もいちどあなたにあいたいな の商品レビュー
タイトルのみを聞くと恋愛小説を想像してしまうかもしれませんが、SF小説に分類されるかもしれません。 面白かったです。 独特の文体も自分と主人公が重なるような気がして私は好きです。 星を1つ減らしたのは少し納得がいかなかったから。でもまさか!な結末に驚くこと間違いなしのおすすめ...
タイトルのみを聞くと恋愛小説を想像してしまうかもしれませんが、SF小説に分類されるかもしれません。 面白かったです。 独特の文体も自分と主人公が重なるような気がして私は好きです。 星を1つ減らしたのは少し納得がいかなかったから。でもまさか!な結末に驚くこと間違いなしのおすすめな本です。
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あたしのやまとばちゃんが変だ。生まれたばかりの子どもを亡くしたのに涙ひとつ流さない。今までのやまとばちゃんとは別の人なんじゃないか。 視点がどんどん変わるから、読んでいて飽きない。 文体は好みがあるかなと思う。全体的にもったりと重ために感じる。 せっかく視点が変わるのに、主人公以外の人(父母)からすると話が完結せずに終わっている感が否めない。 それがよさなのかもしれないけれど。 ただ、「玉突き」せざるを得ない和の気持ちはありありと伝わってきて、設定はとても興味深いと感じた。
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たぶん30年ぶりくらいに手にした新井素子さんの本。そこにいたのは昔と少しも変わらず、なおかつ円熟した新井さんでした。面白かったです。
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辛いことを経験しないことが幸せなのか。 辛くなることは幸せだったことの代償だと思うと、辛い思いをすることに対して考え方が変わった。
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201303/親本以来の文庫で再読。やっぱり切ない。独特の文体でアレだけど新井素子という一つのジャンルを確立しちゃってる稀有な作家さんですよね。
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これ、ジャンルの先入観なしに読んだ方が絶対面白い。 久々の新井素子。素子さんの独特文体は好き嫌い別れるところだろうし、中学生の頃から馴染んでるあたしも、最初どうかなぁと思ったのだけど、読んでるうちに慣れて感覚を思い出しました(笑) ひとえに、これに慣れられるか、陽湖(澪湖の母...
これ、ジャンルの先入観なしに読んだ方が絶対面白い。 久々の新井素子。素子さんの独特文体は好き嫌い別れるところだろうし、中学生の頃から馴染んでるあたしも、最初どうかなぁと思ったのだけど、読んでるうちに慣れて感覚を思い出しました(笑) ひとえに、これに慣れられるか、陽湖(澪湖の母)の愚痴ばかりの部分に引きずられすぎないか、で、好き嫌いが分かれそう。 あたしは、陽湖の愚痴にも後半は共感できるところがあったので、全体評価も面白く感じたけれど。 ---- 澪湖の叔母・和が娘を亡くした翌日、自分の知っている和とは何か違うと気づく。澪湖の父親で和の兄の大介も、和が昔から何かおかしい部分があることを知っていながらこれまで知らないふりをしてきていた。でも、澪湖に指摘されどうにかごまかすが・・・。澪湖も父にはあしらわれたが、困って、これまで交流のなかった同級生の木津くんに相談するのだけど・・・。 という、あらすじ。 小説の裏表紙のあらすじは、なんかちょっとニュアンスが違う気がします。 本当の主人公の彼女の想いには、最後、泣きそうになりました。 そして、彼女は、強い人だと思います。
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単行本で読んで以来3年ぶりの再読。ラストでまた泣いた。しかし今度は「澪湖 4」でも泣いた。前に読んだ時は大森望が言うような「家族小説」という認識はなく、というかそういう方面に関心が薄く、主にSF的な仕組みに感情を刺激されて泣いたんだった。今度は親子三人のとその中心に位置するやまと...
単行本で読んで以来3年ぶりの再読。ラストでまた泣いた。しかし今度は「澪湖 4」でも泣いた。前に読んだ時は大森望が言うような「家族小説」という認識はなく、というかそういう方面に関心が薄く、主にSF的な仕組みに感情を刺激されて泣いたんだった。今度は親子三人のとその中心に位置するやまとばちゃんという構図がはっきり見えて話に新たな納得を得ながら読み進み、親子間夫婦間の不協和音が更に物語の謎と和の悲しみを際立たせているのを知った。そうかそうだったのかと今更感心してしまった。自分の読書力なんて記憶と同じくらい当てにならないものだと思った。文庫化で読み返すことができたのは大変ありがたかった。 あと、再読で既にストーリーは知っているためいろいろと想像が膨らみ、芥川龍之介の「藪の中」に思い至ったり、もし別の「ようこ」さんがパラレルワールドに存在したら……等々そんな余計なことでも楽めた。
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