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ソーシャルワーカーという仕事 の商品レビュー

4.1

18件のお客様レビュー

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2015/06/10

事例を通して紹介されている、ソーシャルワーカーとしてのかかわり方が印象的でした。 ホームレスの方へのお声かけのエピソード、知的障害のある方の放火事案へのソーシャルワーカーとしてのかかわりのエピソードなど、どのエピソードもソーシャルワーカーとして深く考えさせられる内容でした。 ...

事例を通して紹介されている、ソーシャルワーカーとしてのかかわり方が印象的でした。 ホームレスの方へのお声かけのエピソード、知的障害のある方の放火事案へのソーシャルワーカーとしてのかかわりのエピソードなど、どのエピソードもソーシャルワーカーとして深く考えさせられる内容でした。 終盤で伝えられている、ソーシャルワーカーは、絶望の中にも希望を、真っ暗闇の中でも一筋の光を見出していく手立てを講ずること、という部分が胸に刺さりました。 プロとしてのあり方を、突きつけられているように感じました。 いろんな意味で、心に残る一冊でした。

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2015/05/06

タイトルのとおり、ソーシャルワーカーの仕事内容を勉強したくて手に取りました。そんなに深くもない内容だろうと気軽に購入したものの・・・ 読んでみて感動。 ただのお仕事紹介に留まらず、広く社会福祉の概念や方法論について分かりやすく触れられており、初学者にとっては充実の学び。そして何よ...

タイトルのとおり、ソーシャルワーカーの仕事内容を勉強したくて手に取りました。そんなに深くもない内容だろうと気軽に購入したものの・・・ 読んでみて感動。 ただのお仕事紹介に留まらず、広く社会福祉の概念や方法論について分かりやすく触れられており、初学者にとっては充実の学び。そして何よりも筆者のワーカーとしてのマインドとフィロソフィーが随所に感じれれる素晴らしい内容でした。

Posted byブクログ

2013/08/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ソーシャルワーカーにとって大切な資質として、著者は宮沢賢治の「アメニモマケズ」を引用し、こう書いている。 ヨクミキキシワカリ ソシテワスレズ よく見て、聞いて、理解しようとつとめ そして仮に今、その人の生活課題を解決する道筋が見つからなかったとしても、必ずその方途を見つけよう、あるいはそれが存在しないならばあたらしくつくりだそうとすること また、20世紀初頭にソーシャルワーク実践の倫理的基礎を築いたメアリー・リッチモンドは、ソーシャルワーカーの資質について、このような問いを発している。 「自分とはあ似ても似つかない人格を持った人を尊敬できるか」 1945年、第二次世界大戦の終わり新たな憲法のもと統治の始まった日本には、まさにソーシャルワーカーを必要とする、生活課題を抱えた人たちがおおく出現した。憲法二十五条には、健康で文化的な最低限度の生活をする、国民の権利が記されている。 基本的な人権さえ踏みにじられることを容認する社会とはなんなのだろう。問いの立て方、分類の仕方、力の使い方がよじれている。その上になりたつ社会だ。よじれを直す担い手は、国家や企業といった単位よりも小さい。意思表示の場は、投票や契約書などよりも身近に、極めて個人的な身近に、存在している。 西村佳哲さんから伺った「現代社会には、目に見えない、新しい形の奴隷制が存在する」という言葉が忘れられない。 そのことを言いたい。そのことに目に見える乱暴なやり方ではない方法で乗り越えてゆきたい。

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2013/04/06

"ソーシャルワーカー"という言葉は物凄く曖昧で、どんなことをしている仕事かよく分かりません。 たまに、もっと適切な呼び方があるんじゃないかと思ってみるのですが、その仕事をしれば知るほど"ソーシャルワーカー"と呼ぶしかないということに気付きま...

"ソーシャルワーカー"という言葉は物凄く曖昧で、どんなことをしている仕事かよく分かりません。 たまに、もっと適切な呼び方があるんじゃないかと思ってみるのですが、その仕事をしれば知るほど"ソーシャルワーカー"と呼ぶしかないということに気付きます。 著者は1943年生まれ。長年、福祉現場で実際にソーシャルワークに携わってこられました。 その長い経験の中から、ソーシャルワーカーという仕事がどういう内容なのか、どういう姿勢でこの仕事に望めば良いのかということが、自身の体験を元に丁寧に書かれています。 著者は私より一世代上の先輩ですが、私はこの本は今まさにソーシャルワークの現場に入ってきた、もしくは入ろうとしている一世代後の後輩たちに読んでほしいと思いました。

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2013/03/09

ソーシャルワーカーは、基本的には絶望してはならない仕事。どんな絶望の中にも一抹の希望を見出す楽天性が必要。医者は他者の命に向き合う、ソーシャルワーカーは他者の人生に向き合う。人の人生に介入していくのだから、困難な仕事だなあと思う。この本を若い人が読んで、よし、自分の道はこっち、と...

