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小鬼の市 の商品レビュー

3.7

7件のお客様レビュー

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2021/04/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

精神科医ウィリング6作目。 今までの作品と違って、南の島、第二次世界大戦中、 無職の元記者というお話。 通信社の支局、 といっても他には雑用係しかいないような 小さな支局の支局長が亡くなり、 その後任に入り込む元記者。 ところが、支局長は事故死ではなく 殺人だったことを気づかされる。 通信社の雑用係、前支局長の愛人、 ライバル社の女性記者、アメリカ領事、 石油会社や海運会社の役員といった、 いかにも怪しい人物たちが次々と現れ、 異国の島の狭い人間関係が、 嵐の孤島でもなければ、吹雪の山荘でもないのに、 クローズドサークルばりの緊張感と急展開で 面白かった。 さて、ちらりと新聞記事に登場した 精神科医のウィリングはどこに。

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2013/12/01

第二次大戦におけるスペインの政治情勢が柱となって物語が展開するために、そのあたりの知識がないとちょっと理解が難しい内容ではないかと思う。但し、謎が謎を呼ぶプロットづくりは十分惹きつけるものがあり、また謎の解決に向けた伏線の貼り方などもさすがだと思う。更には、意外な結末もなかなか面...

第二次大戦におけるスペインの政治情勢が柱となって物語が展開するために、そのあたりの知識がないとちょっと理解が難しい内容ではないかと思う。但し、謎が謎を呼ぶプロットづくりは十分惹きつけるものがあり、また謎の解決に向けた伏線の貼り方などもさすがだと思う。更には、意外な結末もなかなか面白く、読み応えのある作品だと感じた。

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2013/08/01

目配せしあっている、怪しい仲間たち 第二次世界大戦中のカリブ海に浮かぶ島国、サンタマリア共和国を舞台に物語は始まる。 アメリカ新聞社の支局長が不慮の死を遂げ、その死に疑問を抱き、解明を図る。 うーん、、、期待していたのと違った。

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2013/06/16

第二次世界大戦下のカリブ海の島国を舞台に繰り広げられる上質のサスペンス。まさに戦時中に発表された作品であるにもかかわらず、通信社の記者という主人公の設定と彼に関わる登場人物の造形がうまく、古臭さをほとんど感じずに楽しめる。

Posted byブクログ

2013/03/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

サンタ・テレサで殺害されたピーター・ハロラン。新聞社の支局長として何かをつかんだのちに殺害されたのか?たまたま無色でサンタ・テレサに滞在していたフィリップ・スタークが新支局長となる。ハロランの死に疑問を持ったスタークの捜査。ライヴァル新聞社の支局長ミッチの協力。戦争中の事件。フランコ将軍政権下のスペインからやってくる海運会社の重役ペランダ。彼の愛人のコンスエロ・アクイダの死。スタークにかけられた容疑。ハロランが残した暗号の秘密。サンタ・テレサに入港するタンカーを所有する石油会社の地区担当役員クラレンス・エメットの秘密。ウリサール署長の捜査と証拠の鑑定をペイジル・ウィリングに依頼したミッチ。フィリップ・スタークの過去に隠された秘密。

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2013/02/20

第二次世界大戦下、カリブ海の島国サンタ・テレサを舞台に繰り広げられるサスペンス。(書かれたのが1943年ということを考えれば、当時としては社会派とも言える?) アメリカの通信社の記者が急死し、その後を引き継いだスタークは事故死とされた前任者の死に疑問を感じる。彼は何やら特ダネを追...

第二次世界大戦下、カリブ海の島国サンタ・テレサを舞台に繰り広げられるサスペンス。(書かれたのが1943年ということを考えれば、当時としては社会派とも言える?) アメリカの通信社の記者が急死し、その後を引き継いだスタークは事故死とされた前任者の死に疑問を感じる。彼は何やら特ダネを追っていたらしく、それを調べるスタークの身にも危険が… 次々と怪しい人物が登場してテンポよく話が進んでいき、ラストではちょっと意表を突かれる、やっぱりマクロイは楽しい。 『ひとりで歩く女』のウリサール警部の再登場も嬉しい。

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2013/02/18

これまでの邦訳とはちょっと毛色の違う、謀略サスペンスもの。 とは言えミステリ的に弱さを感じることはなく、謎解きも楽しめた。最終章のオチは流石に騙されたw

Posted byブクログ