櫻子さんの足下には死体が埋まっている の商品レビュー
読みやすく、なかなか面白かった。 櫻子さんと主人公のキャラはよくありがちな組み合わせだが、解剖学や骨の知識はためになった。 ただもう続きは読まないかな‥
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旭川が舞台と聞いて、読んでみた。 「ライトミステリ」なるジャンルを初めて読んだ。 確かに、全体的に雰囲気が軽く、読みやすい。 主人公の少年は平凡な高校生で、RPGの主人公(笑)のようにキャラが薄く、ありがちな設定。 一方、タイトルにもなっている櫻子さんは、「骨好きのお嬢様」と...
旭川が舞台と聞いて、読んでみた。 「ライトミステリ」なるジャンルを初めて読んだ。 確かに、全体的に雰囲気が軽く、読みやすい。 主人公の少年は平凡な高校生で、RPGの主人公(笑)のようにキャラが薄く、ありがちな設定。 一方、タイトルにもなっている櫻子さんは、「骨好きのお嬢様」という風変わりな設定で、そのキャラを生かして物語が進行していく。 しかし、登場する各人物の描写が甘いために、誰の台詞か分からないものがあったり、会話の流れに違和感があったりする部分が何点かあった。 読んでいて、文章の構成を直したい衝動に駆られてしまう。 ストーリーやミステリ要素も、ありがちなものに感じられた。 一方で、テーマである「骨」と「北海道」に関しては、よく調べられていて説明も分かりやすかった。 特に旭川ネタについて、ザンギ、ゆめぴりか、ななつぼし、ほしのゆめ、などなど名産の美味しい食べ物の描写がでてきて、食欲がわいてくる。 他にも、「夕方の地元情報番組」って「どさんこワイド」か?とか、「道内経済誌」って「北海道経済」か?とか、地元ネタが色々と分かってしまっておもしろい。 増毛のエビもおいしそうで、とてもよい。 こんなにローカルネタ満載の本が、全国で売られていて、「王様のブランチ」などでも紹介されていることに驚きである。 「僕は時間の死んだ街で生まれた。「良くも悪くもマイペースで強情で、変化を嫌うこの街では、澱んだ時の流れすら平穏だとか、安寧と呼ばれる。変えられない、変われないのでは無く、そもそも変えたいと思わないのだ。まるで大腿骨のように強靭なまでの真一文字さが、この街には絶えず横たわっていて、人々の心までせき止めている気がする。」 「この街には、いたる所に退廃や、停滞といった、鈍重な空気が漂っている。」「旭川の人間は、生来変化と異端を嫌うのだ。」 まさにそのとおり。 そんな旭川でも、このような小説の舞台になるということに驚き、喜ばしく、誇りに思う。 旭川関係者にも、北海道好きにも、ミステリ好きにも、いろいろな人に読んでもらいたい小説。
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なんか人気あるようだしと何も知らずに読んでみたのだけど内容が本当に軽い。 言葉の使い方を頑張っているのは認めるけど結局は何が言いたいの?ん?そこが落ちどころなの?という疑問もちらほら。 そして旭川アピールがきつい。辟易。 でも個人的に骨は好きだな。
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いやぁ~、まさにキャラミスここにありですね(笑) 最初は携帯小説かと侮っていたけど、 なかなか読ませます(笑) 北海道は旭川の情緒あるモダンなお屋敷に ばぁやと二人きりで住む 正真正銘のお嬢様、九条櫻子(くじょう・さくらこ)は 傍目には男物の白いワイシャツにジーンズという素っ...
