人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか の商品レビュー
要するに「物事を抽象する」という技術について語っているのだと思うけれど、さすがはアカデミックな世界で研究、そして教育に長年たずさわっていただけあって一般の、いわゆる市民生活とは若干乖離している象牙の塔からの物言い的なものもやや感じるわけですけれど、その思想の中に人間が幸せに生きて...
要するに「物事を抽象する」という技術について語っているのだと思うけれど、さすがはアカデミックな世界で研究、そして教育に長年たずさわっていただけあって一般の、いわゆる市民生活とは若干乖離している象牙の塔からの物言い的なものもやや感じるわけですけれど、その思想の中に人間が幸せに生きていく上で必要な物事を示唆していると思った。
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抽象化という言葉に対して、ぼんやりしていてはっきりしないマイナスなイメージを持っていた私からしたらこの著者の考えは目から鱗でした。 最後の章とあとがきがちょっと蛇足感。 島は自国の中の相手国側の専門家を立てればいいだとか、若者は抽象的であるだとか、前半とても響きました。
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・客観的と抽象的 ・頭の中に庭をつくって考える ・原発に賛成か反対か、感情的な理由で決めることは危険
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考える作業を続けるには抽象化しないと1つの具体にとらわれてしまうし、そもそも抽象化すること自体が考える事だったりする。
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著者の説明と照らし合わせると、自分は客観的なものの見方は、まだできている方だと思いましたが、抽象的な発想に欠けている、頭が固いと感じました。 読み進めて行っても、抽象的なものの見方というのが今一つ分からないでいましたが、庭仕事の例えで、すとんと理解できました。 これまでできなかった抽象的発想が、簡単にできるようになるはずもありませんが、本書をヒントに地道にこつこつ、こつこつと土壌から作るイメージで日々過ごしていけたらと思いました。
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・なにものにも拘らない ・人生を楽しむためには、この虚しさと親しみ、明日死ぬと思って毎日行動することだし、また、永遠に生きられると想像して未来を考えることである。 ・考えることは苦しいことだ。のんびりとリラックスしているときにアイデアが浮かぶよりも、忙しくて必死になって考えている...
・なにものにも拘らない ・人生を楽しむためには、この虚しさと親しみ、明日死ぬと思って毎日行動することだし、また、永遠に生きられると想像して未来を考えることである。 ・考えることは苦しいことだ。のんびりとリラックスしているときにアイデアが浮かぶよりも、忙しくて必死になって考えているときの方が、断然発想することが多い。酒を飲んで良い気分のときには、残念ながら、頭からはなにも出てこない。
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「客観的に考える」ないし「抽象的に考える」ということについて、著者自身がふだんから心がけていることを紹介しながら、自分で考えるための方法を読者に向けて語っている本です。 けっして語り口はむずかしくないのですが、著者特有の概念の用いかたになれず、しばしば戸惑いをおぼえました。たと...
「客観的に考える」ないし「抽象的に考える」ということについて、著者自身がふだんから心がけていることを紹介しながら、自分で考えるための方法を読者に向けて語っている本です。 けっして語り口はむずかしくないのですが、著者特有の概念の用いかたになれず、しばしば戸惑いをおぼえました。たとえば、「考えてみたら変な話だが、言語という具体的なもので、抽象的なことを表現するのである。きっと「~のような」という表現を多用することになるだろう」と書かれているのですが、言語というのは抽象的な概念を表現するものであり、「~のような」というのはイメージの連絡をかたちづくっていくことを意味するのではないか、といったようなことにそのつど引っかかってしまいます。 著者の日々の生活についてつづられているところは、エッセイとしておもしろく読むことができました。
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2018.9.19 最後の庭の例え話が面白かった。 最近年のせいか何を読んでも残らない。 この本もあとがきを読み終えて「あぁ、おもしろかったなぁ」と思った矢先、「ハテ、この本はどんな内容だったかナ?」と思った次第。 我が頭の庭はすでに荒野と化して、ただ一陣の風がびょうと吹くばか...
2018.9.19 最後の庭の例え話が面白かった。 最近年のせいか何を読んでも残らない。 この本もあとがきを読み終えて「あぁ、おもしろかったなぁ」と思った矢先、「ハテ、この本はどんな内容だったかナ?」と思った次第。 我が頭の庭はすでに荒野と化して、ただ一陣の風がびょうと吹くばかり。
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工学研究者であり小説家でもある森博嗣氏が、日常のなかでどのような考え方をしていけば豊かな精神を築けるかについてを語る本です。キーワードは抽象思考。世間では具体的なことがらに囚われすぎているとし、そこから一歩引いて客観的・抽象的に考えると発想が柔軟になりやすいとしています。本の内容...
工学研究者であり小説家でもある森博嗣氏が、日常のなかでどのような考え方をしていけば豊かな精神を築けるかについてを語る本です。キーワードは抽象思考。世間では具体的なことがらに囚われすぎているとし、そこから一歩引いて客観的・抽象的に考えると発想が柔軟になりやすいとしています。本の内容を要約するのがちょっと難しいですが、とても参考になる本でした。柔軟な発想ができるひとになりたいなあ。
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p180 抽象的思考の場は、まさに「自分の庭」のようなものだ。 ーーー これが、この本のすべてだと思う。
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