地のはてから(上) の商品レビュー
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冬休みに入り、一気に読みました。 開拓者、ってかっこいい響きがあるけどとんでもない。 序盤北へ向かう電車の下りの場面を読むだけでも不安で胸がいっぱいになった。 その後も思うようにいかない壮絶で厳しい暮らしの連続に胸が詰まった。 自分の意志では人生をなんとかできない女の人たちが沢山出てきた。男性ももちろん然りだけど、レベルが違う。 とわは賢い女子、不遇かもしれないが運もよかった。 とわの母親が歯を食いしばって育てた姿に思いを馳せる。そう考えると今日本はいい時代。物価は高いけど、でもやる気があれば教育を受けられる。 後編の隣に住んでいたタマヨさんとの会話のシーン、立場ほ違うけど必死に生きてきた二人が心を通わせるシーンには胸が熱くなる。 戦前戦後の北海道の様子がとてもよくわかった。 乃南アサさんの傑作だと思う。
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著者の最高傑作と銘打ってあったため読んでみました。主人公が北海道の未開拓の北の大地で、厳しい自然環境の中で生き抜く様に、とても勇気づけられました。主人公にこれでもかと何度も苦労が降りかかるのは著者の特徴ですが、そこがよみどころです。
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凍てつくオホーツク海に突き出し、人も寄せ付けぬ原生林に覆われた極寒の地・知床。アイヌ語で「地のはて」と呼ばれたこの地に最後の夢を託し、追われるようにやってきた開拓民の少女。物心ついたときにはここで暮らしていたとわは、たくましく生きる。今日から明日へ、ただ生き抜くことがすべてだった...
凍てつくオホーツク海に突き出し、人も寄せ付けぬ原生林に覆われた極寒の地・知床。アイヌ語で「地のはて」と呼ばれたこの地に最後の夢を託し、追われるようにやってきた開拓民の少女。物心ついたときにはここで暮らしていたとわは、たくましく生きる。今日から明日へ、ただ生き抜くことがすべてだった。中央公論文芸賞受賞。(講談社文庫)
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凄まじい読了感が1週間ぐらい続いてこの世界から抜け出せない。心が持ってかれる。ところどころのシーンで心臓がギュッと掴まれて、込み上げるものがある。でも泣くに泣けない。なんだかそれがリアル。人生を2回したように感じた。本を読んでいて、こんな経験は初めて。
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網走も知床も行ったことがあるけど、100年ほど前にこんな壮絶な生活をされていた方たちがいたとは!何も知らなくて恥ずかしい。 とわはこの先どうやって生きていくのか、どうか未来が明るいものでありますようにと願い下巻へ。
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明治の終わり~大正にかけて、北海道開拓に赴いたある家族、という設定の物語。当時の暮らしや北海道の生活、アイヌの人々の知恵などが物語の中にほどよく散りばめられており、読みやすい。 最初は開拓に巻き込まれた母親目線で、そのあとは北海道で育った記憶しかない娘の目線で描かれる。北海道の山...
明治の終わり~大正にかけて、北海道開拓に赴いたある家族、という設定の物語。当時の暮らしや北海道の生活、アイヌの人々の知恵などが物語の中にほどよく散りばめられており、読みやすい。 最初は開拓に巻き込まれた母親目線で、そのあとは北海道で育った記憶しかない娘の目線で描かれる。北海道の山の生活しか知らない彼女の都会へのあこがれや自然への思い入れが豊かに描かれており、面白い。 北海道開拓の歴史やアイヌの人々の温度感を小説のなかで学べ、人の一生についても考えることができる一冊。下巻も楽しみです。
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タイトルからして苦難の物語だろうと思ったらやはり。大正時代に開拓民として北海道に入った家族が苦労して生活していく話。家族のお母さん目線の話が、ちょっとしたら娘目線になった。その先はその娘が主人公。しかし北海道はいいけれど、知床半島とか、タイトル通り随分果てまで行ったものだと。いや...
タイトルからして苦難の物語だろうと思ったらやはり。大正時代に開拓民として北海道に入った家族が苦労して生活していく話。家族のお母さん目線の話が、ちょっとしたら娘目線になった。その先はその娘が主人公。しかし北海道はいいけれど、知床半島とか、タイトル通り随分果てまで行ったものだと。いや、いまだってそこで暮らしている人は多いのだから(そうやって開拓民だった人たちの子孫だわね)、果てと言う言い方は失礼だけど、当時は本当にまだほとんど誰も住んでいなかった地。寒さも厳しいのによくぞそこまで。
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今までのサスペンス中心の小説とは異にする乃南アサさんの小説。舞台は、大正期から昭和期の北海道。なかでも非常に厳しい自然環境にある知床の開拓移住した家族のお話。 冒頭から、読み進めるのが苦しくなるような過酷な環境に置かれた家族、放蕩父親の様子。しかし、次第にのめり込んでしまう。主人...
今までのサスペンス中心の小説とは異にする乃南アサさんの小説。舞台は、大正期から昭和期の北海道。なかでも非常に厳しい自然環境にある知床の開拓移住した家族のお話。 冒頭から、読み進めるのが苦しくなるような過酷な環境に置かれた家族、放蕩父親の様子。しかし、次第にのめり込んでしまう。主人公の少女とは、そしてアイヌの少年との出会いの意味とは。
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アイヌ語でシリエトク。「地の果て」知床にやってきた作四郎、つね、直人、とわの一家。大正時代、北海道開拓が政府によって奨励された。農家の次男坊、三男坊が自分の土地を求め、親戚に見送られて希望と金を持ってやって来るものも居たが、作四郎一家のように、借金から逃れるため夜逃げしてきたり、犯罪に手を染めたものも少なくなかったという。 福島から数日かけて、ようやくイワウベツの入植地にたどりつく。森林の大木を伐採してひらき、一家は屋根と四本の柱を板で囲い、むしろを下げただけの家で、互いの体温であたため合って氷点下三〇度にもなる冬を越えなければならなかった。しかし、ほんとうの試練はこれからだった。 つくづく自分は甘いと思わされました。ふわふわした幸せな物語ばかり読んできて、この現実に突き当たったとき、受け止める度量がない自分に気がつきました。それほど過酷な人生をいきたひとたちが、ここにいる。小説は、想像を超えた人生を教えてくれます。この物語は、わかりやすい、そして人の血がかよったことばで綴られていくのでひきこまれ、考えさせられます。
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方言が分かりにくくて読みづらかったけど、慣れるにつれておもしろくなってきた。 12歳で奉公って考えると、昔の人は本当に大変だったんだなって思う。 とわ、がんばれ!
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