いやぁ~、まさにキャラミスここにありですね(笑) 最初は携帯小説かと侮っていたけど、 なかなか読ませます(笑) 北海道は旭川の情緒あるモダンなお屋敷に ばぁやと二人きりで住む 正真正銘のお嬢様、九条櫻子(くじょう・さくらこ)は 傍目には男物の白いワイシャツにジーンズという素っ気ない服装に身を包む 黒髪長髪の長身美人。 しかし、そんな完璧なバックボーンや目を引く美貌とは裏腹に(笑) その実体は ヘヴィメタルを愛聴し、 生きている人間より 死んだ生き物の『骨』に恋い焦がれ、耽溺しているという かなりの変わり者(笑) 骨採取の為、絶えず動物の死骸を探し周り(苦笑) 素っ気ない男言葉で誰彼かまわず毒舌を奮い、 高校生の少年に向かって 自慰や射精についての知識を披露する(笑) およそ、女性らしくはないキャラに まずぶっ飛びます(笑) (ところがどっこい、この櫻子さん、甘いものに目がなく、子供のように唇を尖らせて拗ねてみたり、誰をも骨抜きにするキラースマイルを持ってたりと、所謂ギャップ萌えの要素にも事欠かない魅力を持ってたりするのがミソなのです笑) そんな櫻子さんに翻弄されながら、 いつも食べ物に釣られ助手を務めるハメになる 平凡な高校生、舘脇正太郎の 未来からの回想というスタイルで綴られていく連作短篇集です。 少年が密かに恋い焦がれていた薬剤師が亡くなった密室事件、 海で見つけた頭蓋骨と心中事件の謎、 秘密の降霊会の裏に潜む一人の男を巡る愛憎劇など、 死体や骨という言葉から 猟奇的な展開を想像してしまいがちだけど、 心配は無用です(笑) ラノベへの偏見がある人には あえてオススメはしないけど(笑)、 捻りのあるオチと 法医学の知識もよく調べてるなぁ~って思うくらい感心させられるし、 どの話もどこか物悲しくて 人間の愚かさを上手く描いてます。 (自分はドラマ『ケイゾク』のあの暗いテイストを思い出してしまった笑) 骨の知識やうんちくが書けてるのは勿論だけど、 旭川が舞台なため、北海道に関するあるあるや、道民以外は知らない情報や ほっぺが落っこちそうな美味しい食べ物が随所に出てくるのも ちょっとした楽しみがあります。 なんといっても 少年が年上の女性と出会い大人になっていくストーリーは 甘酸っぱくもほろ苦くて 自分の好きなテイストなんですよね~(笑) (モニカ・ベルッチがまばゆかった『マレーナ』とか、リン・ミンメイと早瀬未沙の間で揺れ動く一条光を描いた初代マクロスとかね笑) 甘ったれで幼い正義感や道徳観しか持たない少年の鼻をへし折ってくれる年上の女性という構図にもニンマリやし、 櫻子さんを異性として意識する禁断の展開もお約束ではあるけど、期待してしまいます(笑) それにしても姿を現さない櫻子さんの許婚の存在や(笑) まだ明かされてない正太郎少年と櫻子さんとの出会いの事件も気になるし、 なんやかんやと次巻も読んでまうんやろなぁ(^^;)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
母校に遊びに行ったら、気になっていたこの本が紹介されていたので読みました。 実にシンプル。 回りくどいことを櫻子さんがストレートに言ってくれるのですっきり。 骨が大好きな櫻子さん。 櫻子さんが骨探しに行くたび、死体が…。 まるでコナンくん笑 最初の死体は可愛そうでした。 婚約者と自分の妹がいい仲。 それに耐えれなかった姉は植物の毒を使って自殺。 その後、婚約者も自殺。 婚約状態なので不倫とまでは言わないけれど、悲しい結末です。 二体目の死体はよく考えたものでした。 心中に見せた他殺。 警察官にも色々事情があるんですね。 櫻子さんがいなかったらこの死体は無念。 三体目の死体はすごく考えさせられました。 まず、主人公の薔子の名前。 しょうこと読みますが、最初に思い出したのは 中川翔子(笑) 薔という字が人名には使えないんですね。 まぁ、小説なので(笑) その夫が酔っ払って階段から落ちて死亡。 だったんですが、実は違った。 知人ともみ合いになり、階段から落ちて死亡。 死ぬまでに時間はあったから、その知人がちゃんと助けていれば助かったのに。 と、夫の愛人神父がご立腹。 神父がそういう性癖ということを表沙汰にできないということから、自ら降霊界を開いたんですが、妻が考えた末出した答えは、ここで語られたことは他言無用。 夫もそれを望んでいないし、助けなかった知人には、夫の生前助けられた。 そいういうものでした。 確かに、ことを公にすることで損失は莫大。 死人に口なし。 この状況は妻の判断が正しかったかもしれません。 次に読んだ”罪色の環”とは反対の話でした。 確かに犯した罪は重い。 この場合は誰の人生も左右しない。 ただのうちわ。世間は沈黙。 そして妻も他言無用という。 ただ、愛人の神父が嫉妬の念で助けなかった知人を処罰したい。 その思い。 結局、神父はそのことを警察に持ち出しました。 神父はキリスト教会を追放、妻も花園を閉鎖。 数々の損失しか残りませんでした。 実に悲しい最後。
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前からタイトルが気になってたのと、表紙が可愛いので(笑)購入してみた…けど、自分的にはあんまりはまらなかったかなあ…。 設定は面白そうだったんだけど…何か物足りない感じ、かなあ?
