竜の雨降る探偵社 の商品レビュー
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『竜の雨降る探偵社』 母親や弟妹の為に頑張って働いて、騙されないように気をつけて…そんな人を狙うなんて酷い。 『沈澄池のほとり』 皆の同情心を利用なんて…。何より、自殺した人や遺族に対して失礼すぎる。 『好条件の求人』 まさかの有村礼!〈帝都探偵絵図〉と同じ世界観なのか。題名が“別れの雨”で描かれてるのが男って、高広? 『月下の氷湖』 何よりも誰よりも大切な弟の為に弟自身なや疑われても嘘をつき真実を抱え続けた兄、誰よりも大好きな兄を疑いながらも慕い続けた弟。〈帝都〜〉の『永遠の休暇』を思い出した。 最後にわかる櫂の秘密も切ない。わからないままでもと思ったけど、これがわからないと初めのモノローグの意味がわからないんだよね。 〈帝都〜〉と同じ世界観だからか雰囲気が似てる。
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レトロな雰囲気や設定はとても良いのだけど、2人の感じはあまり好きではないかも。(帝都~の方でも思ったけど。)最後については賛否が分かれそうだけど、自分的には良かったと思う。
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日常系ミステリ短編4作品。 干拓される湖の神主だった櫂が探偵事務所を東京で開く。 短編そのものはもっと驚きが欲しい。オチにはちょっとビックリしたけど、亜愛一郎を思い出した。
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帝都探偵好きだけど金木犀があまり刺さらなかったのでどうかなーと思って読み始めたけど、とてもよかった。らしい優しさに溢れていて。湖の情景が美しく切なさを喚起してくれます。
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昭和30年代の新宿を舞台にした探偵物。 少し間が抜けていて押しの弱い主人公と、美貌の探偵役という帝都探偵絵図シリーズと設定そっくり、おじいちゃんになった有村先生が出てきてびっくり。 実業家の長男で、建設会社の社長を勤める主人公が遭遇した事件を、 神社の跡取り息子だったが今は探偵...
昭和30年代の新宿を舞台にした探偵物。 少し間が抜けていて押しの弱い主人公と、美貌の探偵役という帝都探偵絵図シリーズと設定そっくり、おじいちゃんになった有村先生が出てきてびっくり。 実業家の長男で、建設会社の社長を勤める主人公が遭遇した事件を、 神社の跡取り息子だったが今は探偵をしている幼なじみが解決する連作短編集。 ミステリ度はかなり低く、推理というより物語を楽しむ系。 最終話で明かされるまさかの事実。 ちょっと持って回った言い回しが多いのが気になるけれども、軽い耽美系なのでまあこんなもんかと思う。 続きはありそうだけれど、シリーズにするには小粒感がいなめない。 http://www.horizon-t.net/?p=673
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最後に、ちょっとファンタジックなところがあるものの――日常の枠からははみ出しかかるけど、時代の加速する頃の都会でなら、ふいに隣にありそうな小振りなミステリー。 静かな水の匂いのする――ちょっとだけ、消えてゆく日本の昔話のような雰囲気も味わいました。 最後の話の、主人公兄弟など特に――この作者の書かれる、世間のしがらみと戦いながら、相手を思いやりつづける人物関係は、胸の締め付けられるような思いのすると共に、不思議と最後にほっとする優しさを感じます。 個人的に、有村先生のその後が気になるわけですが――そこそこお歳なようなので、お迎えが近くなってると思ってて、最後にもう一度わくわくする気分を思い出させてくれるひとに絵を譲りたい気でいるのかな…とか、想像してしまいました。男性の絵となると、モデルはあの人でしょうから、彼は先に待っているのかな…とか。 意外と、他人が勝手に想像するのと、実際の当人の気持ちは、違っていたりするもんだ…という落ちの作品も多い作家さんなので、哀しそうな余韻は、フェイクだといいなぁ…とか。
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またしても男二人の微妙な関係。嫌いじゃないけどもっとコンパクトならよかったなあ、と思いながら読んでいたら最後に明かされる内容に驚いた。
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10/06/2013 読了。 図書館から。 作者のもうひとつのシリーズ物と一緒に借りましたが、 そっちの方が好みだったかなぁ…。
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雨の日だけ開業中?な「水上探偵社」。昭和初め、レトロな雰囲気と探偵と助手。作家さんはこの系統が好きなんだなあと。私も好きですが! 短編4話連作。途中で別シリーズ登場人物のその後が出てきて、嬉しくもあったけど、あれはあれで終わってるんだろうか…こっちのラストも続きがありそうな、な...
雨の日だけ開業中?な「水上探偵社」。昭和初め、レトロな雰囲気と探偵と助手。作家さんはこの系統が好きなんだなあと。私も好きですが! 短編4話連作。途中で別シリーズ登場人物のその後が出てきて、嬉しくもあったけど、あれはあれで終わってるんだろうか…こっちのラストも続きがありそうな、なさそうな感じで…
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面白かった。ファンタジーカテゴリにしちゃいけないかもしれないけど、ラスト1章を読んだら私のなかではそういうことになった。読者の想像にゆだねるだけで終わるかとおもったけど。それとも単なる推理小説、探偵小説に分類すべき?でも、事件解決のスッキリ感にはあまり重点をおいてないよね? なん...
面白かった。ファンタジーカテゴリにしちゃいけないかもしれないけど、ラスト1章を読んだら私のなかではそういうことになった。読者の想像にゆだねるだけで終わるかとおもったけど。それとも単なる推理小説、探偵小説に分類すべき?でも、事件解決のスッキリ感にはあまり重点をおいてないよね? なんにせよこういう設定はすきだなあ。キャラもいいよねーそれぞれ。慎吾の生い立ちもこの1冊でわりと掴めるし。マスターや真澄ちゃんも。これ続編でてほしいなあ。でもこのラストのネタバラしを読者に明かした上での続編になるからなあ。どうかなあ。1冊こっきりかなあ。 水上櫂、私のなかではヴィジュアルがかなり妄想ふくらんじゃったな。三木笙子さん、初読だったけどほかのも読んでみたいな。
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