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螺旋の底 の商品レビュー

3.6

17件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

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2013/05/30

一人称で語られていく物語に 繋がりが分かりにくく感じてしまった事が もう騙されたと言う事なんだろうなあ。 事件が動き始めてからのエピローグにやられ、 最後の章でこう来るのか、と。 少々説明的ではあるけど面白く読んだ。 ちょっと分からない所があるんだけど、 読みこなせてないのかなあ...

一人称で語られていく物語に 繋がりが分かりにくく感じてしまった事が もう騙されたと言う事なんだろうなあ。 事件が動き始めてからのエピローグにやられ、 最後の章でこう来るのか、と。 少々説明的ではあるけど面白く読んだ。 ちょっと分からない所があるんだけど、 読みこなせてないのかなあ。 確認の為に軽く読み返したら、いろいろ伏線があったんだなあ、 と、違う感じでまた面白かった。

Posted byブクログ

2013/05/26

(No.13-30) ミステリです。 内容紹介を、表紙裏から転載します。 『屋敷の中央をつらぬく螺旋階段。 その底は牢獄のように暗く、厳重に施錠され、陰惨な過去を封じ込めてあるのだという。 その家に嫁いできた彼女の目的、それは「螺旋の底」をあばくこと。 また、いっぽうの夫も彼女...

(No.13-30) ミステリです。 内容紹介を、表紙裏から転載します。 『屋敷の中央をつらぬく螺旋階段。 その底は牢獄のように暗く、厳重に施錠され、陰惨な過去を封じ込めてあるのだという。 その家に嫁いできた彼女の目的、それは「螺旋の底」をあばくこと。 また、いっぽうの夫も彼女を迎え入れたのには「ある理由」があった。』 深木さんの今度のミステリの舞台は日本ではありません。鉄道を使えばパリから2時間半あまりしかはなれていない、北フランスの静かな村ラボリ。 その昔にはこの地域を支配していたゴラーズ家は少しずつ没落してはいますが、今でも権威があり村の名士です。 第二次大戦直後に村で起こった事件の中心だったゴラーズ家。村人は全員知っていて、でも口をつぐんでいます。被害者側、加害者側全員が。 まるでお城のような大きなお屋敷。 嫁いできた妻は、何か目的を持っているらしい。そのためにあえて結婚したみたい。 夫も秘密を持っているよう。 使用人なのに屋敷に君臨している家政婦のデュポン夫人。 通いの使用人だが財産管理も任されている男で寡黙なジャン=ルイも何か謎めいていて。 おどろおどろしい雰囲気、全員腹に一物!何が目的?何があったの? 早く知りたくてついつい読むスピードが上がります。 視点や相手に対する呼びかけ方が巧妙で、やっぱりうまくやられてしまったわ。はぁ~そうだったんですね! でも、気持ち良いだまされ方でした。殺人事件が起こるのですが、あっさりした描き方だったのであまり心を動かされなかったのは逆に良かった気がします。 最後の方で一気に説明してしまってますが、出来ればじわじわと読者自身に気付かせて欲しかったかな。 もう一度確認したくてページをめくる・・・こういう楽しみがあるミステリが好きです。

Posted byブクログ

2013/05/05

フランスの片田舎のとある邸を舞台に描かれたミステリ。この邸の様子がまたたまらなく魅力的……。 秘密を持つ夫と、秘密を暴こうとする妻。それぞれの思惑が交錯し、次第に明らかになる物語。一番メインの仕掛け部分はまあわかりやすいと思いますが。もちろん仕掛けはそれだけではありません。後にな...

フランスの片田舎のとある邸を舞台に描かれたミステリ。この邸の様子がまたたまらなく魅力的……。 秘密を持つ夫と、秘密を暴こうとする妻。それぞれの思惑が交錯し、次第に明らかになる物語。一番メインの仕掛け部分はまあわかりやすいと思いますが。もちろん仕掛けはそれだけではありません。後になってみるとそこここに張られた伏線が見事に生きてきます。

Posted byブクログ

2013/04/19

屋敷の中央をつらぬく螺旋階段。 その底は牢獄のように暗く、厳重に施錠され、陰惨な過去を封じ込めてあるのだという。 その家に嫁いできた彼女の目的、それは「螺旋の底」をあばくこと。 また、いっぽうの夫も彼女を迎え入れたのには「ある理由」があった―。 あ~、またこの手のトリックにひっ...