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ご当地キャラミス。舞台は旭川。 主人公の九条櫻子は、死体や骨に詳しいお嬢さま。職業?は標本士。お嬢さまだから職業というよりは趣味でしょうか。 探偵として犯人を逮捕を目的として行動するのではなく、死体の状態から死に至った経緯を紐解いていく。骨という強烈な趣味やSキャラによって他の...
ご当地キャラミス。舞台は旭川。 主人公の九条櫻子は、死体や骨に詳しいお嬢さま。職業?は標本士。お嬢さまだから職業というよりは趣味でしょうか。 探偵として犯人を逮捕を目的として行動するのではなく、死体の状態から死に至った経緯を紐解いていく。骨という強烈な趣味やSキャラによって他のキャラミスとは一線を画している。 旭川という舞台の特徴がまだ出ていない様に感じます。今のところはただの寂れた田舎町という雰囲気。 章の記号として、大字(だいじ)が使われているのも特徴。
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品のない残念美人のお嬢様、櫻子さんと、普通の人代表である高校生、館脇正太郎の対比は素晴しいです。櫻子さんの毒舌(というか空気読まなすぎ発言)に反発する正太郎の発言は、そのまま読者の反応でしょう。櫻子さんの発言にも理由はあるはずと思いつつ、実はただの空気読まない人では?と感じてしま...
品のない残念美人のお嬢様、櫻子さんと、普通の人代表である高校生、館脇正太郎の対比は素晴しいです。櫻子さんの毒舌(というか空気読まなすぎ発言)に反発する正太郎の発言は、そのまま読者の反応でしょう。櫻子さんの発言にも理由はあるはずと思いつつ、実はただの空気読まない人では?と感じてしまった私は、すでに著者の術中にはまっているのでしょう(笑) 付け加えるなら、二人のコンビは『ゴシック』をほうふつとさせます。降霊会が行なわれ、それを茶番だと櫻子さんが断じるあたり特に、『ゴシック』ぽさを感じました。もちろん単に「『ゴシック』ぽい作品」ではないことを、さらに付け加えたいと思います。
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あらすじ ↓ 平凡な高校生の僕は、お屋敷に住む美人なお嬢様、櫻子さんと知り合いだ。けれど彼女は普通じゃない。なんと骨が大好きで、骨と死体の状態から、真実を導くことが出来るのだ。そして僕まで事件に巻き込まれ……。 ↑ あらすじ終了 さて、こんなあらすじですが、 タイトルからすると...
あらすじ ↓ 平凡な高校生の僕は、お屋敷に住む美人なお嬢様、櫻子さんと知り合いだ。けれど彼女は普通じゃない。なんと骨が大好きで、骨と死体の状態から、真実を導くことが出来るのだ。そして僕まで事件に巻き込まれ……。 ↑ あらすじ終了 さて、こんなあらすじですが、 タイトルからすると、 「これもホラーじゃないの?」 って思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、 全くそんな事はありません ただひたすらに、ヒロインである櫻子さんが骨が大好きなだけです どちらかと言うと、ハートフルストーリーに近いと思います 内容の感想を言わせて貰えば、 可もなく不可も無くって感じです つまらないと、酷評をする気にもなりませんが、 最高と絶賛する事も出来ないです パンチが弱い ただ、「骨」については相当調べられてから書いたんだろうな という作者の方の思いは感じられました
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ずっと題名が気になっていた本。 どうせなら一巻から読んだ方がいいと思い購入。 ミステリーというほどのミステリーではないけど 櫻子さんと実母の確執とかもっと書かれると面白いかも。 続けて読んでみようと思う。 でも櫻子さんも少年も事件に対してどこか他人事なのがどうなのって思ってし...
ずっと題名が気になっていた本。 どうせなら一巻から読んだ方がいいと思い購入。 ミステリーというほどのミステリーではないけど 櫻子さんと実母の確執とかもっと書かれると面白いかも。 続けて読んでみようと思う。 でも櫻子さんも少年も事件に対してどこか他人事なのがどうなのって思ってしまう。
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