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赤と白 の商品レビュー

3.5

32件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

    14

  4. 2つ

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2024/09/02

田舎のどこにも行けない感が雪に閉ざされてさらに鬱屈しているような土地に住む少女の話でした。 題名の『赤と白』はかなり秀逸。 櫛木さんの小説は何作か読みましたがこちらはあまりどんでん返しはありませんでした。 初めに結末は分かっていてそこに向かって堕ちていく進行なのであまり救いはない...

田舎のどこにも行けない感が雪に閉ざされてさらに鬱屈しているような土地に住む少女の話でした。 題名の『赤と白』はかなり秀逸。 櫛木さんの小説は何作か読みましたがこちらはあまりどんでん返しはありませんでした。 初めに結末は分かっていてそこに向かって堕ちていく進行なのであまり救いはないかも。 とにかく大人がいけない。 そしてお互いに本当のことを言えずにすれ違ってしまう小柚子と弥子が悲しすぎる。 女子あるあると言ってしまえばそれまでですが。 というか女子あるあるがかなりグロテスクにしっかり書かれていました。 「おいおい…」て思いつつ突き抜けている苺実が意外と好きでした。

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2023/11/01

豪雪で停電になった新潟県のある市で火災が起こった。発見された遺体は2体。登場する女子高生はみな家庭環境や親との関係性で苦しい空間に身を置いている。小さな世界で友情や愛情がすべての中でもどかしいすれ違いが結果、悲劇を生む。どこかでこの少女たちを助けてあげられる術が無かったのかな。ま...

豪雪で停電になった新潟県のある市で火災が起こった。発見された遺体は2体。登場する女子高生はみな家庭環境や親との関係性で苦しい空間に身を置いている。小さな世界で友情や愛情がすべての中でもどかしいすれ違いが結果、悲劇を生む。どこかでこの少女たちを助けてあげられる術が無かったのかな。まだ年端もいかない少女たちが背負うには苦しすぎた。

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2023/01/25

各々が抱える事情。 親しいからこそ知られたくない事はあるだろうが、隠し続けることが出来ないなら話すべきなのかもな。 明らかに間違った言動なのに、すぐに注意出来なかった結果なのかもしれないな。

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2023/01/18

読みやすくてサラサラっと読めた。 読後感が良くないってあったけど、読んでる途中の方が気持ちが沈んだ。 女子高生の友だち間のすれ違いってアルアルだけど、弥子も小柚月も毒母に追い詰められて、いつ止むのかわからない大雪に追い詰められて、2人の感じが息苦しさがたまらない。 新潟の雪はたま...

読みやすくてサラサラっと読めた。 読後感が良くないってあったけど、読んでる途中の方が気持ちが沈んだ。 女子高生の友だち間のすれ違いってアルアルだけど、弥子も小柚月も毒母に追い詰められて、いつ止むのかわからない大雪に追い詰められて、2人の感じが息苦しさがたまらない。 新潟の雪はたまらない。冬は殆ど太陽が見えないし、積もった雪に大変な思いをさせられるのに溶けてしまえば、あの苦労はなんだったんだろう?と虚しくもなる。 京香がもっと絡むのかと思ってラストまできたけど、逆にあっさりとした絡みで、そんなハズレもまた楽しかった。

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2022/07/18

雪深い田舎町に暮らす高校生の小柚子と弥子は、幼い頃からの親友だったが、互いに好きだからこそ言えない秘密を抱えていた。 2人にとってかつて親友だった一家が再び町へ帰ってきたことで、次第に2人の関係は変化していく。 田舎町と思春期、どちらにも存在するある種の呪いのようなものが執拗に...

雪深い田舎町に暮らす高校生の小柚子と弥子は、幼い頃からの親友だったが、互いに好きだからこそ言えない秘密を抱えていた。 2人にとってかつて親友だった一家が再び町へ帰ってきたことで、次第に2人の関係は変化していく。 田舎町と思春期、どちらにも存在するある種の呪いのようなものが執拗に丁寧に描かれていて、ヒューマンホラーとして背筋がゾッとした。 どうして思春期って「何もかも壊れてしまえ」「みんな死ね」って衝動を持ちやすいんだろう。人間の心って不思議。 健全な青少年、が逆に嘘っぽく感じるのはわたしがねじ曲がった人間だからなのかしら……。

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2019/08/30

重い。最後までひたすら重い。それなのに、ページをめくる手が止まらない。 表向き明るく振舞っているけれど、家庭に問題を抱える小柚子と弥子。仲がいいからこそ打ち明けられず、それ故にすれ違っていく2人。親友にとって自分が一番でなければ許せない、あの年頃特有の傲慢さ。あー、何か分かる気...

重い。最後までひたすら重い。それなのに、ページをめくる手が止まらない。 表向き明るく振舞っているけれど、家庭に問題を抱える小柚子と弥子。仲がいいからこそ打ち明けられず、それ故にすれ違っていく2人。親友にとって自分が一番でなければ許せない、あの年頃特有の傲慢さ。あー、何か分かる気がすると、そこだけは共感できる。 とにかくどうしようもない親しか出てこない。病気の兄に臓器提供させるため、叔父の世話をさせるためにつくられた子供って何だ。 そして嫉妬と狂気に満ちた苺実。 ミステリーでもホラーでもないけど、地味に恐い話だった。

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2018/06/25

赤と白 櫛木理宇さん。 人それぞれ。 いろいろなことを抱えて生きている。 高校生。 抱えているものが、重すぎる。 学校では普通に過ごしているけれど、 家庭状況が重すぎる。 抱えて頑張って抱えて。 重すぎて壊れる。 悲しい。 けれど、生きていく。 生きて欲しい。 引き込まれて先...

赤と白 櫛木理宇さん。 人それぞれ。 いろいろなことを抱えて生きている。 高校生。 抱えているものが、重すぎる。 学校では普通に過ごしているけれど、 家庭状況が重すぎる。 抱えて頑張って抱えて。 重すぎて壊れる。 悲しい。 けれど、生きていく。 生きて欲しい。 引き込まれて先へ先へと。読み続けました。 うん。 おもしろかった。

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2017/02/02

血と雪かと思ったけど 火と雪かな。 閉塞感、歪み。 でも寒さは感じなかったな。 十代の孤独とか歪みとも違うような。

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2016/04/11

本当に櫛木理宇は気持ち悪い話を書くなぁ。(褒め言葉)いやぁ、怖い怖い。 ところで、寒そうな季節の話なのになんでこの表紙になったの?

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2015/01/08

破綻があっても、生々しい少女の息づかいを感じられればいいと思い、あまり上手さは期待していませんでしたが、寧ろ、新人らしからぬ安定感のある作品でした。予定がとても調和していて、読み易かったです。帯の文句である「地方都市の、暗く病んだ人間関係」の「地方都市」はあまり関係なく、各家庭の...

破綻があっても、生々しい少女の息づかいを感じられればいいと思い、あまり上手さは期待していませんでしたが、寧ろ、新人らしからぬ安定感のある作品でした。予定がとても調和していて、読み易かったです。帯の文句である「地方都市の、暗く病んだ人間関係」の「地方都市」はあまり関係なく、各家庭の問題でした。それより、雪、雪、雪。雪国の雪掻きは大変なのがよくわかりました。タイトル、装丁が魅力的でした。

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