もこのメンバーで内容が素晴らしくないと言ったら罰が当たる… 筈なのだが残念ながらちょっと違和感。 例えば「あの天才ブラックジャックでも治せない原爆症、だから核は恐ろしい」のメッセージもブラックジャックを知らない今の子供たちにどこまで伝わるのか? 揚げ足取りでなく昭和40年代に手塚先生たちから直に影響を受けた我々世代の語り部としての責任を強く感じた
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【収録作品】『ブラック・ジャック』から「やり残しの家」 手塚治虫/「おれは見た」 中沢啓治/「地獄」 辰巳ヨシヒロ/「九平とねえちゃん」 赤塚不二夫/「星はみている」 谷川一彦/「黒バットの記録」 貝塚ひろし
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原爆で死んでいった者も残された者も、その無念さははかりしれない。 戦争に向き合うシリーズが漫画という形でまた新たに刊行された。 くしくも松江市で『はだしのゲン』の閲覧制限が問題となったが、 シリーズのこの巻では中沢啓治さんをはじめ、手塚治虫さん、赤塚不二夫さんなどの6作品が収めら...
原爆で死んでいった者も残された者も、その無念さははかりしれない。 戦争に向き合うシリーズが漫画という形でまた新たに刊行された。 くしくも松江市で『はだしのゲン』の閲覧制限が問題となったが、 シリーズのこの巻では中沢啓治さんをはじめ、手塚治虫さん、赤塚不二夫さんなどの6作品が収められている。 中でも広島で生まれ原爆を体験した谷川一彦さんは、原爆の悲劇を漫画に描いた最初の漫画家のようで、 原爆を語ることの勇気についても改めて考えることができた。 子どもたちに紹介してみよう。
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