ソーシャルワーカーは、基本的には絶望してはならない仕事。どんな絶望の中にも一抹の希望を見出す楽天性が必要。医者は他者の命に向き合う、ソーシャルワーカーは他者の人生に向き合う。人の人生に介入していくのだから、困難な仕事だなあと思う。この本を若い人が読んで、よし、自分の道はこっち、と見定めるというのは尊いことだなあ。 でも、私の知りたかったこととはなんかちょっと違うような…いや、いいんだけど、でも。

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2013/03/09

理学療法士という職業柄、MSW(Medical Social Worker:医療ソーシャルワーカー)と仕事をすることが多いので興味深く読んだ。 この本はソーシャルワーカの仕事が網羅的に解説されているのみならず、ソーシャルワークの信念的な部分が多く述べられている。 冒頭、宮沢賢...

理学療法士という職業柄、MSW(Medical Social Worker:医療ソーシャルワーカー)と仕事をすることが多いので興味深く読んだ。 この本はソーシャルワーカの仕事が網羅的に解説されているのみならず、ソーシャルワークの信念的な部分が多く述べられている。 冒頭、宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」の一節が紹介・解説されていたので、思わず手に取ってしまった。 第一章では、ソーシャルワーカーが対象とする人々 第二章では、著者が体験したソーシャルワークについて、どのような人にどのような関わりをしたか 第三章では、ソーシャルワーカーとしてどのような知識・技能をもとにして対応したのか 第四章では、ソーシャルワーカの成り立ちと広がりを歴史的に解説 冒頭では宮沢賢治の詩から話が進められたのだけども、エピローグでは与謝蕪村の句をソーシャルワーカ的に解釈して締めくくられている。 「愁(うれ)ひつつ 岡にのぼれば 花茨(いばら) 」 現職のソーシャルワーカーに対しても、また、これからソーシャルワーカーを目指す人達に対しても、非常に力強いエールになっていると思う。 ---------------- 【内容(「BOOK」データベースより)】 ソーシャルワーカーは、社会の中の居場所を見失った人を、支え育てて、暮らしてゆく環境を整える仕事。困っている事情、家族関係や社会関係は多岐にわたるので、具体的な行動はさまざまですが、でも大切なことはひとつです。今後ますます必要とされるこの仕事に、ほんとうに大切なこと、教えます。 ---------------- 【目次】 プロローグ;ヨクミキキシワカリ(宮沢賢治) 第1章 ソーシャルワーカーが対象とする人々 ・人生を見直すきっかけをつくる ・守備範囲は非常に広い  ほか 第2章 ソーシャルワーカーがやっていること ・“なかなか死ねない、のですか?” ・“その人、確かに放火はしたけど、でも、手加減してます!”  ほか 第3章 ソーシャルワーカーの力 ・相手を動かす三つの要件 ・知識と技術が重なり合って  ほか 第4章 ソーシャルワーカーの仕事の広がり ・ソーシャルワーカーの起源 ・一九四五年という転換期  ほか エピローグ:愁ひつつ 岡にのぼれば 花いばら(与謝蕪村) ----------------

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2013/02/28

ソーシャルワーカーの在り方、理念、事例、とバランスがよかった。ほんまに入門編な本。 貧困、DV被害者、精神障害者、犯罪者などの生活困難者に対して、想像力を発揮して向き合う。ソーシャルワーカーとは、そういう仕事。 知識と経験と思想と、やはりこのような職が成り立つには、それなりの努力...

ソーシャルワーカーの在り方、理念、事例、とバランスがよかった。ほんまに入門編な本。 貧困、DV被害者、精神障害者、犯罪者などの生活困難者に対して、想像力を発揮して向き合う。ソーシャルワーカーとは、そういう仕事。 知識と経験と思想と、やはりこのような職が成り立つには、それなりの努力による蓄積が必要やねんなあ。 これまでも名前は知っていたけど、自分にとってはかなり理想的な職業やなあと実感。 ソーシャルワーカー、ちょっと調べてみたくなった。

Posted byブクログ

2013/02/13

体罰、生活保護、格差、などでモヤモヤした人に読んで欲しい。正直、読み進めると、目をそらしたくなるかもしれない。でも、知っておくべきだと思う。

Posted byブクログ