1,800円以上の注文で送料無料

上野千鶴子が聞く 小笠原先生、ひとりで家で死ねますか? の商品レビュー

4.1

18件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    4

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2013/10/10

題名の通り在宅ひとり死できるのか、体制は?心構えは?費用は?などを上野さんが在宅医療を実践している小笠原先生に質問し、答えるという形で展開されている。 在宅ひとり死に興味を持つ人はもちろん、今の時点でも無縁の人にもこんなことができるんだと知ってもらい、そして、そのために必要な情報...

題名の通り在宅ひとり死できるのか、体制は?心構えは?費用は?などを上野さんが在宅医療を実践している小笠原先生に質問し、答えるという形で展開されている。 在宅ひとり死に興味を持つ人はもちろん、今の時点でも無縁の人にもこんなことができるんだと知ってもらい、そして、そのために必要な情報が網羅されていると思う。 「希望死・満足死・納得死」に対しての病院でおきている「孤独死・敗戦死・刑務所死」 病院では生命の安心・安全は守られているが自由のないある意味刑務所のような場所であるという言葉は痛快に感じた。小笠原氏自身、現在の病院信仰を崩し、パラダイムシフトを起こすにはこれくらいのショッキングなことばをつかうことも必要とは言ってはおられるが。 常々、楽に逝くことは出来ない世の中と感じていたので、在宅で生活を享受しながら静かに穏やかに旅立つことができるということを知ることができてよかった。 もうひとつは、「どんな手立てをつくしても親には1分1秒でも生きてほしい、と思うのは子どものエゴイズムでしょうか」という上野さんの問いに対し「そうです」と言い切られたのは、ほぅと感じた。その部分が私にも悩み深いところではあったから。けど、それは、本人が満足し穏やかに旅立つことができれば、残されたものも満足を感じることができるからということと何より本人を中心に考えるということ。実践の積み重ねからの答えなのだろう。 看とりは家族の役割という観念にも支配されているが、これも柔軟に考えていく必要があるなぁ。 元気なうちからその時々のかかわる人たちとできるだけ良い関係を育てる努力を重ね、そのスキルを磨いていくことが大切 常々の生きる姿勢が大切ということかな。 お金があればあるようになければないなりに穏やかに旅立つことができるということが一般的になれば老後を過度に心配することもなくなるのではと感じた。未来を過度に案じるのではなく、今を今ある人間関係を大切に育むことが大切なのだろうな

Posted byブクログ

2013/09/10

この題名、もしできるなら、その方法をしりたい!と大多数の人が思っていたことじゃないでしょうか? 近頃は、介護・老後問題にも取り組んでいらっしゃる上野千鶴子氏。 在宅看取りのパイオニアである小笠原医師と、タッグをくんで書いた本。 看護士・介護士など本職の方の間で評判になっていた...

この題名、もしできるなら、その方法をしりたい!と大多数の人が思っていたことじゃないでしょうか? 近頃は、介護・老後問題にも取り組んでいらっしゃる上野千鶴子氏。 在宅看取りのパイオニアである小笠原医師と、タッグをくんで書いた本。 看護士・介護士など本職の方の間で評判になっていたため、わたしも読んでみた。 以下、私が興味をもって読んだ章 ・がんで死ぬのがいちばんですか ・老衰で死ぬのは幸せですか ・家族のいないわたしの看取りはだれがしますか ・お金はいくらあればよいか びっくりしたのは、意外とそんなにお金をかけずに、家で最後まで人生をおくれるということ。 ・本人の意思をまわりにはっきり言う(救急車を呼ばないなど) ・家族がじゃまをしない ・良好な人間関係(近所でもなんでも) この本をよむと、独りの老後も死ぬことも不安でなくなる!? これから、看病・介護に入る世代にも、知識と心構えをやしなう1冊として、 激オススメの本です。

Posted byブクログ

2013/07/28

フォトリ講習で読みました。  独居で要介護の人を援助する時、今は在宅を支えつつ、どこで入所、入院してもらうかを常に頭の隅に置きます。というか、そもそも家で亡くなる事を避けるべく援助します。在宅を最期まで支えるにはサービスが不足している、一人で亡くなっていたら援助者が何かと責任を問...

