1,800円以上の注文で送料無料

日露戦争史(2) の商品レビュー

3.9

7件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    2

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2014/04/30

日露戦争史。 第2巻はウラジオ艦隊から旅順陥落まで。 少し「坂の上の雲」と違ってきたぞ?乃木さんの扱いが若干マシに、児玉さんの活躍の場が若干減っている。 あの感動の名場面「命令!直ちに28サンチ砲を移設、二百三高地を目標とせよ!」「天皇の赤子を無駄死にさせているのは一体誰であるか...

日露戦争史。 第2巻はウラジオ艦隊から旅順陥落まで。 少し「坂の上の雲」と違ってきたぞ?乃木さんの扱いが若干マシに、児玉さんの活躍の場が若干減っている。 あの感動の名場面「命令!直ちに28サンチ砲を移設、二百三高地を目標とせよ!」「天皇の赤子を無駄死にさせているのは一体誰であるか!」が無いぞ! (文章うろ覚えなんで若干違うかもしれませんが) もちろん小説とドキュメンタリーでは違うんでしょうけど。二百三高地を落とす遥か以前に旅順艦隊は浮かぶ鉄屑になっていた、は新事実? とにかく「坂の上の雲」を日露戦争の教科書としてきた我が身にとっては珍しい話ばかり。読み応えあります。

Posted byブクログ

2013/08/10

旅順攻略戦を中心に記述された第二巻。悲惨な突撃の様子が資料から繰り返し引用されている。当時の要塞戦は正面突撃しかやりようがなかったとの見方もあるらしいが、著者の乃木希典に対する評価は厳しい。日露戦争は相当に危うい勝利だったという認識が、その後の国家体制の構築に影響し、第二次世界大...

旅順攻略戦を中心に記述された第二巻。悲惨な突撃の様子が資料から繰り返し引用されている。当時の要塞戦は正面突撃しかやりようがなかったとの見方もあるらしいが、著者の乃木希典に対する評価は厳しい。日露戦争は相当に危うい勝利だったという認識が、その後の国家体制の構築に影響し、第二次世界大戦へと繋がっていく。戦況に一喜一憂し、苦戦する旅順戦に乃木を罵倒し、一転、戦勝に湧きかえる国民の様子に、現代のワールドカップやオリンピックが思い浮かぶ。

Posted byブクログ

2013/07/25

第2巻は、黄海海戦はあるものの、満州と旅順の陸戦が中心。戦争史とあるだけに、戦闘に多く焦点が当てられているが、国内の民衆の行動・行状にも結構な紙数が割かれている。このあたりの歴史は、「坂の上の雲」で何度も読んだが、児玉源太郎の描き方などはだいぶ異なる。あれは小説、これは史書という...

第2巻は、黄海海戦はあるものの、満州と旅順の陸戦が中心。戦争史とあるだけに、戦闘に多く焦点が当てられているが、国内の民衆の行動・行状にも結構な紙数が割かれている。このあたりの歴史は、「坂の上の雲」で何度も読んだが、児玉源太郎の描き方などはだいぶ異なる。あれは小説、これは史書という言い方もできようが、同じような記録を参照していても、色々な解釈ができるのが歴史というものなのだろう。 総じて面白く読め、第3巻にも期待したい。

Posted byブクログ

2013/06/19

文芸誌「こころ」に連載されたものをまとめたものの第二巻。人物の背景や空間のつながりなどを描写しながら、歴史が語られており、読みやすい1冊。日露戦争は力技で、かなりの幸運に恵まれていたことがよくわかる。第三巻を待ちたい。

Posted byブクログ

2013/05/22

乃木第三軍の旅順派遣から、児玉が実質的に指揮を執って二〇三高地を攻略するまでの上層部のやりとりが「坂の上の雲」とは描かれ方が違うようだ。大山が、児玉が、乃木が、伊地知がどんなやりとりをしたのか。新しい資料も出ているし、面白そうなところなので他の研究者の考察も読んでみたい。

Posted byブクログ

2013/04/15

日本史上、最大のターニングポイント。 この戦争に勝って日本は植民地にならずに済んだ。でも、この後第二次世界大戦まで一気に突っ走ってしまう。

Posted byブクログ

2013/03/30

日露戦史には、真実は記載されなかったようである。戦争をロシアの敵失でなんとか勝利で終えたとき、日本人は不思議なくらいリアリズムを失い夢想した。そして、必要以上の精神力の謳歌と強要となったのである。このことが、のちの戦争でさらなる悲劇を生むのである。それにしても、『坂の上の雲』を読...

日露戦史には、真実は記載されなかったようである。戦争をロシアの敵失でなんとか勝利で終えたとき、日本人は不思議なくらいリアリズムを失い夢想した。そして、必要以上の精神力の謳歌と強要となったのである。このことが、のちの戦争でさらなる悲劇を生むのである。それにしても、『坂の上の雲』を読んだとき、乃木大将のあまりの無能ぶりに驚きと情けなさを感じたものだが、この本でそれを再確認することになった。

Posted byブクログ