もいちどあなたにあいたいな の商品レビュー
読み終えてなお、本書をどう分類したものか悩ましい。[more] 話の流れに従ってパラレルワールド主体の Sci-Fi としてしまっていいのかどうか。 もちろん Sci-Fi のほうが気が重たくならなくていい。実は空想科学のお話でしたってオチ。でもそれでは、母としての葛藤や、弾き飛...
読み終えてなお、本書をどう分類したものか悩ましい。[more] 話の流れに従ってパラレルワールド主体の Sci-Fi としてしまっていいのかどうか。 もちろん Sci-Fi のほうが気が重たくならなくていい。実は空想科学のお話でしたってオチ。でもそれでは、母としての葛藤や、弾き飛ばされた自己の葛藤の痛々さを隠蔽してしまう。夏が夏らしくあるための冬の存在がなくなった時に、それを世界一幸せとしか言い表せない恐怖と、自己同一性が脅かされてしまった時の恐怖と...。足元の崩れ去るような恐怖に和はまた今日も怯えなけれいけないのだろうか。
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なんだか、最初の方は面白かったんだけどな。えーそういうことなの~なんかうーんて感じでした。 陽湖の部分はいらなかったんじゃないかな~ 2か月ずーっと素子さんを読んできましたが、とりあえずここまでです。後半は素ちゃんテイストがきつかったかな~。やっぱ初期の作品のほうが好きですね。...
なんだか、最初の方は面白かったんだけどな。えーそういうことなの~なんかうーんて感じでした。 陽湖の部分はいらなかったんじゃないかな~ 2か月ずーっと素子さんを読んできましたが、とりあえずここまでです。後半は素ちゃんテイストがきつかったかな~。やっぱ初期の作品のほうが好きですね。 図書館も再開し、またいろいろ読んでいこうと思います。
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悲しいね。もいちどあなたにあいたいな。なるほど(︶^︶) この文体が独特なのよね、この方の。これがいいのよ。 この不思議で不気味なふわふわした感じが。
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図書館/これってSFだったんだ!?っていう、妙な焦りの残る読後。 やや重ための一人称は感情移入しやすいし、あまり読んだことがなくておもしろかった。 同じひとりの人(やまとばちゃん)なのに、視点が違えば全く違う感情を持って接せられるのって当たり前のことかもしれないけどすごくこわいと...
図書館/これってSFだったんだ!?っていう、妙な焦りの残る読後。 やや重ための一人称は感情移入しやすいし、あまり読んだことがなくておもしろかった。 同じひとりの人(やまとばちゃん)なのに、視点が違えば全く違う感情を持って接せられるのって当たり前のことかもしれないけどすごくこわいと思った。この場合はお母さんが、かわいそうだなあ…。
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久しぶりの新井作品。 読むまで普通のラブコメかと思った。 ライトな感じのタイトルにいい意味でだまされた。
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澪湖は大学三年生。父の妹の和を幼少の頃から母親より慕っていた。その叔母が、最近、どこかおかしい。叔母夫婦はようやく恵まれた愛娘を生後五ヶ月で亡くしていた。それで、精神に変調をきたしたのだろうか。大きな悲嘆が彼女を壊してしまったのか・・・澪湖の疑惑は深まるばかり。 不安な彼女を支え...
澪湖は大学三年生。父の妹の和を幼少の頃から母親より慕っていた。その叔母が、最近、どこかおかしい。叔母夫婦はようやく恵まれた愛娘を生後五ヶ月で亡くしていた。それで、精神に変調をきたしたのだろうか。大きな悲嘆が彼女を壊してしまったのか・・・澪湖の疑惑は深まるばかり。 不安な彼女を支えてくれたのは、オタク青年木塚くんだったー。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
中学生の頃から新井素子ファンで、新刊出るたび片っ端から買って発刊順に本棚に並べるほど。 嫁に行くときその他の大量の本はほとんど古本屋に処分したものの、彼女の本だけは手放せずにごっそり段ボールに詰めて一緒に嫁入り。 そんな私でしたが、久し振りに彼女の本を手にとって、読み始めたときの第一印象は・・・ 正直、くどい。 相変わらずの一人称喋り言葉。これこそが新井節で、中学生や高校生だった頃の私は、このまどろっこしくて回りくどい文体、そして(主人公が10代~20代の女の子だということを考えればあまりにも不似合いな)あまりに日常的でない難解な言語の数々、が大好きだったんだけども・・・。 どんどん買って読んでた頃からすればそこから多分10年以上は経って、いい加減いい大人になって他にもいろんなジャンル・いろんな作家の本を読むようになった私には、正直本当に文章がくどくて、何度も何度も同じ言葉を繰り返す、同じ意味のセリフを言い方を変えて何度も繰り返す、その『新井節』が、 本当に面倒臭く感じてしまったんです。。。 (ファンだと豪語してたのに、そんなことを思ってしまう自分にちょっと自己嫌悪) でも最後の最後で結構衝撃的などんでん返しがあったのは、ちょっと嬉しかったかも。 『おしまいの日』みたいな精神的におかしくなる物語とか、家族関係がこじれてくるような現実的な話だとばかり思い込んで読んでたから、最後に 「ああ、素子さんってそういえばSF作家だった」 って思い出させてくれるような驚き。 解説にもあったけど「そう来たか」というのは私も思ったこと。読後の感想としては、面白かったって印象が残りました。 ただ、前半があまりにもくどく迷走しながらゆっくりゆっくり話が進んだのに対して、後半に木塚くんが登場してからの理路整然ぶりと言ったら、1冊の物語の中にあってちょっとバランス悪いんじゃないのという感は否めないかな。
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澪湖(みおこ)は大学三年生。父の妹の和(やまと)を幼少の頃から母親より慕っていた。その叔母が、最近、どこかおかしい。叔母夫婦はようやく恵まれた愛娘を生後五カ月で亡くしていた。そのことで、精神に変調をきたしたのだろうか。大きな悲嘆が彼女を壊してしまったのか……澪湖の疑惑は深まるばか...
澪湖(みおこ)は大学三年生。父の妹の和(やまと)を幼少の頃から母親より慕っていた。その叔母が、最近、どこかおかしい。叔母夫婦はようやく恵まれた愛娘を生後五カ月で亡くしていた。そのことで、精神に変調をきたしたのだろうか。大きな悲嘆が彼女を壊してしまったのか……澪湖の疑惑は深まるばかり。不安な彼女を支えてくれたのは、オタク青年木塚くんだった――独自の文体で、人格変容の恐怖を探る長編。
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四半世紀ぶりぐらいに読む新井素子。 時の経過とともに、作家も変貌をとげるのだなーと思いながら読み進めた。 読後感は、やっぱり(四半世紀分ただしく進化した)新井素子だ^^
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久々に新井素子さんの作品を読みました。 とても新井素子さんらしい作品でした(文体やらなにやらいろいろ)。 思わず懐かしい気分です。
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