フォトリ講習で読みました。  独居で要介護の人を援助する時、今は在宅を支えつつ、どこで入所、入院してもらうかを常に頭の隅に置きます。というか、そもそも家で亡くなる事を避けるべく援助します。在宅を最期まで支えるにはサービスが不足している、一人で亡くなっていたら援助者が何かと責任を問われかねない、離れて住む子どもたちが、在宅一人死を望まない、などが理由です。上野先生、まわりの目を気にしたり、子供のエゴで「家で納得死する権利を奪うな~!」と、ズバッと切っています。自分の将来を考えたら、社会的に認知されると嬉しい。現状はよくよくクライアントとチームのメンバーを厳選すれば、「あり」でしょうか。

Posted byブクログ

2013/06/15

在宅死という本人の希望を具体的にどうかなえられるかをQ&A形式で示した書。家族の負担や犠牲に乗っからない方法が現実に広がり可能になっていくことを願うが、多くのネットワークと制度整備の必要性が痛感される。

Posted byブクログ

2013/04/20

在宅医療は、医者にとってアウェーの現場。患者や看護師に学ぶ謙虚な姿勢になっていく。患者は自分の家を望んでいる。 在宅医療の可能性は、患者の幸福、医療従事者の進化、医療費削減に繋がる、いいことづくめにある。 以心伝心は通じない、意思表示が大切

Posted byブクログ

2013/04/15

お一人さまに限らず、色々な人が希望を持てる内容 今生きているなりに死んでゆくんだなぁと思った がんは告知されて時間を過ごす事がとても大事そう 嘘をつくのは周りも辛いし、本人も不安になるだろう 告知できるような関係性を作っておきたいものだなぁ

Posted byブクログ

2013/04/07

「おひとりさま」と言えばの上野千鶴子と、在宅医療で有名な小笠原先生が「人は一人でも家で死ねるのか?」について語り合った本。今まさに介護のことで悩んでる人は必読だと思う。 在宅で最期を迎えた人の話がたくさん紹介されているところと、Q&A形式になっているところがとても良い。...

「おひとりさま」と言えばの上野千鶴子と、在宅医療で有名な小笠原先生が「人は一人でも家で死ねるのか?」について語り合った本。今まさに介護のことで悩んでる人は必読だと思う。 在宅で最期を迎えた人の話がたくさん紹介されているところと、Q&A形式になっているところがとても良い。 「介護のために身内が倒れるまで頑張らなくても大丈夫。色々なやり方があるんだよ」というメッセージがよく伝わってきた。 あとこの本を読んで、どんな分野でも有益な情報っていうのは本読むとかして自分で掴み取っていかないといけないということを強く感じた。「自分が欲しい情報を探し出す力」はこれから生きて行くのに絶対必要だわ。

Posted byブクログ

2013/03/03

あの「おひとりさまの老後」を書いた著者と 日本在宅ホスピス協会会長の医師との Q&A形式、対談形式の本です。 在宅死のベストケースが紹介されていて イメージ戦略としては良いかと。 実際に、「がん」の場合は、医療・介護を使い 経済的にも負担なくうまくいくケースが多そう。...

あの「おひとりさまの老後」を書いた著者と 日本在宅ホスピス協会会長の医師との Q&A形式、対談形式の本です。 在宅死のベストケースが紹介されていて イメージ戦略としては良いかと。 実際に、「がん」の場合は、医療・介護を使い 経済的にも負担なくうまくいくケースが多そう。 ただ、本書の中でも「認知症」の場合は、 在宅で最後を迎えるのは難しい可能性が あることを指摘しています。 ちなみに、平成23年度の日本人の死因は以下のとおり。 がん:28.5% 心疾患:15.5% 肺炎:9.9% 脳血管疾患:9.9% (出典) http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai11/dl/gaikyou23.pdf で、認知症は病気に関係なく罹患する可能性があり 現時点で、200〜240万人の患者がおり、 2020年には300万人になるとも言われています。 (出典) http://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_recog.html 認知症の場合、人間関係(家族、友人、近所の人)が 壊れていってしまうことが、在宅を困難にする 最大のリスクとされています。 あと、治療が長期間に渡るため、経済的にも 数百万円程度かかると本書では指摘しています。 (最高で5000万円かかったケースも  紹介されています) で、家族のいない「上野千鶴子」さんの場合、 友人、近所の人という地域社会との関わりが 重要になってくるわけですが、その点については 本書では、あまり触れられていませんでした。 (「おひとりさまの老後」には、何か書いてあったのかな?  今度、読みなおしてみよう。) あと、生活保護を受けている人でも在宅死は可能! と紹介されていましたが、生活保護を受けている人は 基本的に医療費は無料になるわけで...。 例えとしては不適切なのではないかと感じた次第。 あと、「上野千鶴子」さんの場合も、印税などで お金の心配はきっとないのでしょう。 (あまり、つっこんだ議論はされていませんでした)

Posted byブクログ