屋敷の中央をつらぬく螺旋階段。 その底は牢獄のように暗く、厳重に施錠され、陰惨な過去を封じ込めてあるのだという。 その家に嫁いできた彼女の目的、それは「螺旋の底」をあばくこと。 また、いっぽうの夫も彼女を迎え入れたのには「ある理由」があった―。 あ~、またこの手のトリックにひっかかってしまったぁ! という深木さんの3作目。 いかにもな一人称で、そこはかとない違和感を覚えていたにもかかわらず完敗・・・。 エピローグでめちゃめちゃ混乱しましたから。 細かい点を精査しながら読むタイプではないので仕方ないとはいえ。 「そこ」は全く疑ってなかったもんなぁ。 再読必至。 ラストが説明的すぎるのと、殺人トリックについてイマイチわかりにくかったのがマイナスではありますが。 しかしここまで全作ハズレなし、って本当凄い。 当然、次も期待しちゃうな。

Posted byブクログ

2013/04/15

フランスのとある田舎町に嫁いできた女の目的は・・・ 騙されたとか、上手いなとは思うんだけれど、今までの作品のようなドロドロ感が足りない。元の路線でお願いしたい。

Posted byブクログ

2013/03/24

前2作の榊原探偵シリーズとはガラリと趣を変え、今度の舞台は北フランス。リーダビリティの高さや伏線の巧妙さはこれまで同様の見事さ。ただ毒っ気は少し薄くなってるかな。ありがちとも言えるトリックだけど、そこに一捻りを加えてあるのも流石。

Posted byブクログ

2013/03/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読了、85点、ネタバレあり。 ** 屋敷の中央をつらぬく螺旋階段。その底は牢獄のように暗く、厳重に旋錠され、陰惨な過去を封じ込めてあるのだという。 その家に嫁いできた彼女の目的、それは「螺旋の底」をあばくこと。また、いっぽうの夫も彼女を迎え入れたのには「ある理由」があった―。 「BOOK」データベースより ** 深木章子さん3作目、これまでの探偵シリーズとは舞台を一変させての20世紀半ばフランスを描いた作品。 文体は『鬼畜の家』(http://booklog.jp/item/1/4562046961)と比較するとかなりあっさりした、読み易い形で描かれていますが、 個人的にはあの毒味のある文章が好みですので少しだけ物足りない印象もあります。 ミステリとして見ると非常に上手く伏線が張られており、トリックも手堅いので今年も本格ミステリ系のランキングや書評では取り上げられるのではないかと早くも期待しています。 少し残念だったのは後述しますがエピローグ部分です。 では以下ネタバレ。 トリックは時系列錯誤系、ただしおそらくは錯誤によって読者が偽の真相に導かれるようなタイプではないはず。 その上で終盤何故か殺されたことになったゴラーズ夫人が死んでいないのはどういうことなのか、という部分でそのネタが明かされた瞬間にサプライズを得る仕組みとなっています。 伏線は初っ端も初っ端、目次の日付と曜日(3月2日 金曜日)が閏年である1968年に対応しないというものが張られており、閏年であることはオリンピックに熱狂する女中の描写などで上手く描かれています。 またネタに気付いて読むと、たとえば203ページ "来週の土曜日、つまり三月九日の夜ということですが、" があからさまに目次との矛盾を描いていたりして、著者のしてやったり感が伺えたりもします。 残念だった部分としては、それまではネタの関係でポールとアヤコの一人称視点による記述が交互に繰り返されてきましたが、 エピローグ部分で唐突に三人称視点での記述に代わり、さらにネタを明かす部分では説明然とし過ぎているように感じてしまいました。 これまでの滑らかな流れが崩れてしまったような印象を強く持ちます。 また殺人のトリックに関しても、どうも地下と地上部分を繋ぐ螺旋階段が完全に閉ざされていると読み取ってきましたが、 そうするとデュポン夫人が地下の底ギリギリに吊るされている、という描写にそぐわず、結局建物がどういう構造だったのかどうにもよくわからない点も少し喉に残るような感覚を抱いてしまいました。

Posted byブクログ