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上野千鶴子が聞く 小笠原先生、ひとりで家で死ねますか? の商品レビュー

4.1

18件のお客様レビュー

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2024/10/06

理想ある医療は素晴らしい。 小笠原先生が掲げる在宅医療は理想的である。 問題は在宅医療の実態は大多数で妥協で行われていること

Posted byブクログ

2021/05/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

生まれ方を選べないように死に方も選べません。ですが、お医者様にお聞きすると、選べるならガン死と言う答えが返ってきます 遠からぬ死を覚悟することで、今生かされている命の意味を知ったと語る人は少なくありません 人は、自分に起きている現実がどんなものであれ、それを知り、受け止める以外に困難を乗り越える道はありません 家族と良い関係であれば、元気な頃から自分の理想の生き方・死に方について話し合い、自分の意思が最後まできちんと支えられるよう家族に協力を要請しておけます

Posted byブクログ

2019/12/02

ちょうど「最期のケア」ポスターに批判が集まっているとの記事が そんなに話題になってるか?あまり実感はない この分野を最近読みまくっているからこそ気にはなったが まだ一般的には広がっていないのではと 小笠原文雄医師の「なんとめでたいご臨終」を読んでしまったので 内容についてはあま...

ちょうど「最期のケア」ポスターに批判が集まっているとの記事が そんなに話題になってるか?あまり実感はない この分野を最近読みまくっているからこそ気にはなったが まだ一般的には広がっていないのではと 小笠原文雄医師の「なんとめでたいご臨終」を読んでしまったので 内容についてはあまり変わり映えないが最後の対談 「どうやって小笠原先生になったのか」 最初から医師を目指していたわけではなかったことや こうした自宅での看取りを目指していたわけではなかったということ それでも安らかに死んでいく人や穏やかに見送った家族たちをみて 在宅医療へと心が動かされた経緯がわかって興味深かった ただ あらためて病院で管に繋がれ余計な点滴や心臓マッサージなどを 受けずに自宅で静かに息を引き取るには 意見の異なる家族がいては難しいと思った 本人の意志もはっきりしめしているのに最後の最後で救急車を呼んで 蘇生を望む家族の例がいくつか書かれていた 身内に医療関係者がいてそうなってしまった例もあげられていたが これを読んで心が痛む人もいるのではとふと思った 上野千鶴子さんは だからこそ おひとり様の方が意思決定をじゃまされずに 自宅で静かに死んでいけるから安心してくださいと言いたいのでしょうが

Posted byブクログ

2019/03/13

本人が望む場合、家族が心を決めれば、在宅で最期を迎えることができる。言われてみれば確かに。 そう思うと、施設と刑務所の違いって何だろうと考え始めてしまった。 希望死・満足死・納得死↔︎孤独死・敗戦死・刑務所死 トータルヘルスプランナーの育成など、まだまだやるべき事はあるけど、新...

本人が望む場合、家族が心を決めれば、在宅で最期を迎えることができる。言われてみれば確かに。 そう思うと、施設と刑務所の違いって何だろうと考え始めてしまった。 希望死・満足死・納得死↔︎孤独死・敗戦死・刑務所死 トータルヘルスプランナーの育成など、まだまだやるべき事はあるけど、新たな人生の終い方の可能性を感じる内容だった。

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2017/09/17

まさに目からウロコ! 誰もが死ぬ時は病院か介護施設で、というのが常識だと思ってたけど、手厚くお世話をしてくれる家族がいなくても、家で最後を心安らかに迎えられるなんて。 誰もが出来るわけじゃないだろうし、病院や施設の方がいいって人もいるだろうけど、自宅に居たい人は自宅に居られるんだ...

まさに目からウロコ! 誰もが死ぬ時は病院か介護施設で、というのが常識だと思ってたけど、手厚くお世話をしてくれる家族がいなくても、家で最後を心安らかに迎えられるなんて。 誰もが出来るわけじゃないだろうし、病院や施設の方がいいって人もいるだろうけど、自宅に居たい人は自宅に居られるんだ。 それに医療費や介護保険料の削減にもなるし。 ぜひ老若男女、読んでみたらいいと思う。 岐阜に引っ越し…最終手段かも。

Posted byブクログ

2016/01/12

選べるとすればどんな死に方が良いのか 老衰は奇跡的なことでもない限り望めないし 心臓発作でポックリと死にたいと言っても 残された者にとっても本人にとっても準備不足で 納得もいかないだろうし不満も残るだろう 又死に事もできず回復することもできない延命治療や 救急救命で苦しみや痛みか...

選べるとすればどんな死に方が良いのか 老衰は奇跡的なことでもない限り望めないし 心臓発作でポックリと死にたいと言っても 残された者にとっても本人にとっても準備不足で 納得もいかないだろうし不満も残るだろう 又死に事もできず回復することもできない延命治療や 救急救命で苦しみや痛みから逃れられずに息絶えるなんてことは 在ってはならないことだろう 日本在宅ホスピス教会会長の小笠原文雄さんは 様々なケースを体験してきた経験から 在宅で痛みと苦しみを避けながらガンで死ぬのが最善策だという 家族に囲まれている場合も親類や友人に囲まれている場合も ひとり天涯孤独の場合も看護師と医者とボランティアと 過不足のない距離感を保って良く寝て食べて出して笑って 日々の自分が選ぶ希望と納得を支えられて 出来る限り自分らしく死に至ることが 当事者は勿論のこと関係者のだれにとっても最善の道だろう 縁者は縁起だとか遺産だとかに迷わされることのないように心がけ そのための環境や経費を工面するのも福祉的社会の大事な勤めだと思う

Posted byブクログ

2015/09/23

ガン終末期と在宅緩和ケアを紹介した本、少しオーバーな表現の箇所もあったが、死亡原因の一位である、ガンによる終末期のケアを一般読者に紹介するのには良い本ですね。

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2014/04/19

「おひとりさま」の上野千鶴子が「在宅死」をサポートする医療活動を推進している岐阜県の内科医、小笠原文雄氏に、一問一答の形で疑問を呈して行く内容。 小笠原氏はお寺の生まれで僧侶でもあり、9歳で得度してからは父上についてあちこちの檀家巡り、葬儀での読経などを行ってきたのだそう。そう...

