グローバル・プロジェクトマネジメント の商品レビュー
グローバルプロジェクトにおいての苦労話をまとめた本。 事例のほぼすべてに書いてあったのが、文化の違い。 特に時間についての考え方、表現についての考え方について 最も違いが表れるらしい。 時間外労働なんて計画に組み込むなとか、 タスクは明確に役割分担は明確に依頼事項は具体的にとか...
グローバルプロジェクトにおいての苦労話をまとめた本。 事例のほぼすべてに書いてあったのが、文化の違い。 特に時間についての考え方、表現についての考え方について 最も違いが表れるらしい。 時間外労働なんて計画に組み込むなとか、 タスクは明確に役割分担は明確に依頼事項は具体的にとか、 割と当たり前のことが書いてあった。 時間外労働を計画に組み込むこと自体ナンセンスなので、 それは日本であっても組み込むべきではないことだし、 具体性の無い計画を作って失敗するなんてやってはいけない。 でも、形の見えないITプロジェクトでは、 計画が狂うことは往々にしてあるので、 狂うこと前提でバッファを持つというのも 良いアプローチなのかもしれないと思いました。 【勉強になったこと】 ・部下に指示したときは、指示した内容が正しく部下に 伝わったかを確認することが大事。コミュニケーションが 確立しづらいグローバルプロジェクトでは、部下に指示 内容を説明してもらうという形を取るのもよい。 ・プロジェクトマネージャーは以下の5つに回答出来ること ①我々はどこにいくのか ②どうやってそこにたどりつくのか ③たどり着くのに十分な資源を持っているか ④計画を邪魔するものはなにか ⑤計画通りにいっているのか、どうやってわかるのか 要するに、 目的、プロセス・スケジュール、リソース、課題、進捗 の5つを最低限把握出来ていること。 ・プロジェクトマネージャーに必要なリーダーシップ 人の力を引き出す、人を育成する、人を動機づける ・リスクマネジメントで実施する主な作業 識別 → 分析 → 計画 → 追跡 → コントロール ・グローバルはロー・コンテキスト文化である。 これは書いてあることに対してだけ実施するという 契約文化という意味でもある。 ・グローバルプロジェクトでは、日本の良いところを 組み入れてもらうよう仕向けることも大切。 例えば、間に落ちたタスクを拾うことも大事な仕事と いうことを理解してもらう。 ・RACIチャート ワークパッケージやアクティビティとプロジェクトの チームメンバーとの関係を、 メンバーと実行責任(Responsible) 結果責任(Accountable) 相談対応(Consult) 情報提供(Inform) の軸から関連付けたマトリクスチャート。 ・海外から来ている外国人で日本のプロジェクトに参画して いるメンバーの多くが、疎外感を感じると訴えている。 言葉が伝わらないからコミュニケーションを取らなかったり、 言わなくてもわかるだろうの部分を伝え損ねて認識違い が起きたりしてしまっていることが原因と考えられる。 ・プロジェクトマネージャーに求められる資質 ①リーダーとしての行動は、プロジェクトのビジョンを 明確にし、メンバーの動機付けを行う。 ②マネージャーとしては、プロジェクト管理の仕組みを 構築し、プロジェクト状況のデータを正確に、タイムリーに 収集し、ステークホルダーにプロジェクトの状況を報告する。 ③ファシリテーターとしては、ステークホルダーと意思の 疎通を行う。 ④メンターとしてはメンバーの育成に心がけ、キャリア・ パスの支援を行う。 ・チームビルディングでは、必ずDiversity Promotion、 Culture Transactionを行うこと。違うことをメンバー全員が 理解して、違いに対して敬意を払い、違いの融合と融合の利点、 そして共通項の強調、同じビジョンの下にあること、 プロジェクトの成功がもたらす効果、プロジェクトのゴールを 共有していることを分かち合うこと。 ・意義のある活動であれば、きちんと資金調達をして継続的な 活動にすること。「いい活動をしているけど、世間にわかって もらえない」というロジックは通用しない。
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