「おひとりさま」の上野千鶴子が「在宅死」をサポートする医療活動を推進している岐阜県の内科医、小笠原文雄氏に、一問一答の形で疑問を呈して行く内容。 小笠原氏はお寺の生まれで僧侶でもあり、9歳で得度してからは父上についてあちこちの檀家巡り、葬儀での読経などを行ってきたのだそう。そういう環境で培われた死生観をもってすると、現状の終末医療はとても納得のいかない状況だとのこと。 その死生観の中心は「老いて逝く者にも権利がある」ということ。人間が生きて、老いて、死ぬということは動かし難い運命であり、それを微細な技術や周囲の状況で無理やり「延ばす」のは冒涜である、という。 少し前まで、亡くなるのは病院でというのが「発想」としてはあたり前だった。それが徐々に「自宅で」という状況に変わってきている。もちろん、現状ではまだまだ実際のところは病院で、という場合が多いとは思う。 私も母を送ったのは病院でだったけれど、父が逝ったのは「自分の部屋」でだったので、それは父のために良かったのでは、と思う。母と暮らした家ではなく、私が半ば無理矢理買って移らせた場所ではあった。私はそこで自分にできるだけのことをなし得たと思うし、父は孫達ともしょっちゅう会うことができたのだから。 でも、小笠原氏によれば「遠くに住んでいても、それを良しとするならば家族はその意志を尊重すべき」とのこと。ただ問題なのは、その「意志」がどれほど「本心」なのかが正直わからないのが現実なのよね。 この本は、基本的に「おひとりさま」のための対処法が中心となっていて、もちろん、家族と離れて住んでいる「(事実上の)おひとりさま」も少なからず含まれているのだけれど、そこで介護する家族との駆け引きのようなものがあまり見当たらない。 家族にしてみれば、現状の介護保険をいくら使ったとしても、要介護3以上は「独居」は難しいとされるので、何らかの処置が必要だと考えざるを得なくなる。小笠原氏は、早いうちから「オール電化」にして火災を防ぐ、外出や徘徊の末の事故は「仕方なかった」と諦める、と答えておられる。 おいおい、そう簡単には行かないんだよ。 オール電化にするためにはまず元の家の設備がそれなりでなければならない。築◯十年の古式ゆかしい「台所」だったら?いやそれ以前に借家だったら? それに、認知症が始まった後となると、新しい機器の使い方なんてまず覚えられない。テレビのリモコンだって使えなくなるんだよ? それに煙草の失火は?火口を逆に加えて大やけどってこともあるし…。 それに、徘徊で事故に会った場合、先日の鉄道事故の判例のように、家族に賠償請求が突きつけられることだってある。逆に意図せずに加害者になってしまった車の運転手も罪に問われることになるんじゃ? 諦めて済む話じゃなかろうに。 もちろん、過剰な医療は慎むべきだし「一人になるのがイヤだから」という甘ったれた気持ちによる延命や、「税金申告のため」の延命なんてもっての他だと思うけれど。 とても納得できる部分はたくさんあった。けど同時に「?」もたくさん残る内容でありました。

Posted byブクログ

2014/04/01

在宅診療を行ってきた先生へのインタビュー。初めは訪問診療の専門家だったわけではなく、意識もなかった。 死の際には、希望死、満足死、納得死が必要。 死に際に立ち会う必要はない。 夜間セデーションでは夜睡眠薬で眠り、痛みを感じずにいられる。 ガンだと最近は痛みも少なく、別れの時間があ...

在宅診療を行ってきた先生へのインタビュー。初めは訪問診療の専門家だったわけではなく、意識もなかった。 死の際には、希望死、満足死、納得死が必要。 死に際に立ち会う必要はない。 夜間セデーションでは夜睡眠薬で眠り、痛みを感じずにいられる。 ガンだと最近は痛みも少なく、別れの時間があり、良いターミナルを迎えられる。 死に際にはエンドルフィンという多幸物質が分泌される。

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2014/02/13

親の看取り そして 自分自身のそう遠くない配偶者と自分の看取り に関しての漠然とした恐怖心を 和らげてくれた。安心して 自宅で逝かせる事も逝く事も できるのだと思い知らされた。 今のうちに 小笠原先生の様な在宅ホスピス医を探しておいて 来るべき時の為に 備えておこうと思った。 急...

親の看取り そして 自分自身のそう遠くない配偶者と自分の看取り に関しての漠然とした恐怖心を 和らげてくれた。安心して 自宅で逝かせる事も逝く事も できるのだと思い知らされた。 今のうちに 小笠原先生の様な在宅ホスピス医を探しておいて 来るべき時の為に 備えておこうと思った。 急性期で 回復が見込める以外は やはり 医療行為は、無駄で苦痛を与えるばかり。日々 過剰点滴で むくむくになっていく患者さんを見るのが 本当に辛い。

Posted byブクログ